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行く雁の啼くとき宙の感ぜられ   山口誓子   青女

作 品
作 者
掲載誌
掲載年月
前書その他
月の出を認めて雁は鉤となる 泉田秋硯 200312  
雁渡る女波びかりの潮入り湖 柴田近江 200312  
雁渡る岬となりし能舞台 小澤克己 遠嶺 200312  
雁渡る時に編隊組替へて 大塚宏子 築港 200312  
手鏡に顔ずらし見る雁のころ 戸田春月 火星 200312  
吊橋は三百円や雁の声 竹内匡子 帆船 200312  
影長く曳く雁渡る頃の墓碑 岡崎袿子 対岸 200312  
竹林に韻く水音雁のころ 藤田輝枝 対岸 200312  
雁や南部片富士片流れ 山路紀子 風土 200312  
村に来て水やすらへり雁渡る 林裕子 風土 200312  
母いつも浅き眠りや雁のこゑ 柴田佐知子 200312  
まなぶたの見の近さにて雁かへる 岡井省二 岡井省二全句集 200312  
初雁やわが生涯に一師あり 遠藤和彦 遠汽笛 200312  
雁のこゑ五合庵より従き来たる 佐藤よしい 風土 200401  
良寛の見舞状あり雁の声 大野英美 風土 200401  
雁鳴いて夜空いづちへ傾くや 有働亨 馬醉木 200401  
吾が越ゆる一級河川雁も越ゆ 泉田秋硯 200401  
能登岬番屋に高き雁の声 木田千女 200401  
鋳物師の膝に金くづ雁渡る 淵脇護 河鹿 200401  
武蔵野や林の上の雁のさを 田代ヨシ 河鹿 200401  
闇に踏む地のでこぼこや雁の声 北嶋美都里 西の峰 200401  
越中に病む友のあり雁渡る 名和未知 草の花 200401  
天に雁地に登校の子らの列 岩村立風 草の花 200401  
Vの字に雁飛ぶ空に霧の雨 浜本広子 ぐろっけ 200401  
禅林に声して湖の雁過ぎつ 村上光子 馬醉木 200402  
母の忌の空蒼々と雁渡る 鈴木照子 200402  
三川の一つは木曽ぞ雁渡る 淵脇護 河鹿 200402  
日輪や雁一羽遅れをり 栗栖恵通子 200402  
雁の列並んでゐたる蛇籠の目 大島翠木 200402  
身の内に不開の間あり雁渡る 菅原末野 風土 200402  
果報など待つあてもなし雁の空 渡部義雄 200402  
雁渡る空山際に紺うすれ 松本鷹根 京鹿子 200402  
雁や鳴く未明の夢や妻子あり 渡邉友七 あを 200403  
落暉いま田涯てに雁はに戻る 佐藤国夫 馬醉木 200404  
雁啼いて旅のひとり寝流離めく 佐藤国夫 馬醉木 200404  
雁のこゑほのめく雪夜明りかな 佐藤国夫 馬醉木 200404  
沼の空とよもす雁の別れかな 佐藤国夫 馬醉木 200404  
病棟の起床時間や雁渡る 中村田人 ホトトギス 200404  
雁の空広々と退院す 中村田人 ホトトギス 200404  
暁光のゆきわたる空雁渡る 越沼節子 栴檀 200405  
戦国の城泰然と雁渡る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
翅うらは濡れずじまひの小夜の雁 八田木枯 夜さり 200409  
雁病んで畳の縁を通りけり 八田木枯 夜さり 200409  
病雁を庇ふ襖を引きにけり 八田木枯 夜さり 200409  
朝の雁こぼしたる數おぎなはず 八田木枯 夜さり 200409  
裲襠にまぎれこみたる病雁よ 八田木枯 夜さり 200409  
初雁や足ることを知るひととなり 鷹羽狩行 200410 初谷正行句集『足利』序句
初雁におとがひ上げて芭蕉像 長谷川翠 馬醉木 200411  
雁渡る狂はぬ時計つまらなし 能村研三 200411  
雁や川沿ひの屋根くろぐろと 山尾玉藻 火星 200411  
雁渡る新宿駅に馬水槽 神蔵器 風土 200411  
炉辺ばなし雁の乱れのくだりかな 森屋慶基 風土 200411  
雁わたる短き笛を吹き交し 神宮きよい 馬醉木 200412  
雁の棹つなぐ淡路と須磨明石 小泉三枝 春燈 200412  
雁渡る野を錫杖の二三人 小澤克己 遠嶺 200412  
雁渡る岸でオカリナ吹く少年 寺内信 遠嶺 200412  
わが町の大きな一樹雁渡る 環順子 遠嶺 200412  
曼荼羅に雁の渡りとなりにけり 大島翠木 200412  
浅草に念珠を購ふも雁のころ 林裕子 風土 200412  
干し物を取り込む上や雁渡る 林裕子 風土 200412  
藤村の矢立に小刀雁の声 奥田茶々 風土 200412  
雁を待つ雁ヶ腹摺山二つ 陣野今日子 風土 200412  
初雁や玄海の波高まり来 藤田誉子 雨月 200412  
川沿ひを人は歩いて雁渡る 今瀬剛一 対岸 200412  
レーダーの探る天地雁渡る 中島浩子 あを 200412  
雁来ると畦うつくしく千枚田 鷹羽狩行 200412  
雁仰ぐいそつぷ橋の半ばにて 神蔵器 風土 200501  
望郷や月の面よぎる雁の列 佐藤よしい 風土 200501  
籠に盛るパンの温みも雁の頃 山本浪子 風土 200501  
雁鳴いて祭当屋の決まりけり 近藤幸三郎 風土 200501  
雁渡る白狐とひとの恋ばなし 中村房江 六花 200501  
雁渡る木立の囲む塚ひとつ 内藤紀子 遠嶺 200501  
雁渡る風をよみつつ風に乗り 窪田米子 遠嶺 200501  
胡麻殻を束ね雁仰ぎけり 石脇みはる 200501  
雁や西空に雲ひとかけら 木下野生 200501  
たましひの一連なりに雁渡る 近藤喜子 200501  
靖国の御霊鎮めや雁のこゑ 小林成子 200501  
雁渡る路地に夕べのひろがりぬ 彦坂範子 ぐろっけ 200501  
観覧車遠景に雁渡りゆく 彦坂範子 ぐろっけ 200501  
東海地震云はれて久し雁渡る 法月幸子 200501  
雁渡るオランダ館に宅急便 浜口高子 火星 200501  
水際にコーヒー飲めば雁渡る 木野本加寿江 火星 200501  
戸隠に鬼女の伝説雁渡る 廣畑忠明 火星 200501  
煙突の失せし町空雁渡る 鈴木實 百鳥 200501  
たたなはる多紀の山々雁渡る 藤田かもめ ぐろっけ 200502  
雁の棹ヘリコプターと交差せり 石橋萬里 ぐろっけ 200502  
流木ののびのびと臥し雁渡る 安嶋都峯 対岸 200502  
夕波は流離の色に雁渡る 船越美喜 京鹿子 200502  
雁の列よそみをしてる一羽かな 信崎和葉 六花 200502  
流木はをとこの矜恃雁渡る 加藤峰子 200502  
塒立つ百羽の雁の羽音かな 足立武久 酸漿 200503  
忠敬の地図のカナ文字雁の列 安原ときこ 遠嶺 200503  
雁渡る千人塚に風が哭けり 広岡仁 200504  
含め煮のとろとろ雁の渡る夜 神宮きよい 馬醉木 200504  
たましひの一連ひとつらなりに雁わたる 近藤喜子 200508  
箸措きぬ初雁鳴くといふからに 瀧春一 菜園 200509  
先立つる頸熱からむ雁の列 藤井みち子 200511  
菅笠は子規と節と雁の頃 神蔵器 風土 200511  
雁の空のひらけし針の穴 瀬戸悠 風土 200511 雁→ 4

2015年11月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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