柏 餅 2      48句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
赤ちゃんのようにやわらか柏餅 林田麻裕 201809
二十一世紀歯は二十本柏餅 平井奇散人 船団 201809
十五人分の重さの柏餅 山田佳乃 ホトトギス 201810
小さき手の握る未来や柏餅 池乗恵美子 末黒野 201810
昼一人昨日の柏餅を焼く 治部少輔 201902
柏餅宿の長子の育ちたる 稲畑汀子 ホトトギス 201904
折りたての甲ぶかぶか柏餅 三木亨 201908
子供等は皆子を持たず柏餅 大内由紀 末黒野 201908
子が手より大き葉をはぎ柏餅 中島秀夫 王水 201909
まづ鼻を喜ばせたる柏餅 安食哲朗 201910
柏餅あそこと決めてをりにしを 山田六甲 六花 202005
ミユージシャン夢見る吾子や柏餅 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
みよし野の思ひ出重ね柏餅 稲畑汀子 ホトトギス 202005
柏餅わが晩年のこころざし 沼田巴字 京鹿子 202006
柏餅買ふ左折してすぐの店 瀬島洒望 やぶれ傘 202007
故郷の香りしてゐる柏餅 箕田健夫 やぶれ傘 202007
榑縁に父ある如し柏餅 佐俣まさを 京鹿子 202008
男児なき家の卓にも柏餅 阿部さちよ 202008
育ちしは古寺の門前柏餅 田中信行 202008
起き臥しの遠山の秀や柏餅 中島陽華 202008
柏餅つつむ母の手若かりし 安立公彦 春燈 202008
紙兜かぶり食べゐる柏餅 三村純也 ホトトギス 202009
供へある仏に柏餅貰ふ 木村享史 ホトトギス 202011
柏餅二つで足りて我が家かな 山田暢子 風土 202107
おさがりの柏餅食ぶ御八つ時 木村瑞枝 やぶれ傘 202108
さつと葉をむかれて目覚む柏餅 中村重幸 202108
柏餅仏頂面の子の本音 江草礼 春燈 202108
柏餅つつむ皺の手幼き手 大槻祐二 春燈 202108
ずつしりと母の愛なる柏餅 住田千代子 六花 202108
柏餅夫に供へて淋しかり 志方章子 六花 202110
柏餅葉裏に香り滲ませて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
柏餅あらためて見る柏の葉 谷口摩耶 202206
噛み合はぬ話のあれど柏餅 赤座典子 あを 202207
立志のこと親子で語り柏餅 北川孝子 京鹿子 202207
婿三人孫子八人柏餅 大畑善昭 202207
出来る事一つ増やして柏餅 清水美子 春燈 202208
長男と次男は年子柏餅 臼井さゆり 春燈 202208
柏餅夫と汲む茶のまつたりと 臼居澄子 末黒野 202208
歳忘れ孫の倍喰ぶ柏餅 河野礼子 末黒野 202208
二個買うて妣と分け合ふ柏餅 玉川利江 末黒野 202208
柏餅既に未子は−家成し 田中由紀子 末黒野 202208
この土地を出ることもなし柏餅 高木晶子 京鹿子 202209
水出しの茶にそへられて柏餅 山咲和雄 末黒野 202209
義母の手を真似て包みし柏餅 草場つくし 六花 202209
よその子の成長はやし柏餅 貫井照子 やぶれ傘 202210
反抗期柏餅には手を伸ばす 永淵惠子 202302
仏壇は児におもしろし柏餅 河原敬子 202302
柏餅→ 1

 

2023年5月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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