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霞 3        100句

霞まねば水に穴あく鯉の口    三橋敏雄

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
さざなみの淡海の先の春霞 中村洋子 風土 200306  
六郷満山ごんと撞く鐘霞む 伊藤白潮 200306  
香煙に墓域霞めり彼岸入 阿部悦子 酸漿 200306  
フェリー航く手島小手島遠霞 岩瀬操舟 円虹 200306  
海の中の空港建設霞立つ 高塚診次 200306  
墨堤に橋を選みて霞かな 須佐薫子 帆船 200306  
浮御堂配して湖の大霞 中山勢都子 200307  
父は霞みて母は朧に在します 大橋麻沙子 雨月 200306  
望観す神戸の街の霞みゐて 中井久子 雨月 200306  
松島や松をつらねて春霞む 本田摂子 200307  
野の駅の別れたちまち霞むなり 中尾杏子 200307  
霞から抜けられさうもなき行手 橋本佐智 円虹 200307
古墳秘め夕べの山河霞みをり 村越化石 200307  
暮坂の霞む奥より木挽き唄 中澤文次郎 200307  
本丸はさくら霞の中にかな 橋本良子 遠嶺 200307  
月斗忌の海おほいなる霞かな 島谷征良 風土 200307  
春霞レガツタ影絵のごと進む 佐々木ひさこ 築港 200307  
遠霞癌の告知は夢か現か 小林朱夏 200307  
筆の里霞の奥に現れにけり 中島恭子 百鳥 200307  
陶工の憩ふ霞める山を見て 青山悠 200308  
まんばうの背鰭背鰭の春霞 雨村敏子 200307  
日輪のいづこに昇る霞濃し 中野京子 200307  
青霞往きも復りも橋渡り 舩越美喜 京鹿子 200308  
渡來人拓きし野なり遠霞 濱口南子 京鹿子 200308  
霞より現はれ大いなるフェリー 櫻井幹郎 百鳥 200308  
からめ取る霞ももいろ綿菓子屋 杉山真寿 200307  
空甘き色に霞める別れかな 今井千鶴子 ホトトギス 200309  
湖霞句帳のはしをしめらせて 豊田都峰 京鹿子 200309  
朝霞村は黙つて濡れてをり 河西志帆 京鹿子 200312  
五湖もまた霞みてをらむ富士霞む 鷹羽狩行 200404  
姫神のひろげしけふの霞とも 鷹羽狩行 200404  
薄霞野守のやうに小手かざす 竹内弘子 あを 200403  
どこまでも霞める距離のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
因幡路の瑞の松山初霞 中島知恵子 雨月 200404  
軍艦のきてゐる港夕霞 木下野生 200405  
べに鶴の脚組みかへて草霞む 豊田都峰 京鹿子 200405  
阿夫利嶺の霞み川音豊かなり 谷寿枝 酸漿 200404  
ロンドンの街灯かとも夕霞 楯野裕子 200406  
ぶなの木の霞めるそらと晴のそら 藤田あけ烏 草の花 200403  
火の島へ一笛吸はれ沖霞 淵脇護 河鹿 200406  
鐘霞むお伝の墓に辞世の句 森山のりこ あを 200405  
はくれんの遠くに霞む宵の闇 山荘慶子 あを 200405  
霞脱ぎゆける立山見えて着く 稲畑汀子 ホトトギス 200405  
眼裏の山霞みをり鮒を釣る 鈴掛穂 200406  
文鎮に重さ加はる春霞 林昭太郎 200406  
架け替へし錦帯橋は霞をり 松本硯友 帆船 200406  
湖のもの食うべし湖の大霞 山尾玉藻 火星 200405  
昼霞山河しばらくくつろぐも 山口速 200406  
跳ね橋の跳ね上がる海初霞 早乙女久子 栴檀 200405  
御岳は霞の中や貨車の音 古川昭子 栴檀 200405  
母老いて霞の通ふ体なり 柴田佐知子 200406  
五十三次なごりの松も霞みけり 藤原照子 余韻 200403  
初霞霊山包み我包む 印牧緑 築港 200403  
近き島濃く遠き島霞みつつ 今井千鶴子 ホトトギス 200407  
霞みたる村より人の動き出す 印牧緑 築港 200405  
飛鳥にて二上山の遠霞 伊藤政子 築港 200406  
辿り来し道も行手も夕霞 千手和子 馬醉木 200406  
港湾の霞み汽笛を高鳴らし 川瀬信子 築港 200407  
対岸の霞出でくるモノレール 中村克久 雲の峰 200406  
鰺網を干して霞めり波切港 小山香月 酸漿 200407  
墓守の小さくなりし桃霞 里中章子 200407  
正面に霞し山や大文字 北嶋美都里 200407  
遠霞清洲城より名古屋城 林之子 草の花 200406  
花霞人呑みこむで寂とせり 鎌倉喜久恵 あを 200406  
真向かひに息のむ程の花霞 芝宮須磨子 あを 200406  
霞みをり大島利島式根島 吉成美代子 あを 200406  
描写せる写楽芸術霞みけり 林日圓 京鹿子 200406  
宇治十帖霞くずれの雨おもく 北川孝子 京鹿子 200406  
乗鞍岳のりくらを霞の深く収めたる 永井雪狼 200407  
平城山や塔を要に霞立つ 伊藤稔代 200407  
病室はオーシャンビューよ遠霞 川津小枝子 200407  
連山に近づくほどに吾も霞む 今井千鶴子 ホトトギス 200408  
大本山遠巻きの山霞みけり 門伝史会 風土 200407  
甘橿の丘ゆ三山霞みけり 多田生湖 春燈 200411  
遠霞む飯豊連峯墓参り 二瓶洋子 六花 200412  
生駒嶺より伊吹嶺へ鳥の新霞 小澤克己 遠嶺 200501  
遠富士にむらさき紡ぐ初霞 都筑智子 200503  
離陸してオリーブ畑の初霞 品川鈴子 ぐろっけ 199902  
退役の灯台霞む堺浜 早川周三 ぐろっけ 199907  
霞む沖路地の巾なる近江富士 小阪律子 ぐろっけ 199908  
霞へと張り出し岩城の衛士溜り 品川鈴子 ぐろっけ 200002  
背戸毎に釣りの石段沖霞む 品川鈴子 ぐろっけ 200004  
何を得ずとも浜伝ひ霞まで 品川鈴子 ぐろっけ 200105  
東山霞めり御所の真向ひに 石神芳枝 ぐろっけ 200107  
蘇州へと傾く夕日海霞む 市橋章子 ぐろっけ 200108  
御嶽の霞を拝す宿女将 大森ムツ子 ぐろっけ 200108  
チューリップ見て朝霞なほ深し 水原秋桜子 ぐろっけ 200204  
両神もかくや霞の浮橋に 品川鈴子 ぐろっけ 200205  
見わけなし南の島の春霞 足利ロ子 ぐろっけ 200305  
控え目に知らす病状夕霞 武司琴子 ぐろっけ 200307  
初霞へと涯しなく航き逝きぬ 品川鈴子 ぐろっけ 200403  
元禄よりの別子山村閉ぢ霞む 品川鈴子 ぐろっけ 200404  
公園の駅は明治のまま霞む 中田征二 ぐろっけ 200406  
石鎚山いしづちを浅黄に染めしうす霞 星加克己 ぐろっけ 200406  
三輪山をほのと隠せる春霞 史あかり ぐろっけ 200407  
八重霞石鎚山いしづち深く蔵しけり 星加克己 ぐろっけ 200407  
春霞北アルプスが空に浮く 藤田京子 ぐろっけ 200408  
山頂へ一本の道花霞 栢森定男 風よ 200407  
築港の船の出入りや霞みゐて 塩川雄三 築港 200504  
鳥羽絵とて絞りの織や初霞 林日圓 京鹿子 200504

 

2008年3月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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