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雁の声のしばらく空に満ち  高野素十  初鴉

作 品
作 者
掲載誌
掲載年月
師の声を聴かん鵜の瀬や雁渡る 田中佐知子 風土 202201
雁塔の甍の端に雁渡り 長谷川はまゆう 末黒野 202201
雁渡る遠嶺とうねを峙てり 伊藤希眸 京鹿子 202201
伸び縮みにも要あり雁の棹 亀井福恵 京鹿子 202201
日に古色夕に古色や雁渡る 和田華凛 ホトトギス 202202
夕月やいつより絶ゆる雁の棹 中里よし子 春燈 202202
葬送の彼方ひとすぢ雁行けり 三好千衣子 202204
天空の朝より晴るる帰雁かな 丸山千穂子 末黒野 202204
雁供養木切れは小さき虫を抱き くどうひろこ 202205
この代で閉づる牧場雁渡る 横田敬子 202205
行く雁や祖国追はれし民の列 小泉三枝 春燈 202207
雁渡り空は広さを誇張する 松本鷹根 京鹿子 202211
遊子吾れ雁くる空を疑はず 増成栗人 202211
じよんからの泣き音に崩る雁の棹 森岡正作 202212
雁渡る金波銀波の相模灘 高木邦雄 末黒野 202212
村挙げて湖整へり雁来るか 山崎正子 202212
海峡の潮目の薯し雁渡る 黒滝志麻子 末黒野 202301
雲一朶帰雁の空となりにけり 増成栗人 202304
眼力の及ぶかぎりを雁の棹 能村研三 202301
初雁に開く湖族の四脚門 青木幹晴 202301
雁のこゑ永久に湧き出づ御神水 本郷公子 京鹿子 202301
三段跳の前に何歩も雁の空 佐藤竹僊 あを 202301
補聴器を外せし帰路や雁渡る 長尾タイ 末黒野 202302
雁鳴くや空の明けゆく伊良湖岬 今村千年 末黒野 202302
手庇で雁の渡るを見てゐたり 京極久也 末黒野 202302
平和なる日本の空雁帰る 京極久也 末黒野 202305
こなからの酒で足りたる雁のこゑ 山本則男 202308
もう何も背負はぬつもり雁の棹 押田裕見子 202309
雁→1

 

2023年11月21日 作成

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