啓 蟄 5   100句

啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる   山口青邨   露団々

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
啓蟄や手帳に記す未完の句 野口みどり 酸漿 200605  
啓蟄や思ひ立ちての障子張 田中喜久子 酸漿 200605  
啓蟄やかくれんぼといふ美容院 渡辺玄子 酸漿 200605  
啓蟄や誘はれてゆく絵画展 青木政江 酸漿 200605  
啓蟄や畑へひとりまたひとり 佐藤つぎ女 対岸 200605  
啓蟄の地下三階の電話鳴る 林昭太郎 200605  
啓蟄や系図見つかる貸金庫 有島夛美 河鹿 200606  
真ん中を割る啓蟄のオムライス 和田照子 200606  
啓蟄の日を裏返す耕耘機 一瀬昭子 馬醉木 200606  
啓蟄や納屋の中より人の声 佐藤司 200606  
啓蟄や反抗期の子まだ寝床 下山和美 200606  
啓蟄の生きもの雨の日の暮色 水野恒彦 200606  
朝のモーツアルト啓蟄の雨なりき 大島翠木 200606  
啓蟄の日本列島ひたおもて 中野京子 200606  
啓蟄や朱印のあかの生乾き 大山文子 火星 200606  
啓蟄を啄む鴉ふり向きぬ 加藤廣子 火星 200606  
啓蟄やフアーブル昆虫館開く 河内桜人 京鹿子 200606  
糠雨に啓蟄の土ほとびたる 佐藤淑子 雨月 200606  
啓蟄や土蹴り歩く放ち鶏 鎌田篤 雨月 200606  
啓蟄の地下美術館人溢れ 溝内健乃 雨月 200606  
啓蟄の雨のドンタク農一家 村上和子 ぐろっけ 200606  
啓蟄の境界杭をうち糺す 安田とし子 ぐろっけ 200606  
啓蟄にその名を知らぬ虫あまた 安田とし子 ぐろっけ 200606  
啓蟄や政変聞きつ厨事 足利ロ子 ぐろっけ 200606  
啓蟄や兵糧部隊の蟻の列 木内美保子 六花 200606  
滑り台啓蟄の地へ足の着く 徳丸峻二 風土 200606  
啓蟄や書棚整理に一日暮る 伊藤セキ 酸漿 200606  
啓蟄や夫の歩みに歩を合はす 島崎久美子 酸漿 200606  
啓蟄の頃かな西へ来て泊まる 青山丈 200606  
啓蟄や靴下の親指に穴 伊藤トキノ 200607  
翼みな高みに遊べ啓蟄野 邑橋淑子 遠嶺 200607  
啓蟄や忘れゐし名のついと出て 石橋万寿 200607  
啓蟄といふ存問の庭であり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200703  
啓蟄や父の膝には農暦 滝沢伊代次 万象 200703  
啓蟄やことに三鬼の武者ぶるひ 神蔵器 風土 200704  
啓蟄の日が山門を押し開く 米山喜久子 200704  
啓蟄や二日続けて娘の家に 和田政子 200704  
啓蟄や午前三時のコマーシャル 池崎るり子 六花 200704  
啓蟄や達筆を読みあぐねゐる 鈴木多枝子 あを 200704  
啓蟄のあけつぱなしの空と海 中野京子 200705  
啓蟄や依佑地の虫も這ひ出づる 大口憧遊 春燈 200705  
啓蟄や合掌家に覚む土人形 林雪江 春燈 200705  
啓蟄や石を抱きては積む男 百瀬七生子 海光 200705  
啓蟄や風船の空ひつぱる児 上原重一 200705  
啓蟄の暗証番号相違かな 篠藤千佳子 200705  
啓蟄や瓶の底から乾燥剤 小嶋洋子 200705  
啓蟄や血のさかのぼる採血管 齊藤實 200705  
啓蟄の余りし日差し地が返す 宮津昭彦 200705  
管制塔啓蟄の空ひろく取り 宮津昭彦 200705  
啓蟄のスカラベとペン交換せり 宇田紀代 200705 エジプトの旅
測量士啓蟄の野を測りをり 平田美知子 200705  
啓蟄や乱世の本音聞き洩らす 鈴鹿仁 京鹿子 200705  
序の区切りつけ啓蟄の陽に遊ぶ 宇都宮滴水 京鹿子 200705  
啓蟄や武蔵風土記の畦歩く 布施まさ子 風土 200705  
啓蟄や万物いのち生ひ出でぬ 古田考鵬 雨月 200705  
啓蟄の蔀をあげる音なりし 丸山照子 火星 200705  
啓蟄やゆつくり紙を出す機械 山田美恵子 火星 200705  
啓蟄の何はともあれ家を出る 青山丈 200705  
啓蟄といふ日俄に旅心 木村茂登子 あを 200705  
啓蟄やすとんと効きて熱冷まし 伊藤宇太子 200706  
啓蟄や癒えかけの傷むず痒く 金子美津子 200706  
啓蟄の野へ男らのときめきて 羽田岳水 馬醉木 200706  
啓蟄や心は確と地を踏みて 宮野照子 馬醉木 200706  
啓蟄の日やフアッションを着し妻と 泉田秋硯 200706  
啓蟄や地下の街より力士出づ 鈴木照子 200706  
啓蟄や棚田の罅の深々と 東福寺碧水 万象 200706  
啓蟄や鯰抑ふる力石 横田初美 春燈 200706 香取神宮
啓蟄や鳶の足場の輪奈結び 布村松景 春燈 200706  
啓蟄や足裏に馴染む朴歯下駄 布村松景 春燈 200706  
啓蟄の日の槐庵に石二段 栗栖恵通子 200706  
啓蟄の西へ飛びたる白帽子 竹中一花 200706  
啓蟄やみるみる太る小銭入 飛鳥由紀 200706  
啓蟄の頭叩けば音のせり 竹下昌子 200706  
啓蟄や縄跳びの縄見付かつて 土井ゆう子 風土 200706  
低気圧近づく予報けふ啓蟄 土井ゆう子 風土 200706  
啓蟄の妻へひとつの贈物 小澤克己 遠嶺 200706  
啓蟄のスキップの唄沼の泡 玉川悠 遠嶺 200706  
啓蟄や池に水輪の生まれつぎ 大川冨美子 ぐろっけ 200706  
啓蟄に乳の香残る孫を抱く 弓場赤松 ぐろっけ 200706  
啓蟄の縁下にあり物干し竿 浜口高子 火星 200706  
啓蟄の寺に丸太の届きけり 松山直美 火星 200706  
啓蟄や水口をみづ溢れつつ 加古みちよ 火星 200706  
運動部駆く啓蟄の河川敷 大石よし子 雨月 200706  
啓蟄の菰解く作務に園広し 池田倶子 雨月 200706  
啓蟄や朝の気温は氷点下 米原秋城 雨月 200706  
啓蟄や声の掛かりて膝送り 小林幹彦 200706  
啓蟄や昼も夜もなき地階の灯 千原叡子 ホトトギス 200707  
啓蟄のけふ雨風の激しかり 村田とくみ ぐろっけ 200707  
啓蟄の日矢に微塵のまはりをり 中野京子 翁草 200710  
啓蟄の雨の大地となりにけり 山田天 雨月 200801  
啓蟄や口の中から万国旗 掛井広通 200801  
啓蟄の日だまりを抱く夜泣石 木山杏理 京鹿子 200801  
啓蟄の刻つれ風は急ぎけり 宇都宮滴水 京鹿子 200802  
啓蟄の明るさにまづたぢろぎぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
啓蟄や大地目覚めて行ける朝 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
啓蟄や日本国籍忘れさう 平野加代子 春燈 200803  
啓蟄や大僧正の念珠の手 神蔵器 風土 200804  
啓蟄や茶屋のなごりのポンプ井戸 能村研三 200804  
啓蟄や鍬なじまざるたなごころ 山田春好 200805  
啓蟄や装ひ軽くバスツアー 岡野ひろ子 200805 啓蟄 →6

 

2020年3月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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