枯 木 2     122句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
昔人のやうに踏みゆく枯木山 山尾玉藻 火星 201412  
少年のくち紅ければ枯木折る 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
雲走り照りかげりして枯木山 石垣幸子 雨月 201502  
何ひとつ疑ひのなき日の枯木 豊田都峰 京鹿子 201502  
枯木星むかし男の黙は金 千田敬 201502  
ふたたびの母見舞ふ日の枯木道 笹村政子 六花 201503  
枯木立テニスコートヘ風の抜け 笹村政子 六花 201503  
省くこと枯木の如し古日記 福田周草 風土 201503  
ひとすぢをよしとはずれの枯木立 豊田都峰 京鹿子 201503  
枯木山あさぎの空を網版に 高橋道子 201503  
温ぬくを届けに行くよ枯木星 笹村恵美子 201503  
赤い傘行く清清と枯木立 はしもと風里 201503  
その中に芽生えを抱ふ枯木立 江島照美 201503  
夢はこぶやうなる毛虫枯木道 中島讃良 ろんど 201503  
枯木立紺の夜空に目覚めをり 岡崎春菜 万象 201503  
村すでに深き眠りや枯木星 松本三千夫 末黒野 201503  
この枯木高倉健にどこか似て 梅村すみを 201503  
雨上り力を得たる枯木立 平井紀夫 201503  
枯木山に父の温みを貰ひけり 久染康子 201504  
枯木宿裏へまはれば信濃川 安原葉 ホトトギス 201504  
オリオンを引つかけてゐる枯木かな 後藤比奈夫 ホトトギス 201504  
枯木立捨て身になりて天を指す 池田光子 201504  
古利根や風に枯木の鳴るばかり 綱川恵子 万象 201504  
何もすることなきいまは枯木見て 中杉隆世 ホトトギス 201505  
夕映の枯木さやかに水鏡 赤岡茂子 春燈 201505  
枝分れしつつ大枯木となりぬ 中杉隆世 ホトトギス 201506  
枯木みなこちらを向いてゐたりけり 中杉隆世 ホトトギス 201506  
園児等の揃ひの帽子枯木立 神田惣介 京鹿子 201506  
ユトリロの白に引き立つ枯木立 岩月優美子 グピドの瞳 201506  
枯木星リムジンバスに一人乗る 中居由美 船団 201508  
この枯木目印として山に入る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201512  
風音を肴としたる枯木宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201512  
この一樹枯木となりてより自由 稲畑廣太郎 ホトトギス 201512  
大枯木樹型淋しくなりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201512  
日の当る方が正面枯木宿 藤岡紫水 京鹿子 201602  
茫々とまた寂々と枯木山 吉田順子 201602  
寂び寂びとメタセコイアの枯木かな 大橋晄 雨月 201602  
枯木中美事な美人現はれる 高橋龍 201602  
こゑをさへ躊躇ふ今朝の枯木道 奥村直女 馬醉木 201603  
枯木立群れて移りて山鴉 仁平則子 201603  
枯木山ときに羽ばたく音のあり 高橋あさの 201603  
一村を統ぶる社の大枯木 山本漾子 雨月 201603  
前景に富士の一幅枯木宿 山ア靖子 201603  
ひとりでに戛戛とゆく枯木立 石田きよし 201603  
土砂崩れ残し枯木の山となる 太田良一 末黒野 201603  
喪の家へ選ぶ近道枯木星 太田良一 末黒野 201603  
土になる美納子とゆふに枯木道 秋山蔦 春燈 201604  
きつぱりと枯木ありけり空晴れて 青谷小枝 やぶれ傘 201604  
窓の外枯木の森に入日かな 水谷直子 京鹿子 201604  
眠れぬ夜森に貼り付く枯木星 松本三千夫 末黒野 201604  
トロッコと閉ざす坑口枯木山 森高武 風土 201604  
梢まで主張のありし大枯木 鈴木庸子 風土 201604  
漱石も虚子も常連枯木宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612  
枯木統べ虚子句碑凛と立つ江津湖 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612  
目覚めゆく園眠りゆく枯木立 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612  
枯木星点滴二拍子で落つる 荒井ハルエ 春燈 201612  
夕焼けて枯木は一歩前に出る 小枝恵美子 船団 201612  
空よりも蒼きモスクや枯木立 中田みなみ 201701  
散り尽くし枯木悟りの境に入る 大橋晄 雨月 201702  
繋がれし舟が舟打つ枯木星 藤森すみれ 201702  
ひそやかに枯木の秘める熱きもの 近藤喜子 201702  
枯木立抜けてゴールヘ動きだす 鈴鹿呂仁 京鹿子 201702  
団地の灯数へるほどや枯木星 松本三千夫 末黒野 201702  
沈みゆく日輪太し枯木立 藤岡紫水 京鹿子 201703  
共存の一切無心枯木立 植村蘇星 京鹿子 201703  
トルソーのごとく伐られて大枯木 清部祥子 201703  
落日へ消えゆく鳥や枯木立 久貝芳次 末黒野 201703  
道標に日差しありけり枯木立 大島英昭 やぶれ傘 201703  
青々と寄生木からみゐる枯木 丑久保勲 やぶれ傘 201703  
白雲のゆうるり過ぎる枯木立 数長藤代 201703  
剥製の熊の迎へる枯木宿 笠井敦子 201703  
磨かれてダビデのやうな枯木かな 相良牧人 201704  
禅僧の風呂たく枯木横抱きに 西住三惠子 201703  
窓からの枯木の眺め空遠し 水谷直子 京鹿子 201704  
電飾をまとふ闇夜の枯木立 元橋孝之 京鹿子 201704  
枯木立どこより何の風の音 丹羽武正 京鹿子 201704  
川のごと地を流れゆく枯木影 太田佳代子 春燈 201704  
初茜ひそと脈打つ枯木かな 大草由美子 春燈 201704  
峠より淡き昼月枯木立 森清信子 末黒野 201704  
のしかかる雲支へをり枯木立 安斎久英 末黒野 201704  
大空をささへて痩せし枯木かな 芝田幸惠 末黒野 201704  
たふとかり御神木とふ大枯木 城戸ひろみ 雨月 201704  
枯木立まだまだ寝むり深そうな 石森理和 あを 201704  
海峡をゆるりと巨船枯木星 安斎久英 末黒野 201705  
枯木山白亜不時着焼却場 奥田筆子 京鹿子 201706  
枯木のみ林立している窓の外 水谷直子 京鹿子 201707  
地に描く影が支へてゐる枯木 伴明子 ホトトギス 201707  
臨終はかくの如きか枯木立 沼田巴字 京鹿子 201711  
枯木立坂多き街俯瞰して 稲畑汀子 ホトトギス 201712  
印かんの欠け字の翳や枯木立 鈴鹿呂仁 京鹿子 201712  
きりんはぬくき枯木と思ひ雀かな 奥田筆子 京鹿子 201801  
春を待つ枯木に艶の見え隠れ 大日向幸江 あを 201801  
千代に咲け上枝下枝の枯木星 鈴鹿呂仁 京鹿子 201802

追悼・

荻野千枝さん

窓からは枯木のレース風そよぐ 水谷直子 京鹿子 201802  
枯木道に繋ぐ手のあり明かりさす 柴田靖子 201802  
柿のヘタ数多残してゐて枯木 きくちきみえ やぶれ傘 201803  
猟犬の声を遠くに枯木山 谷村祐治 雨月 201803  
隠しごと一切無しと大枯木 西村しげ子 雨月 201803  
枯木立透けて落暉の濃かりけり 岡田ちた子 雨月 201803  
帆の失せしマストのやうな枯木立 片山煕子 京鹿子 201803  
遠山の暮れて枯木の仁王立ち 黒滝志麻子 末黒野 201803  
漆黒の湖に灯の帯枯木星 安斎久革 末黒野 201803  
海鳴りを両手に掬ふ枯木道 田中臥石 末黒野 201803  
枯木立はけの水音潺せんと 岡田史女 末黒野 201803  
もう会へぬ人またひとり枯木星 小田嶋野笛 末黒野 201803  
枯木立鴇色纏ふ朝かな 紅露恵子 万象 201803  
枯木山統ぶ鉄塔の仁王立ち 諸岡和子 201803  
極上の日ざしのとどく枯木山 三上程子 春燈 201803  
枯木立つ風景の先めくれるから 直江裕子 京鹿子 201804  
夜の枯木浴びる東京タワーの灯 安原葉 ホトトギス 201805  
遠山のいづれも嶮し枯木立 森一枝 末黒野 201805  
日当りの部屋が特上枯木宿 藤岡紫水 京鹿子 201902  
忙中閑朴の枯木を叩くかな 能村研三 201902  
潮の音を香を昂らせ枯木星 松本三千夫 末黒野 201902  
日翳りて池塘の枯木素描めき 森脇貞子 雨月 201903  
背向より風突きささる枯木坂 栗山恵子 雨月 201903  
鳥影の親しく見ゆる枯木かな 高橋まき子 風土 201903  
教会へ懺悔の道や枯木星 太田良一 末黒野 201903  
公園の木馬明るし枯木に灯 有賀昌子 やぶれ傘 201903  
法螺貝を先頭にゆく枯木山 荒川心星 201903  
容赦なき風に瞬き枯木星 岡野里子 末黒野 201904  
黄昏の顔まだ見えて枯木立 見玉充代 201907 枯木→ 1

 

2019年11月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。