片 蔭 5     35句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
片陰をはみ出してゆく反抗期 大杉映美 馬醉木 202001
片蔭のゆかしき町や西院駅 鈴鹿呂仁 京鹿子 202008
片陰や父の想ひ出遡る 伊吹之博 京鹿子 202009
片蔭や木椅子に今朝の新聞紙 永田万年青 六花 202010
老犬を片蔭に入れ散歩する 秋千晴 202010
片陰を堀川沿ひに歩みけり 善野行 聖五月 202010
片陰にゐて十二時の腕時計 きくちきみえ やぶれ傘 202010
片蔭や追ひ越しざまの一言よ 岡田桃子 202011
地下街を出て片陰に紛れ込む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
片陰の途切れし先を刃物店 関妙子 202109
片陰に寄るや荷物を持ち替へて 小池桃代 末黒野 202109
砂利踏みて御所の片蔭まで遠し 岩木茂 風土 202109
花屋出て片蔭ひろふ裏通 土井三乙 風土 202109
片陰をひろひて向かふ日本橋 木村瑞枝 やぶれ傘 202110
片陰へ駆けこむ影と追ふ影と 江森悦子 202110
片蔭に座す井の底に座す如く 南うみを 風土 202110
片蔭に寄せて喇叭や豆腐売り 佐藤勝代 末黒野 202111
片陰に子連れの母と老夫婦 石原健二 やぶれ傘 202112
門送りの列黒々と片陰に 奥田温子 やぶれ傘 202112
片陰をシスター風のごとくゆく 木暮陶句郎 ホトトギス 202202
片陰に咲く一輪の孤高かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
片陰を行って帰って投票日 赤座典子 あを 202209
コーヒーを手に片陰をオフィスまで 倉澤節子 やぶれ傘 202210
片陰に猫とタクシー運転手 小泉里香 やぶれ傘 202210
片陰を探しあぐねて遠回り 高橋均 やぶれ傘 202210
片陰に人の増えゆく骨董市 日高みち子 やぶれ傘 202210
片陰や久方振りの歯科医院 須賀敏子 あを 202210
路地裏の片蔭を行く片身かな 鈴木英雄 末黒野 202210
片蔭をランナーの靴正確に 永田万年青 六花 202210
片陰に雀なにやら啄めり 浜田久美子 六花 202210
片蔭や児等巧みなる一輪車 高木邦雄 末黒野 202211
片陰の祖父振り向きつ振り向きつ 伊吹之博 京鹿子 202211
電柱の小さき片陰バスを待つ 伊藤芙沙江 202212
変はる東京片蔭のハチ公像 上野紫泉 京鹿子 202307
片陰に寄れば石見の風甘し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202307
片陰→1

 

2023年8月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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