啓 蟄 2   100句

啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる   山口青邨   露団々

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
啓蟄や鞄の中で受信音 阿部晶子 200104  
啓蟄の寄居虫をまづ潮溜 水原春郎 馬醉木 200105  
啓蟄や掃く塵からも出づるもの 鷹羽狩行 200105  
喪に賜はりし啓蟄の日和かな 塩田博久 風土 200105  
啓蟄の杖立に杖出を待てり 村越化石 200105  
啓蟄やパワーショベルが土を噛む 今城知子 船団 200105  
啓蟄やまるめて捨てるミスコピー 筏愛子 200105  
啓蟄やシナプスの手のつながつて 石山惠子 遠嶺 200105  
啓蟄や獅子身中の虫ぞろと 山本喜朗 雨月 200105  
啓蟄や畳の上をわらぢ虫 大西正栄 雨月 200105  
啓蟄や柴刈に出てそれつきり 武田菜美 銀化 200105  
啓蟄の瞬時に召されゆくものよ 篠原俊博 銀化 200105  
啓蟄の地球儀の中がらんどう 水口佳子 銀化 200105  
啓蟄の虫驚かす今朝の雪 伊藤トキノ 200106  
混みゐしよ啓蟄の日の作陶展 伊藤トキノ 200106  
啓蟄や残らず靴を磨き上げ 石川のぶよし 200106  
啓蟄やいのいちばんに薦外し 世古幸久 200106  
啓蟄や雲居を零る鳥のこゑ 岩田育左右 遠嶺 200106  
啓蟄や畑に媼の鍬かろし 新関澄子 遠嶺 200106  
啓蟄や置き忘られし三輪車 米須あや子 遠嶺 200106  
啓蟄や悪友ばかり思ひ出す 田中矢水 遠嶺 200106  
啓蟄や大きくなりし路線地図 柿沼盟子 風土 200106  
啓蟄の砂場にありて山と川 武井美代子 風土 200106  
啓蟄や湧水日がな砂を噴く 武井美代子 風土 200106  
啓蟄や木の根頼りに坂登る 小倉恵都子 風土 200106  
啓蟄の地下鉄雨に打たれけり 川名将義 銀化 200106  
啓蟄や車椅子より立ち上がる 浮田胤子 ぐろっけ 200106  
啓蟄や文字を大きく母の文 杉山晴美 200107  
啓蟄やドーナツの穴舌の上 森猿彦 200107  
啓蟄の何がもたげし土ならん 稲岡長 ホトトギス 200107  
啓蟄や背ナがもの云ふ古書店主 鴫海清美 六花 200107  
啓蟄の素足爪先立ちキッチン 池田澄子 船団 200107  
啓蟄や我と我身を取り戻す 平居澪子 六花 200107  
啓蟄や警笛鳴らし地下に入る 中谷三千子 船団 200108  
啓蟄やじっと押さえているはしご 延原ユキエ 船団 200109  
啓蟄の来賓席の白布かな 松永典子 船団 200109  
啓蟄や中座のまずはほほえんで 池田澄子 船団 200110  
啓蟄の日に見たりけりわが素足 能村登四郎 羽化 200110  
啓蟄の丹念に取るもやしの根 小枝恵美子 船団 200111  
啓蟄のなんでも留めたいホッチキス 寺田良治 船団 200111  
啓蟄へ足は交互に手は腰に 山本純子 船団 200112  
日比谷口より啓蟄の顔出しぬ 斎藤棹歌 200201  
啓蟄のそろりそろりと参ろうか 本村弘一 船団 200202  
啓蟄や太陽燦と燦々と 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
啓蟄や旅立の空晴渡る 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
啓蟄やかくれごころをまだ持ちて 島谷征良 風土 200203  
啓蟄や宝籤売場は其処の角 松山律子 六花 200203  
生きものの影啓蟄の干拓地 小林呼溪 200203  
啓蟄の水一息に飲み干して 足立浩一 200204  
啓蟄や門出て受くる文の束 鷹羽狩行 200204  
啓蟄のうかと蚯蚓の這ひ出せり 有吉桜雲 200204  
啓蟄や靴の減りぐせ父に似て 千田百里 200204  
啓蟄や思はず庭に小半日 関口ゆき あを 200204  
啓蟄の幹に潮の香濃かりけり 松岡隆子 200204  
啓蟄やもぐらのみちの覗き窓 池元道雄 馬醉木 200205  
啓蟄の耳かゆくなる雨もよひ 内田雅子 馬醉木 200205  
啓蟄や見上ぐる空の色やさし 稲辺美津 遠嶺 200205  
啓蟄やむず痒さうな水の面 佐藤真次 200205  
啓蟄の水平線が斜に見ゆ 近藤きくえ 200205  
啓蟄の日向に出でてみたりけり 戸栗末廣 火星 200205  
啓蟄の庭をゆつくりめぐりけり 小林巳禮 酸漿 200205  
啓蟄を待てず出で来し蟻いくつ 小泉当子 酸漿 200205  
啓蟄の昼時静か保育園 石川元子 酸漿 200205  
啓蟄や昔は虫を三つ書き 八木葉子 酸漿 200205  
啓蟄の天守閣より人の声 志水芳秀 雲の峰 200205  
啓蟄の新しき靴履き試す 高野美佐子 雲の峰 200205  
啓蟄のあはひ波立つダンボール 島貫アキ子 銀化 200205  
啓蟄やリハビリを待つ仲間入り 富田直治 春耕 200205  
啓蟄や家の塗装の足場組む 伊藤亮 春耕 200205  
啓蟄や栓を抜きたる醤油樽 田崎ひろこ 春耕 200205  
啓蟄の疣とり顔の小さくなり 貝森光大 六花合同句集 200205  
啓蟄の壁いちめんのギターかな 山田三江子 200205  
啓蟄の地べた叩きて茶碗売。 利根川妙子 200206  
啓蟄や落して探すコンタクト 有田蟻太 200206  
啓蟄や時効成立五分前 藤田かもめ 200206  
啓蟄や石棺厚き蓋ずれて 小澤菜美 200206  
啓蟄の雨やはらかく地を打てる 長沼冨久子 馬醉木 200206  
啓蟄の野に翔つものと歩くもの 笠間圭子 京鹿子 200206  
啓蟄やさらりと落ちる下駄の土 片山茂子 遠嶺 200206  
啓蟄や順番を待つ理髪店 町野昭人 遠嶺 200206  
啓蟄の土蔵の鍵に油さす 町野昭人 遠嶺 200206  
啓蟄や女一人を闇におく 町野昭人 遠嶺 200206  
啓蟄や心の振子を巻き直す 高村洋子 遠嶺 200206  
啓蟄や園児の靴の真新し 高瀬チエ子 遠嶺 200206  
啓蟄や難解な別れのことば 半澤佐緒里 百鳥 200206  
啓蟄や大きな靴のきて止まる 中村洋子 風土 200206  
啓蟄や祝ぎの準備のすすむ里 小田ひろ 円虹 200206  
啓蟄のまなこまなこの虚空かな 中野京子 200206  
啓蟄や指しなやかに薬剤師 金澤明子 火星 200206  
啓蟄のタイトスカートに身を捩り 嵯峨根鈴子 火星 200206  
啓蟄の大地を蹴って嘶ける 竹内喜代子 雨月 200206  
啓蟄や間歩より人のぞろと出で 堀田恵美子 雨月 200206  
買ふあてもなく啓蟄の街に出る 岩松八重 六花 200206  
啓蟄の雄雄しきものに松の影 戸田喜久子 200206  
啓蟄や此所にも雨後の水たまり 公山礼子 200206  
啓蟄や伸びず縮まず亀の首 藏本博美 ぐろっけ 200206  
啓蟄や夫は書庫に入り浸り 伊藤トキノ 200207  
啓蟄や城址にフリーマーケット 川津小枝子 200207  
靴脱げば啓蟄の砂こぼれけり 丸山冬鳳 京鹿子 200207  
啓蟄や子規を看取りし虚子の文 長山あや ホトトギス 200207 啓蟄→ 3

 

2020年3月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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