風 花 11    64句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
風花の向かうは新しき季節 近藤紀子 202005
火のやうにさみしい男風花す 直江裕子 京鹿子 202006
風花や手の煎餅に鹿の息 井上和子 202006
上空の黄ばみたる風花きぶし 森清信子 末黒野 202007
風花や手の煎餅に鹿の息 井上和子 202007
風花の舞ひはじめたり雛納 土井ゆう子 風土 202010
風花や明るき空と入れ替はる 稲畑汀子 ホトトギス 202101
風花や祖谷の河原の平ら焼 山田六甲 六花 202102
風花や薪割る音の奥信濃 佐藤まさ子 春燈 202103
天空の寺の石仏風花す 向井芳子 春燈 202103
風花や思ひの丈の散り散りに 久保夢女 202103
風花を目に追ふ海の果てしなし 笹村政子 六花 202103
風花の手の温もりに消えにけり 藤生不二男 六花 202103
風花の海へ出てゆくいま途中 きくちきみえ やぶれ傘 202103
風花や一人キャンプの背のあたり 須賀敏子 あを 202103
風花の激しくなりぬ久女の忌 奥田茶々 風土 202104
風花や鬼を待ちゐるかくれんぼ 六車佳奈 風土 202104
風花や千本松原遥かにす 赤石梨花 風土 202104
風花の運ぶ心経空の文字 藤田美耶子 202104
万葉の路にぬた場や風花す 三井所美智子 202104
風花に届かざれども手をかざす 笹村政子 六花 202104
風花の目を離れたる行方かな 藤生不二男 六花 202104
風花や九十年の一昔 芝田幸惠 末黒野 202104
風花や眩しき光七色に 梅津まり子 末黒野 202104
風花へ手を差し伸べる宿の前 丑久保勲 やぶれ傘 202105
風花や水に溶ければ水の綺羅 安田優歌 京鹿子 202105
風花や舌に溶けゆく和三盆 土井ゆう子 風土 202105
風花や町ひつそりと自粛令 菅野日出子 末黒野 202105
産土の社のはるかや風花す 岡田史女 末黒野 202105
黒光りの大師の像や風花す 岡美智子 末黒野 202105
風花や陶土にまじるガラス片 木暮陶句郎 ホトトギス 202107
成敗の鬼の山より風花す 永淵惠子 202107
西行も聴きし山風花吹雪 西村やすし ホトトギス 202109
風花の激しくなりぬ久女の忌 奥田茶々 風土 202201
苔むせるキリシタン燈籠風花す 山田和 京鹿子 202201
しばらくは海に染まらず風花は 菊川俊朗 202202
維盛の倶利伽羅峠風花す 竪山道助 風土 202202
風花の朝市となる能登輪島 渡辺清 202203
風花や関東平野の高きから 原光生 202203
風花に雁字搦めの淨瑠璃寺 佐藤竹僊 あを 202203
風花や手動で開くる一輌車 本池美佐子 202204
誰彼の記憶のかけら風花す 久保夢女 202204
行く末は風花のごと仄明かれ 阿部さちよ 202204
夫逝きて八年となり風花す 山田世都子 202204
衰へし日差し風花音もなし 菅野日出子 末黒野 202204
風花やふれなば消ゆるはかなさよ 菅野日出子 末黒野 202204
いつまでも遊び足らない風花よ 奥田筆子 京鹿子 202204
風花や唇といふ熱きもの 林昭太郎 202205
風花は磧に日暮きたるころ 秋山信行 やぶれ傘 202205
風花や亡き幼子のたよりはも 本郷公子 京鹿子 202205
風花や腕くみなほす並木道 佐藤千恵 京鹿子 202205
わたくしの頬にひとひら風花す 住田千代子 六花 202205
光芒の空風花を舞はせたる 湖東紀子 ホトトギス 202206
追ひかけて春の風花掌に受くる 間島あきら 風土 202206
風花や産声のまだ耳にあり 押田裕見子 202208
風花や母の涙のありし時 沼田巴字 京鹿子 202301
街中に水平の風花水木 河原敬子 202302
合はす手に風花の舞ふ高野道 青木幹晴 202302
風花の遅速の中を帰りけり 石原孝人 京鹿子 202304
風花の遅速の中を帰りけり 石原孝人 京鹿子 202304
風花の光をまとふ一行詩 安田優歌 京鹿子 202305
風花の美し海の街なればなほ 和田華凛 ホトトギス 202306
斎場の窓風花を見ると無く 瀬島洒望 やぶれ傘 202308
風花の付き来る郷の宅急便 森岡正作 202402
風花 →1

 

 

2024年3月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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