枯 葉     205句

柿の木を気づかひながら枯葉焚く   瀧春一

作品
作者
掲載誌
掲載年月
枯葉枯枝みな兵爨の彼の日より
林田紀音夫
海程
199810
火の酒や枯葉とり巻く莫斯科に
丸山海道
京鹿子
199901
枯葉すら音立つ何故にしらせざる
林翔
199902
棕櫚の葉の枯葉は枯葉として立てり
松山律子
船団
199902
枯葉舞ふ死にも悦楽あるごとく
林翔
199903
枯葉散る夜の坂道サキソフォン
北畠明子
ぐろっけ
199903
楢木立ち風に笑うは枯葉のみ
岩間愛子
海程
199904
枯葉かと見ゆる一鳥翔ちゆけり
鹿野佳子
199904
抽選にはずれてばかり枯葉積む
丹羽杏華
京鹿子
199905
哲学の道の枯葉と遊びけり
小宮山勇
『青胡桃』
199905
癌研の玄関皓し枯葉舞ふ
川端実
『寒昴』
199907
朝日浴び枯葉飛び立つ交差点
小枝恵美子
『ポケット』
199911
枯葉踏むファンからストーカーへ半歩
ゆにえす
船団
199912
枯葉踏む否漕ぐ深さ宿場跡
林翔
馬醉木
200001
ぬけがらの着いた枯葉をてのひらに
磯野たか
風土
200002
鳴る風に夜盗の如く枯葉押す
平かつえ
200002
右余呉湖左に琵琶湖枯葉踏む
田中藤穂
『水瓶座』
200002
街を行く枯葉のやうな眼たち
小澤克己
遠嶺
200003
枯葉散る地底の湖を想ひつつ
小澤克己
遠嶺
200003
幼な児を追ふしあはせな枯葉踏む
立松洋子
200005
箒目に客を装うて来る枯葉
稲辺美津
『夏椿』
200007
色尽しきれざるままに枯葉かな
稲畑汀子
ホトトギス
200011
高々と風に応へて鳴る枯葉
稲畑汀子
ホトトギス
200011
枯葉ごと七節虫を子が見せに来る
二神節子
200101
枯葉散るステンドグラスのマリア様
内藤悦子
あを
200101
枯葉落つ見知らぬものが川に棲む
TIN AUNG MOE
あを
200102
難波津のブルーへ舞ってゆく枯葉
樫井賢一
船団
200105
崖氷柱枯葉銜えた氷柱が好き
金子皆子
海程
200105
風吹けば露地せせりゆく枯れ葉
松山律子
六花
200110
枯葉敷き山の寝支度はじまりぬ
能村登四郎
『羽化』
200110
くれなづむ枯葉の道を鹿通る
大畠政子
雨月
200112
外つ国の人にかこまれ枯葉道
吉弘恭子
あを
200112
枯葉舞ふ鏡がはりのショーウインドウ
森理和
あを
200201
枯葉舞ふ昔の街をたづね来し
芝宮須磨子
あを
200201
売り言葉買ひ言葉枯葉が坂のぼる
寺田千代子
京鹿子
200202
あきらかに空から飛んでくる枯葉
出原博明
円虹
200202
ベルを押しカサと枯葉を踏みて客
林翔
200202
鳥の巣の顕はに見ゆる枯葉みち
海老澤映草
春耕
200202
枯葉舞ふ鎖めぐらす皇子の墓
小野誠一
春耕
200202
何もかも忘れたきまま枯葉掃く
浅井千鶴子
いろり
200202
枯葉踏む音を言葉と思ふとき
服部幸
200202
枯れ葉みな垂れし蓮田の無宗教
松本鷹根
京鹿子
200202
自転車の籠に枯葉が飛び乗って
後藤洋子
ぐろっけ
200202
職退きし吾が身の軽さ枯葉散る
塩路五郎
200203
追ひついて追ひこして行く枯葉かな
林裕子
風土
200203
眼裏の面影散らし枯葉舞ふ
木内美保子
六花
200203
枯葉にも桂の名残尽しけり
岡田順子
ホトトギス
200204
吹き上がる枯葉アルゼンチンタンゴ
田中武彦
六花
200204
膝笑ふてふこと峡の枯葉踏み
長沼紫紅
200204
ドア閉まる枯葉もともにとび乗りて
北畠明子
ぐろっけ
200204
ブナの木の枯葉を付けしままの枝
醍醐季世子
200205
一陣のラインの風に舞ふ枯葉
辰巳比呂史
200211
ち切れ飛ぶ枯葉の行方ありにけり
稲畑汀子
ホトトギス
200211
枝はなれたるより紛れたる枯葉
稲畑汀子
ホトトギス
200211
かさこそと枯葉にもぐるテニスボール
赤座典子
あを
200212
閼伽桶に枯葉の沈み裏の名残り
鎌倉喜久恵
あを
200212
本郭より二の郭枯葉舞ふ
稲畑廣太郎
円虹
200301
墓の共あらす烏に枯葉散る
白石秀雄
酸漿
200301
踏みしめる靴底ぬくし枯葉かな
早崎泰江
あを
200301
枯葉舞ふキャナルシティの天星館
小澤克己
遠嶺
200302
ラプソディー奏づる枯葉夜よ来い
小澤克己
遠嶺
200302
枯葉踏み枯木月夜を帰りけり
吉田島汗
火星
200302
枯葉踏む音にあうらの火照りけり
岡田千代子
200302
天上より一つの枯葉顔前に
森田蝌蚪
200302
枯葉散る眠れる獅子の耳動く
塩川雄三
築港
200302
一歩踏む枯葉一語を返しけり
木山杏理
京鹿子
200302
枯葉舞ふ古本市の木戸日記
香川正子
200302
夕されば枯葉同士の固まりぬ
香川正子
200302
奥の院枯葉も混じる供え物
角谷美恵子
ぐろっけ
200302
煌々とグッチの店や枯葉舞ふ
刈米育子
200303
校長が枯葉を集む授業中
鈴木てるみ
ぐろっけ
200303
手水鉢底に枯葉の透きゐたり
水上秀一
雲の峰
200312
葡萄棚日差の枯葉とどめけり
宮津昭彦
200401
人気なきグランドの隅枯葉よせ
吉成美代子
あを
200401
百合の木の枯葉もつとも速く散り
永井泰雄
草の花
200401
舞ふ枯葉武蔵通ひし柳生道
小林成子
200402
釈迦堂になんじやもんじやの枯葉散る
飯田政子
築港
200402
御手に乗る枯葉一枚菩薩像
金山千鳥
酸漿
200402
天照大神あまてらす枯葉に彩のありにけり
栗栖恵通子
200403
講演の始終を枯葉舞ひにけり
小澤克己
遠嶺
200403
枯葉二枚残れる南無阿弥陀仏かな
岩田半寒
草の花
200403
鉢の木の枯葉を掻きて日暮れけり
大澤喜代子
草の花
200403
雨しとど枯葉散りくる丸木橋
水田清子
200403
茶をたてて枯葉の日々のはじまりぬ
水田清子
200403
日だまりの枯葉の動く音なりき
加藤みき
200404
枯葉一斉に立ち舞ひ日イ燦々
中島陽華
200405
清々と風にさからふ枯葉かな
吉弘恭子
あを
200405
枯葉まふまふ地球が少し軽くなる
山元志津香
八千草
200406
つひの地に枯葉同志はぬくめあふ
竹貫示虹
京鹿子
200411
夕刊にはさまってゐる枯葉かな
内藤ゑつ
『ゑつ』
200411
窓を閉づ畳の上の枯葉かな
定梶じょう
あを
200501
緩急をつけて枯葉の散りゐたる
印向田佐土子
築港
200501
六道の辻に枯葉の舞ひ溜る
辻井桂子
雲の峰
200502
かさこそと音が音追ふ枯葉みち
辻井桂子
雲の峰
200502
枯葉よりかるい返事で合ふ三人
丸山佳子
京鹿子
200502
制服の肩に枯葉の舞ひやまず
吉田祥
200502
ラーメンの出前枯葉をのせてくる
吉村一郎
百鳥
200502
日の音とおもふからから枯葉かな
藤村真理
200502
手にワイン肩には枯葉付けしまま
佐々木国広
築港
200503
尾根越えて枯葉の匂ふ日差かな
河崎尚子
火星
200503
水隠るや枯葉か鯏か色重ぬ
吉弘恭子
あを
200503
うしろから歩を重ね合ひ枯葉道
立花かほる
六花
200503
栴檀の虚に枯葉とどんぐりと
岡田佳世子
栴檀
200503
天へ噴く枯葉や風の賤ヶ岳
刈米育子
200503
枯葉落つ落ちる気のなき目のうろこ
武井哲
八千草
200505
春氷枯葉からめて田圃かな
長村雄作
栴檀
200506
一枚の枯葉井原の風に舞ふ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200511
アスファルトパーカッションとなる枯葉
稲畑廣太郎
ホトトギス
200512
逝く母の髪もて結はむ枯葉舟
小澤克己
遠嶺
200503
枯葉なほ朝日にひかる欅かな
半谷弘子
遠嶺
200503
青梅街道ひと息ごとに枯葉落つ
吉弘恭子
あを
200601
しゃりしゃりと頤にひびく枯葉かな
吉弘恭子
あを
200601
名画見し余韻に寡黙枯葉踏む
佐久間はるみ
200602
じわじわと朝日の枯葉動きをる
加藤みき
200602
舗装路と枯葉の乾燥交響曲
林翔
200602
血縁も旧友も減り枯葉踏む
大石よし子
雨月
200602
赤き実の火種のごとく枯葉中
矢田弘子
対岸
200602
歳時記に栞る枯葉の匂ひかな
市川玲子
春燈
200603
枯葉枯葉日当る方へ舞ひにけり
須藤美智子
風土
200603
校庭に児らと枯葉が舞つてゐる
永田哲心
遠嶺
200604
枯葉舞ふオブジェ通りのバイオリン
小林眞彦
遠嶺
200604
掃きしあと風のいたずら枯葉あり
渡辺暁
酸漿
200604
野良猫の群るる枯葉の吹き溜り
石城幸子
百鳥
200604
降りしきる枯葉病葉戦跡
吉田王里
風土
200605
青春の假装枯葉を蹴る足どり
瀧春一
瓦礫
200606
枯葉散る五番街てふ静寂かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200611
一枚の枯葉に枝の生気かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200611
枯葉ふり拂ふ身ぶるひ大欅
竹貫示虹
京鹿子
200612
濠さざ波枯葉にあらず亀泳ぐ
丸山佳子
京鹿子
200701
風の日は自尊の大樹枯葉脱ぐ
泉田秋硯
200702
枯葉より紅葉に移る小鳥かな
大坪景章
万象
200702
枯葉散るいや彼の世へと御魂飛ぶ
小澤克己
遠嶺
200702
枯葉散りつくせや故郷忘じざる
小澤克己
遠嶺
200702
枯葉から枯葉へ色をかへてゆく
堀内一郎
あを
200702
大枯葉焚火あふぐに適ひけり
野路斉子
200702
一陣の風や枯葉を舞はせける
山下佳子
200703
草田男の住みし町並枯葉舞ふ
沢聰
馬醉木
200703
吹きあげし風に枯葉のひかり渦
遠藤真砂明
200703
後ろから枯葉踏む音近づけり
瀬下るか
200703
枯葉みな散つて一如の天地あり
小澤克己
遠嶺
200703
枯葉舞ふパズルのごとき石畳
新井佐知子
遠嶺
200703
枯葉掃く笑顔たやさぬボランテイア
永田勇
六甲
200703
吹き溜る枯葉のぬくし父母の墓
羽賀恭子
200703
年輪をひとつ育てし枯葉かな
長山あや
ホトトギス
200704
篤農家の堆肥造りの枯葉の山
宝王トシ子
200704
神籬の枯葉は門を出でにけり
宮澤さくら
遠嶺
200704
枯葉踏む音も家居の一部分
稲畑汀子
ホトトギス
200711
枯葉散る音枯葉踏む音の中
稲畑汀子
ホトトギス
200711
夜の静寂枯葉降る音いざなへる
稲畑汀子
ホトトギス
200711
枯葉いま風に従ふ軽さかな
稲畑汀子
ホトトギス
200712
一面の枯葉を置ける庭木かな
稲畑汀子
ホトトギス
200712
一ひらの草書のやうに枯葉落つ
齊藤實
200801
枯葉踏む硝子の音に似たりけり
吉沢陽子
200802
音たてて枯葉追ひ来る家路かな
片野美代子
酸漿
200802
佐保堤桜と言へど枯葉溜め
奥村鷹尾
京鹿子
200803
宙に舞ふ郷愁といふ枯葉かな
天野きく江
200803
枯葉形どり半人間半獣図
瀬川公馨
200803
枯葉舞ひ妻の命日昼荒ぶ
宮津昭彦
200803
朴枯葉踏みたる音のひびきけり
荒井和昭
200803
散りてゆく枯葉の空の深さかな
小澤克己
遠嶺
200803
ユリの木の枯葉夕日をころがせり
小宮山勇
遠嶺
200803
菩提子の枯葉に脈の透きとほる
三浦ゑおり
風土
200804
擦れ違ふ人と枯葉の共鳴音
津田礼乃
遠嶺
200806
音立てて枯葉が動く夜の都
湯浅夏以
樹も鳥も
200806
枯葉とは思へぬ色を残しをり
稲畑汀子
ホトトギス
200811
又今日も枯葉積むまま掃かずおく
稲畑汀子
ホトトギス
200811
枯葉なほ風の存問ある大地
稲畑汀子
ホトトギス
200811
いうゑんちえうちゑん児に枯葉舞ふ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200811
枯葉舞ふとは八分の六拍子
稲畑廣太郎
ホトトギス
200811
六角堂めぐる枯葉の唄と舞
竹内悦子
200901
一枚の枯葉明るき方へ舞ふ
掛井広通
200901
花時計枯葉を乗せて針廻る
藤岡健夫
万象
200901
寝入りばな枯葉を叩く雨の音
宇治重郎
200902
辛口の句評噛みしめ枯葉道
有田蟻太
200902
バスを追ふ枯葉からから弧を描く
金井香ル
200902
幼虫の潜む枯葉の吹き溜り
落合裕子
万象
200903
時折りは白紙の画布に降る枯葉
三宅禮子
やぶれ傘
200903
道化師のやうに巷を枯葉舞ふ
遠藤和彦
遠嶺
200905
板の間に見知らぬ猫と枯葉かな
吉弘恭子
あを
200912
滔々と枯葉浮かべて疏水かな
宮田香
201002
平日の墓地に人無く枯葉舞ふ
難波篤直
201002
野外ライブの轟音枯葉浮かれけり
河本由紀子
春燈
201002
榛名山その懐に枯葉かな
竹久みなみ
風土
201002
オレンジ色まみれし全山枯葉負ふ
竹久みなみ
風土
201002
庭枯葉幾度掃くやら見上げては
綿谷美那
雨月
201002
パリーでは枯葉が空をかき鳴らす
貝森光洋
六花
201002
女中みな赤い前垂れ枯葉宿
田中藤穂
あを
201002
骨董の枯葉もろとも売られをり
村上絢子
馬醉木
201003
枯葉積むオランダ坂のV字溝
平尾圭太
ホトトギス
201003
枯葉舞ふ銀座通りの石畳
内藤庫江
末黒野
201003
枯葉舞ひ月影乱る石畳
鈴木英男
末黒野
201003
首筋に真昼の日射し枯葉踏む
藤井美晴
やぶれ傘
201003
中庭の奥にブティック枯葉散る
瀬島洒望
やぶれ傘
201003
日の射して葡萄畑の枯葉美し
松木漢子
201003
窓越しに残る枯葉のシルエット
青山正英
201003
しゃかしゃかと枯葉掃き寄せひと日終ふ
杉本綾
201004
水分を天に返して枯葉かな
橋本くに彦
ホトトギス
201004
枯葉はく音をころがすやうに掃く
加藤峰子
201004
枯葉積む烏の黒き羽根いちまい
倉持梨恵
201004
風騒ぐとき枯葉舞ふ枯葉落つ
稲畑廣太郎
ホトトギス
201011
枯葉落つ神田川てふ褥かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201011
枯葉舞ふ虚空に止まりゐる如く
稲畑汀子
ホトトギス
201011
昨日とは違ふ枯葉の敷く狭庭
稲畑汀子
ホトトギス
201011
一枚の枯葉手に又歩き出す
竹貫示虹
京鹿子
201011
真つ新な音の弾けて枯葉道
市村健夫
馬醉木
201012
枯葉→ 2      

 

2020年12月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。