風光る 9       128句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
風光る仔牛は鼻輪もらひたる 栗坪和子 201907
連なりて行く弓袋風光る 鈴木庸子 風土 201907
今日よりは「令和」の空や風光る 山田暢子 風土 201907
風光の児の摘む野花貰ひけり 上村葉子 風土 201907
石切りし跡の絶壁風光る 森田節子 風土 201907
海峡のあやなす潮や風光る 谷村祐治 雨月 201907
風光る橋の半ばに揺られゐて 谷村祐治 雨月 201907
露坐仏の衣豊かに風光る 秋友昌子 雨月 201907
露坐仏の衣豊かに風光る 秋友昌子 雨月 201907
風光る令和祝福大八洲 植村蘇星 京鹿子 201907
改元の美しき琴線風光る 植村蘇星 京鹿子 201907
風光る紙飛行機のパイロット 鷺山珀眉 京鹿子 201907
団子屋の団子の焦げ目風光る 瀬島洒望 やぶれ傘 201907
船出待つ輸出車あまた風光る 森清信子 末黒野 201907
童顔の牛久大仏風光る 小沼ゑみ子 末黒野 201907
孜孜と歩を進める杖や風光る 亀卦川菊枝 末黒野 201907
池の亀首伸ばしきり風光る 橋場美篶 末黒野 201908
保育園の竣工祝賀風光る 森美佐子 やぶれ傘 201908
引つ詰めの少女の額風光る 大野芳久 やぶれ傘 201908
風光る書物広ぐる洪庵像 井上和子 201909
瑞兆は令和にありて風光る 和田華凛 ホトトギス 201909
草も木も人も競へり風光る 吉田順子 201909
風光り紙ひこうきの宙返り 小沢えみ子 201909
風光るへうたん池に鯉の髭 近藤真啓 春燈 202001
風光る波太渡しの手漕舟 佐々木よし子 202001
風光る草の名前をこゑにして 井原美鳥 202001
風光る水子地蔵の千体に 間島あきら 風土 202002
リトルリーグの四番は少女風光る 小林良作 202004
公園の池の浚渫風光る 大日向幸江 あを 202004
岬端に鴎の群れや風光る 佐藤喬風 末黒野 202005
背番号の並ぶ校庭風光る 森清堯 末黒野 202005
川岸に垂れたる枝や風光る 千葉禮子 202005
とつとつと引く鍵盤よ風光る 村手雅子 202005
ぽつちやりとフレアスカート風光る 谷口一献 六花 202005
側車行く海岸通風光る 廣畑育子 六花 202005
コニャック入りチョコを一粒風光る 安藤久英子 やぶれ傘 202005
子らの字のはみ出す勢ひ風光る 和田慈子 末黒野 202005
雀の名「ヨネ子」「ヨネスケ」風光る 篠田純子 あを 202006
風光る午前で仕事切り上げて 柿沼盟子 風土 202006
城山に喫泉一つ風光る 升田ヤス子 六花 202006
思い出がちくちく光る風光る おーたえつこ 202006
ヘアサロンの店主教へ子風光る 小林和子 202006
風光る用を作りて一万歩 中里昌江 末黒野 202006
捨畑の増ゆる裏山風光る 太田良一 末黒野 202006
新築の市民病院風光る 岡田史女 末黒野 202006
ダランドに飛び交ふ声や風光る 大川暉美 末黒野 202006
名刹の篁を梳き風光る 森清堯 末黒野 202006
石庭に開く心や風光る 森清信子 末黒野 202006
せせらぎの音ちよろちよろと風光る 濱野新 やぶれ傘 202006
風光る家族写真を撮りにゆく 辻水音 202006
今日よりは新しき日々風光る 山田暢子 風土 202006
原子炉の津取る誰ぞ風光る 東正則 末黒野 202007
風光る鵜は浮島をひとり占め 加藤静江 末黒野 202007
公園のベンチからつぽ風光る 岡野里子 末黒野 202007
風光る水の面にある詩情 近藤喜子 202007
風光るせせらぎに和す鳥の声 高井修一 春燈 202007
大仏の厚き御肩風光る 後藤眞由美 春燈 202007
かけ抜ける校庭の子ら風光る 石原健二 やぶれ傘 202007
風光る君が板書の化学式 木暮陶句郎 ホトトギス 202007
補助輪をはづす自転車風光る 山浦紀子 京鹿子 202008
風光る川の流れは綾なして 今橋眞理子 ホトトギス 202010
風光る流れにまかせ番鳥 岡村尚子 202010
ボール蹴る初老の紳士風光る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
風光る中に災ひ閉ぢ込めて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202104
小面の喜怒哀楽に風光る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202104
風光る樟の大樹の下をゆく 小林共代 風土 202104
風光る木馬が生きて廻り当す 吉野あさ 202104
俳号の混じる戒名風光る 瀬島洒望 やぶれ傘 202105
人文字の中に孫ゐて風光る 有賀昌子 やぶれ傘 202105
風光る女性指揮者の黒スーツ 松山三千江 春燈 202105
風光る猫のからだに日の匂ひ 後藤眞由美 春燈 202105
風光る在宅勤務を抜け出して 柿沼盟子 風土 202105
風光る自立の道の小買物 黒滝志麻子 末黒野 202105
川面に立つ三角波や風光る 鈴木英雄 末黒野 202105
三重櫓木質構造風光る 赤座典子 あを 202105
水叩く池江の拳風光る 飯塚トシ子 202105
撫で牛の鈴新たなり風光る 加倉井たけ子 202105
依り代は奇妙な石や風光る 山田佳子 202106
風光るランチクルーズ橋くぐる 山田佳子 202106
真つ白な連絡船や風光る 木村梨花 春燈 202106
カフェテラスの金平糖酒風光る 池上昌子 春燈 202106
誕生の子牛の背や風光る 小林紫乃 春燈 202106
なつかしき句碑の師の文字風光る(祐天寺) 佐藤信子 春燈 202107
歳月に褪せぬ師の句碑風光る 大室恵美子 春燈 202107
大き耳ぴくりと仔牛風光る 岡野里子 末黒野 202107
風光るふる里の田も山畑も 谷貝美世 末黒野 202107
風光る仏師の鑿の気迫かな 能美昌二郎 202107
槍投げて宙を切る音風光る 中村重幸 202107
バトントワラー白き腕上げ風光る 加賀荘介 202107
風光るひかりの中へ出て行けぬ 山田暢子 風土 202107
風光る一閑張りの万華鏡 渡辺やや 風土 202107
マウンドを均す筋目や風光る 服部早前 202108
なめらかなる指文字多弁風光る 池乗恵美子 末黒野 202108
屹立の曙杉や風光る 山崎稔子 末黒野 202108
風光る矢切りの里の舟のりば 北村操 202110
風光る勿来の関を越ゆるかな 針谷忠郎 202110
風光るカルパッチョには赤ワイン 相川健 202110
風光る杣の男の命綱 本池美佐子 202204
ジーパンの穴にも美学風光る 林昭太郎 202205
立ち上る轆轤の壺や風光る 関根揺華 202205
騙し絵の中から少女風光る 小林陽子 202205
風光る広がる風の凱歌かな 河野智子 202205
風光る鋸山の観世音 福田肇 202205
雲梯を渡る親子や風光る 長尾タイ 末黒野 202205
風光りそめてぞ長き立話 善野行 六花 202205
立ち漕ぎを覚えし君に風光る 渡部恭子 202206
棟上げを祝ぐ切幣の風光る 木村傘休 春燈 202206
テーブルを掴み叩く児風光る 加藤良子 春燈 202206
大道芸の空中回転風光る 小林紫乃 春燈 202206
膨める草木のつぼみ風光る 坂本依誌子 春燈 202206
その中に白鳩一羽風光る 中根美保 風土 202206
風光る白やはらかき烏骨鶏 池田光子 風土 202206
鳥声を探す秀つ枝や風光る 六崎正善 末黒野 202206
ラジコンの遠く近くや風光る 森由佳 末黒野 202206
山歩くヤッケ色々風光る 小山すみ子 末黒野 202206
寄せ植ゑの土は継ぎはぎ風光る 中根美保 風土 202207
風光る波の研ぎゆく海石かな 大川暉美 やぶれ傘 202207
風光るエイトの舵手の黒き腕 久島しんの やぶれ傘 202207
風光る新たなペンをペン立てに 高橋詩 202207
風光る一輌電車の軽き音 永澤千恵子 202207
父の字の残る表札風光る 菅澤陽子 春燈 202207
風光る土手に茣蓙しき早やお昼 白石正躬 やぶれ傘 202208
箱根路の新型電車風光る 坂本和穂 やぶれ傘 202208
席譲る少年の礼風光る 長山正子 202208
一湾をまたぐ吊り橋風光る 岡野里子 末黒野 202208
不揃いなラジオ体操風光る 細井寿子 202209
大洋の波風光ヨット渡航 磯野青之里 六花 202209
微笑に返すウインク風光る 今井康子 202212
風光る→ 1

 

2023年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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