風光る 8       100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
風光る稚魚放つとき声かけて 山本無蓋 201702
風光る嶺いただきの誓子句碑 高木典子 雨月 201705
江戸前の魚種増えてをり風光る 山本無蓋 201705
風光る人影のなき歌碑公園 嶋崎豊子 雨月 201706
網つくろふ浦の苫屋や風光る 井上石動 あを 201705
竹林の奥に出で湯や風光る 岡田史女 末黒野 201706
藤棚の木組あたらし風光る 岡野里子 末黒野 201706
風光る蜘蛛のオブジェは子を散らし 加藤タミ 末黒野 201706
コンサート手話の指先風光る 平居澪子 六花 201706
五十鈴川白木の橋の風光る 荻布貢 201706
町なかも町のはづれも風光る 黒滝志麻子 末黒野 201707
風光る堰をころがる水の音 森清堯 末黒野 201707
カッターの少年少女風光る 石黒興平 末黒野 201707
瀬を早み堰音高し風光る 岡野里子 末黒野 201707
風光る洗濯干してぼんやりと 宮地静雄 末黒野 201707
交差点走りゆく子へ風光る 廣田幸子 末黒野 201707
風光るここが在所や背の子ねる 藤浴博子 京鹿子 201707
鴨川の飛石伝ひ風光る 大橋晄 雨月 201707
大絵馬の塗り替へられて風光る 笹倉さえみ 雨月 201707
満ち潮に浮く廻廊や風光る 塩見英子 雨月 201707
太極拳指先の反り風光る 平居澪子 六花 201707
俳句また文化財とや風光る 川崎雅子 春燈 201707
風光る中に捉へし愛ひとつ 水野恒彦 201708
笛を吹く睫毛の震へ風光る 高倉和子 201707
灯台は白き女身や風光る 高橋和女 風紋 201709
加茂川の飛石伝ひ風光る 大橋晄 ホトトギス 201710
風光るわたしはカモメそれからは 陽山道子 船団 201802
せせらぎのくの字しの字に風光る コ田千鶴子 馬醉木 201804
風光る松韻籠もる御用邸 松本三千夫 末黒野 201804
河川敷のサッカーの子ら風光る 森一枝 末黒野 201804
頭上より鳶急降下風光る 宮元陽子 末黒野 201804
鳥塚に群るる雀や風光る 森なほ子 あを 201804
細胞の弾み出したり風光る 寺田すず江 201805
はれの日に下ろすネクタイ風光る 岩永はるみ 春燈 201805
ほめられし白髪に風光りけり 小菅礼子 春燈 201805
ローマの休日王女の一日風光る 持田信子 春燈 201805
退院を見送る白衣風光る 林昭太郎 201805
地を撫づる庭師のシャベル風光る 菊地光子 201805
港にて稚の頬突く風光り 松本三千夫 末黒野 201805
風光る栗鼠枝えだを擦り抜けて 森清信子 末黒野 201805
発着の成田空港風光る 鈴木礼子 末黒野 201805
仏像展の薬師如来に風光る 亀岡睦子 やぶれ傘 201806
行きずりの神社でみくじ風光る 小山陽子 やぶれ傘 201806
神木を結ぶ藁縄風光る 篠崎志津子 やぶれ傘 201806
すめらぎの苑を歩一歩風光る 大島寛治 雨月 201806
橋立を一文字にして風光る 西村滋子 京鹿子 201806
風光る流線形のヘルメット 稗田寿明 201806
迷ひ込む森は楽園風光る 辻水音 201806
海渡るゴッホの絵画風光る 林田麻裕 201806
風光る紅絹もて拭ふ螺鈿かな 下山田美江 風土 201806
風光る英学校の発祥地 橋添やよひ 風土 201806
風光る足の運びのぴたり合ひ 柿沼盟子 風土 201806
うつろ木の梢色めき風光る 岡野里子 末黒野 201806
山鳩の胸の青さよ風光る 亀卦川菊枝 末黒野 201806
風光る学校帰りの大袋 加藤直人 末黒野 201806
日本の洗濯日和風光る 柳川晋 201807
風光る鳥獣戯画の動き出す 吉田順子 201807
歩き出す嬰の二三歩風光る 渡辺やや 風土 201807
風光るなにか告げたき一歳児 松本胡桃 風土 201807
風光る友禅染の伸子張 豊谷青峰 春燈 201807
杖のひとのかろき会釈や風光る 平沢恵子 春燈 201807
保育児の黄色いこゑや風光る 持田信子 春燈 201807
風光る新会員は二十代 大口堂遊 春燈 201807
たてがみに触れてより風光りだす 深川淑枝 201807
風光る浄土ヶ浜の波頭 杉原ツタ子 201808
打つ走る追ひし打球や風光る 植村蘇星 京鹿子 201808
風光る女子生徒等の髪揺れて 木村瑞枝 やぶれ傘 201808
国宝の社殿の千木や風光る 西村しげ子 雨月 201809
児等駅でユニセフ募金風光る 神田惣介 京鹿子 201809
島々はポッとかヒョッとか風光る 坪内稔典 船団 201809
風光る婚約指輪嵌めし娘に 住田千代子 野に遊ぶ 201811
風光る浦曲(うらま)を統べる鳶の舞 平田初音 京鹿子 201901
風光る薩摩切子の紅と青 浦川哲子 201902
風光る森の館のマソア像 三羽永泊 201902
念入りに自転車磨き風光る 小沢えみ子 201902
風光るおいしさうなる草ばかり 佐藤恭子 あを 201903
風光る時大甍鎮もれる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
睡蓮の水面に朽ちて風光る 森なほ子 あを 201904
そびえ立つ白亜病棟風光る 東木洋子 春燈 201905
老いてなほ極む見聞風光る 植村蘇星 京鹿子 201905
風光る刹那ひらめき先取りす 植村蘇星 京鹿子 201905
じつとしてをられぬ若さ風光る 佐藤信子 春燈 201906
改元の空どこまでも風光る 木村傘休 春燈 201906
風光るへうたん池に鯉の髭 近藤真啓 春燈 201906
自販機の軽き音して風光る 中谷富子 201906
風光る石より生まる野の仏 鈴木基之 201906
紫衣の僧五彩の散華風光る 藤岡紫水 京鹿子 201906
石棺は男の身幅風光る 小林共代 風土 201906
ランドセルピンクに黄色風光る 谷田明日香 風土 201906
走り根を枕に行基風光る ふけとしこ 船団 201906
柵に寄る仔馬のまつげ風光る 升田ヤス子 六花 201906
上りきる汐汲坂や風光る 森清堯 末黒野 201906
丘を背の馬頭観音風光る 菅野日出子 末黒野 201906
校門に見送る教師風光る 太田利明 末黒野 201906
仰ぎみるランドマークや風光る 宮崎他異雅 末黒野 201906
高齢者と児童の交流風光る 加藤良子 春燈 201907
羽繕ふ鳥の飛沫や風光る 鈴木静恵 春燈 201907
簡潔な荷風の小説風光る 深川敏子 春燈 201907
飴きざむ音小気味好く風光る 大谷満智子 春燈 201907
鑿・鉋・鋸・金鎚や風光る 曽根富久恵 201907
風光る →9      

 

2021年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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