枯葉     169句

柿の木を気づかひながら枯葉焚く   瀧春一

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
枯葉枯枝みな兵爨の彼の日より 林田紀音夫 海程 199810  
火の酒や枯葉とり巻く莫斯科に 丸山海道 京鹿子 199901  
枯葉すら音立つ何故にしらせざる 林翔 199902  
棕櫚の葉の枯葉は枯葉として立てり 松山律子 船団 199902  
枯葉舞ふ死にも悦楽あるごとく 林翔 199903  
枯葉散る夜の坂道サキソフォン 北畠明子 ぐろっけ 199903  
楢木立ち風に笑うは枯葉のみ 岩間愛子 海程 199904  
枯葉かと見ゆる一鳥翔ちゆけり 鹿野佳子 199904  
抽選にはずれてばかり枯葉積む 丹羽杏華 京鹿子 199905  
哲学の道の枯葉と遊びけり 小宮山勇 『青胡桃』 199905  
癌研の玄関皓し枯葉舞ふ 川端実 『寒昴』 199907  
朝日浴び枯葉飛び立つ交差点 小枝恵美子 『ポケット』 199911  
枯葉踏むファンからストーカーへ半歩 ゆにえす 船団 199912  
枯葉踏む否漕ぐ深さ宿場跡 林翔 馬醉木 200001  
ぬけがらの着いた枯葉をてのひらに 磯野たか 風土 200002  
鳴る風に夜盗の如く枯葉押す 平かつえ 200002  
右余呉湖左に琵琶湖枯葉踏む 田中藤穂 『水瓶座』 200002  
街を行く枯葉のやうな眼たち 小澤克己 遠嶺 200003  
枯葉散る地底の湖を想ひつつ 小澤克己 遠嶺 200003  
幼な児を追ふしあはせな枯葉踏む 立松洋子 200005  
箒目に客を装うて来る枯葉 稲辺美津 『夏椿』 200007  
色尽しきれざるままに枯葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 200011  
高々と風に応へて鳴る枯葉 稲畑汀子 ホトトギス 200011  
枯葉ごと七節虫を子が見せに来る 二神節子 200101  
枯葉散るステンドグラスのマリア様 内藤悦子 あを 200101  
枯葉落つ見知らぬものが川に棲む TIN AUNG MOE あを 200102  
難波津のブルーへ舞ってゆく枯葉 樫井賢一 船団 200105  
崖氷柱枯葉銜えた氷柱が好き 金子皆子 海程 200105 幼時の裏山を思う
風吹けば露地せせりゆく枯れ葉 松山律子 六花 200110  
枯葉敷き山の寝支度はじまりぬ 能村登四郎 『羽化』 200110  
くれなづむ枯葉の道を鹿通る 大畠政子 雨月 200112  
外つ国の人にかこまれ枯葉道 吉弘恭子 あを 200112  
枯葉舞ふ鏡がはりのショーウインドウ 森理和 あを 200201  
枯葉舞ふ昔の街をたづね来し 芝宮須磨子 あを 200201  
売り言葉買ひ言葉枯葉が坂のぼる 寺田千代子 京鹿子 200202  
あきらかに空から飛んでくる枯葉 出原博明 円虹 200202  
ベルを押しカサと枯葉を踏みて客 林翔 200202  
鳥の巣の顕はに見ゆる枯葉みち 海老澤映草 春耕 200202  
枯葉舞ふ鎖めぐらす皇子の墓 小野誠一 春耕 200202 羽黒山
何もかも忘れたきまま枯葉掃く 浅井千鶴子 いろり 200202  
枯葉踏む音を言葉と思ふとき 服部幸 200202  
枯れ葉みな垂れし蓮田の無宗教 松本鷹根 京鹿子 200202  
自転車の籠に枯葉が飛び乗って 後藤洋子 ぐろっけ 200202  
職退きし吾が身の軽さ枯葉散る 塩路五郎 200203  
追ひついて追ひこして行く枯葉かな 林裕子 風土 200203  
眼裏の面影散らし枯葉舞ふ 木内美保子 六花 200203  
枯葉にも桂の名残尽しけり 岡田順子 ホトトギス 200204  
吹き上がる枯葉アルゼンチンタンゴ 田中武彦 六花 200204  
膝笑ふてふこと峡の枯葉踏み 長沼紫紅 200204  
ドア閉まる枯葉もともにとび乗りて 北畠明子 ぐろっけ 200204  
ブナの木の枯葉を付けしままの枝 醍醐季世子 200205  
一陣のラインの風に舞ふ枯葉 辰巳比呂史 200211 スイス
ち切れ飛ぶ枯葉の行方ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200211  
枝はなれたるより紛れたる枯葉 稲畑汀子 ホトトギス 200211  
かさこそと枯葉にもぐるテニスボール 赤座典子 あを 200212  
閼伽桶に枯葉の沈み裏の名残り 鎌倉喜久恵 あを 200212  
本郭より二の郭枯葉舞ふ 稲畑廣太郎 円虹 200301  
墓の共あらす烏に枯葉散る 白石秀雄 酸漿 200301  
踏みしめる靴底ぬくし枯葉かな 早崎泰江 あを 200301  
枯葉舞ふキャナルシティの天星館 小澤克己 遠嶺 200302  
ラプソディー奏づる枯葉夜よ来い 小澤克己 遠嶺 200302  
枯葉踏み枯木月夜を帰りけり 吉田島汗 火星 200302  
枯葉踏む音にあうらの火照りけり 岡田千代子 200302  
天上より一つの枯葉顔前に 森田蝌蚪 200302  
枯葉散る眠れる獅子の耳動く 塩川雄三 築港 200302  
一歩踏む枯葉一語を返しけり 木山杏理 京鹿子 200302  
枯葉舞ふ古本市の木戸日記 香川正子 200302  
夕されば枯葉同士の固まりぬ 香川正子 200302  
奥の院枯葉も混じる供え物 角谷美恵子 ぐろっけ 200302  
煌々とグッチの店や枯葉舞ふ 刈米育子 200303  
校長が枯葉を集む授業中 鈴木てるみ ぐろっけ 200303  
手水鉢底に枯葉の透きゐたり 水上秀一 雲の峰 200312  
葡萄棚日差の枯葉とどめけり 宮津昭彦 200401  
人気なきグランドの隅枯葉よせ 吉成美代子 あを 200401  
百合の木の枯葉もつとも速く散り 永井泰雄 草の花 200401  
舞ふ枯葉武蔵通ひし柳生道 小林成子 200402  
釈迦堂になんじやもんじやの枯葉散る 飯田政子 築港 200402  
御手に乗る枯葉一枚菩薩像 金山千鳥 酸漿 200402  
天照大神あまてらす枯葉に彩のありにけり 栗栖恵通子 200403  
講演の始終を枯葉舞ひにけり 小澤克己 遠嶺 200403  
枯葉二枚残れる南無阿弥陀仏かな 岩田半寒 草の花 200403  
鉢の木の枯葉を掻きて日暮れけり 大澤喜代子 草の花 200403  
雨しとど枯葉散りくる丸木橋 水田清子 200403  
茶をたてて枯葉の日々のはじまりぬ 水田清子 200403  
日だまりの枯葉の動く音なりき 加藤みき 200404  
枯葉一斉に立ち舞ひ日イ燦々 中島陽華 200405  
清々と風にさからふ枯葉かな 吉弘恭子 あを 200405  
枯葉まふまふ地球が少し軽くなる 山元志津香 八千草 200406  
つひの地に枯葉同志はぬくめあふ 竹貫示虹 京鹿子 200411  
夕刊にはさまってゐる枯葉かな 内藤ゑつ 『ゑつ』 200411  
窓を閉づ畳の上の枯葉かな 定梶じょう あを 200501  
緩急をつけて枯葉の散りゐたる 印向田佐土子 築港 200501  
六道の辻に枯葉の舞ひ溜る 辻井桂子 雲の峰 200502  
かさこそと音が音追ふ枯葉みち 辻井桂子 雲の峰 200502  
枯葉よりかるい返事で合ふ三人 丸山佳子 京鹿子 200502  
制服の肩に枯葉の舞ひやまず 吉田祥 200502  
ラーメンの出前枯葉をのせてくる 吉村一郎 百鳥 200502  
日の音とおもふからから枯葉かな 藤村真理 200502  
手にワイン肩には枯葉付けしまま 佐々木国広 築港 200503  
尾根越えて枯葉の匂ふ日差かな 河崎尚子 火星 200503  
水隠るや枯葉か鯏か色重ぬ 吉弘恭子 あを 200503  
うしろから歩を重ね合ひ枯葉道 立花かほる 六花 200503  
栴檀の虚に枯葉とどんぐりと 岡田佳世子 栴檀 200503  
天へ噴く枯葉や風の賤ヶ岳 刈米育子 200503  
枯葉落つ落ちる気のなき目のうろこ 武井哲 八千草 200505  
春氷枯葉からめて田圃かな 長村雄作 栴檀 200506  
一枚の枯葉井原の風に舞ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200511  
アスファルトパーカッションとなる枯葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 200512  
逝く母の髪もて結はむ枯葉舟 小澤克己 遠嶺 200503  
枯葉なほ朝日にひかる欅かな 半谷弘子 遠嶺 200503  
青梅街道ひと息ごとに枯葉落つ 吉弘恭子 あを 200601  
しゃりしゃりと頤にひびく枯葉かな 吉弘恭子 あを 200601  
名画見し余韻に寡黙枯葉踏む 佐久間はるみ 200602 メトロポリタン美術館
じわじわと朝日の枯葉動きをる 加藤みき 200602  
舗装路と枯葉の乾燥交響曲 林翔 200602  
血縁も旧友も減り枯葉踏む 大石よし子 雨月 200602  
赤き実の火種のごとく枯葉中 矢田弘子 対岸 200602  
歳時記に栞る枯葉の匂ひかな 市川玲子 春燈 200603  
枯葉枯葉日当る方へ舞ひにけり 須藤美智子 風土 200603  
校庭に児らと枯葉が舞つてゐる 永田哲心 遠嶺 200604  
枯葉舞ふオブジェ通りのバイオリン 小林眞彦 遠嶺 200604  
掃きしあと風のいたずら枯葉あり 渡辺暁 酸漿 200604  
野良猫の群るる枯葉の吹き溜り 石城幸子 百鳥 200604  
降りしきる枯葉病葉戦跡 吉田王里 風土 200605  
青春の假装枯葉を蹴る足どり 瀧春一 瓦礫 200606  
枯葉散る五番街てふ静寂かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200611  
一枚の枯葉に枝の生気かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200611  
枯葉ふり拂ふ身ぶるひ大欅 竹貫示虹 京鹿子 200612  
濠さざ波枯葉にあらず亀泳ぐ 丸山佳子 京鹿子 200701  
風の日は自尊の大樹枯葉脱ぐ 泉田秋硯 200702  
枯葉より紅葉に移る小鳥かな 大坪景章 万象 200702  
枯葉散るいや彼の世へと御魂飛ぶ 小澤克己 遠嶺 200702 追悼・伊藤和子さん
枯葉散りつくせや故郷忘じざる 小澤克己 遠嶺 200702  
枯葉から枯葉へ色をかへてゆく 堀内一郎 あを 200702  
大枯葉焚火あふぐに適ひけり 野路斉子 200702  
一陣の風や枯葉を舞はせける 山下佳子 200703  
草田男の住みし町並枯葉舞ふ 沢聰 馬醉木 200703  
吹きあげし風に枯葉のひかり渦 遠藤真砂明 200703  
後ろから枯葉踏む音近づけり 瀬下るか 200703  
枯葉みな散つて一如の天地あり 小澤克己 遠嶺 200703  
枯葉舞ふパズルのごとき石畳 新井佐知子 遠嶺 200703  
枯葉掃く笑顔たやさぬボランテイア 永田勇 六甲 200703  
吹き溜る枯葉のぬくし父母の墓 羽賀恭子 200703  
年輪をひとつ育てし枯葉かな 長山あや ホトトギス 200704  
篤農家の堆肥造りの枯葉の山 宝王トシ子 200704  
神籬の枯葉は門を出でにけり 宮澤さくら 遠嶺 200704  
枯葉踏む音も家居の一部分 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
枯葉散る音枯葉踏む音の中 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
夜の静寂枯葉降る音いざなへる 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
枯葉いま風に従ふ軽さかな 稲畑汀子 ホトトギス 200712  
一面の枯葉を置ける庭木かな 稲畑汀子 ホトトギス 200712  
一ひらの草書のやうに枯葉落つ 齊藤實 200801  
枯葉踏む硝子の音に似たりけり 吉沢陽子 200802  
音たてて枯葉追ひ来る家路かな 片野美代子 酸漿 200802  
佐保堤桜と言へど枯葉溜め 奥村鷹尾 京鹿子 200803  
宙に舞ふ郷愁といふ枯葉かな 天野きく江 200803  
枯葉形どり半人間半獣図 瀬川公馨 200803  
枯葉舞ひ妻の命日昼荒ぶ 宮津昭彦 200803  
朴枯葉踏みたる音のひびきけり 荒井和昭 200803  
散りてゆく枯葉の空の深さかな 小澤克己 遠嶺 200803  
ユリの木の枯葉夕日をころがせり 小宮山勇 遠嶺 200803  
菩提子の枯葉に脈の透きとほる 三浦ゑおり 風土 200804  
擦れ違ふ人と枯葉の共鳴音 津田礼乃 遠嶺 200806  
音立てて枯葉が動く夜の都 湯浅夏以 樹も鳥も 200806  
枯葉とは思へぬ色を残しをり 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
又今日も枯葉積むまま掃かずおく 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
枯葉なほ風の存問ある大地 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
いうゑんちえうちゑん児に枯葉舞ふ 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
枯葉舞ふとは八分の六拍子 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
08/12/08 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。