41句

毛 衣   

作品
作者
掲載誌
掲載年月
路地抜くる身を細めをり裘 手島靖一 馬醉木 199905
裘いきなり脱げば喪服なり 能村研三 200001
乳張つてきたると云ひし裘 山尾玉藻 火星 200001
舞台いま裘脱ぎラテン調 本郷桂子 円虹 200002
裘して魂醜と五臓かな 栗栖恵通子 200004
裘しよせん借り着の重さあり 藤井みち子 200004
伎芸天にうとまれてゐる裘 岡和絵 火星 200102
社務所より見られてゐたる裘 山尾玉藻 火星 200102
松過ぎのゆさりゆさりと裘 深澤鱶 火星 200103
登四郎の田端谷中へ裘 能村研三 200201
丁寧に席を乞ひをる裘 伊藤多恵子 火星 200203
裘マチスの赤を佳しとして 澤本隆子 200203
裘あづけて夜のブランデー 宮澤さくら 遠嶺 200204
裘いつぞやお會ひしましたね 中原道夫 銀化 200301
裘の女の鳴らすハイ・ヒール 松崎鉄之介 200303
犬抱いて猫かぶりをる裘 上谷昌憲 200307
谿深き斧音を浴び裘 岡本まち子 馬醉木 200401
白狐裘肩抱くやうに着せらるる 河崎尚子 火星 200402
セニョールの剃り後蒼し裘 塩路隆子 200412
裘いざとなつたらいつも寝る 飛鳥由紀 200503
裘雨のホテルを発ちにけり 大山里 200603
ロダン像素通りしたる裘 片山タケ子 200703
教会の椅子に脱ぎある裘 丸山照子 火星 200803
裘銀座に月を置いてきし 坂口夫佐子 火星 200803
中世の街颯爽と裘 津田礼乃 遠嶺 200806
千佛の殿りに居る裘 石脇みはる 200902
鍵の束ちゃらちゃら鳴らし裘 竹内悦子 200903
裘に春雪の玉しづくかな 山田六甲 六花 200903
相生の松めぐりきし裘 垣岡暎子 火星 200905
本郷の女子学生の裘 相良牧人 201002
裘風死す刻のありにけり 関根洋子 風土 201003
神の火へ筆投げ入れし裘 坂口夫佐子 火星 201203
いま檻を出て来たやうな裘 原友子 201203
裘繁華街から路地裏へ 佐藤恭子 あを 201206
デパ地下の階段に消ゆ裘 今澤淑子 火星 201302
余生などなかりし父の裘 阿部綾子 ろんど 201305
袖たたみされヘルパーの裘 齊藤厚子 201403
ライダーのジッパー太き裘 平野みち代 201403
歯切れよき言葉が返る裘 藤井寿江子 馬醉木 201502
化け上手化かし上手や裘 鈴木鳳来 故山 201505
裘をとこの形のまま抛られ 小田嶋野笛 末黒野 202004

 

2020年12月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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