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春なれや名もなき山の薄霞    芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
八重霞神話の国に入りにけり 奥田茶々 風土 201906
湖東三山霞の中の仏かな 岡本尚子 風土 201906
奈良坂や霞の中の金の鴟尾 岡本尚子 風土 201906
帰り来て衣の霞はらひけり 岡本尚子 風土 201906
横須賀は確と軍港霞みけり 田中臥石 末黒野 201906
病窓の夜景きらめく春霞 赤塚篤子 末黒野 201906
兄見舞ふ道に重たき夕霞 七郎衛門吉保 あを 201906
臨済の伽藍聳ゆる春霞 内藤静 風土 201907
一の鳥居二の三鳥居春霞 鈴木庸子 風土 201907
春霞舌が記憶のちらし寿司 仁上博恵 201907
桟橋は別れの舞台霞立つ 亀井福恵 京鹿子 201907
霞立つ都会は墓場ビルの群 松本三千夫 末黒野 201907
遠山や霞の帯をゆるく巻き 渕田則子 末黒野 201907
象の鼻包みきれざる霞かな 根本公子 末黒野 201908
船よりも島退りつつ瀬戸霞む 湯川雅 ホトトギス 201909
朝霞空にかくれる丹生山 北村ちえ子 六花 201909
鬼ごっこ鬼を飲み込む夕霞 佐藤日和太 船団 201910
霞たつ琵琶湖ブルーを一望に 林未生 201910
すこしくは霞を吸つて生きてをり 能村登四郎 201912
朝霞ビルの輪郭失へり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
永田町霞ケ関も春浅し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
むらさきに筑波二峰の初霞 久留米脩二 馬醉木 202003
朝霞より目覚めゆく都心かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
遠霞暴かれてゆく君の過去 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
本山の目覚めは早し鐘霞む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
蒼天を誘ひ出したる朝霞 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
初霞その先にある運不運 高橋将夫 202003
瓜人先生羽化このかたの大霞 能村登四郎 202003
朝霞霽れて富嶽の立ち上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
朝霞消えて吉野は満開に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
人居らぬバチカンの鐘霞みたる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
空海の祈りは見えず塔霞む 鈴鹿呂仁 京鹿子 202104
蕎麦喰うべ安土も比良も遠霞 竹山一子 202104
遠つ富士霞隠れの水谺 矢崎すみ子 202105
鐘霞む礎石三つの西寺址 本郷公子 京鹿子 202106
日出づる太平洋の霞みけり 田中臥石 末黒野 202107
投錨の船の数多や春霞 岡田史女 末黒野 202107
露天風呂は一人一船夕霞 布施由岐子 末黒野 202107
春霞野面まばゆき陽が昇る 鈴木和江 202107
うるはしき上州山河薄霞 木暮陶句郎 ホトトギス 202109
高階の都心眺望遠霞 安原葉 ホトトギス 202110
露天風呂は一人一船夕霞 布施由岐子 末黒野 202204
三川を結んで男山霞む 鈴鹿呂仁 京鹿子 202204
三山は神の飛び石初霞 山中志津子 京鹿子 202205
春霞戦艦のごとタンカー浮く 池田光子 風土 202206
霞みても伊豆七島の一つ浮く 落合絹代 風土 202206
夕霞父が鍬打つ音いまも 南うみを 風土 202207
春霞山羊のチーズと白ワイン 北城美佐 202207
春霞羽衣まとふ天女かなふ 原光生 202207
吟歩するいつもの道や薄霞 武田ナオミ 末黒野 202208
富士山を隠す霞も日本一 酒井湧水 ホトトギス 202209
草いろの粥ふき上がる初霞 大西乃子 202212
霞 →1

2023年4月8日 作成

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