枯 菊 2      31句

枯菊に帚塵取休みをり    阿部みどり女

作品
作者
掲載誌
掲載年月
枯菊の静かに燃えて香を残す 齋藤晴夫 春燈 201702
枯菊を焚きて想ひを断ちにけり 下平しづ子 雨月 201703
枯菊の雨の重さを束ねけり 吉田きみえ 末黒野 201704
枯菊の紫紺の焔久女の忌 森清信子 末黒野 201705
雲ひとつふたつゆく日の菊枯れて 大崎紀夫 やぶれ傘 201711
枯菊を焚きて父母恋ひ夫を恋ふ 磯野しをり 雨月 201802
枯菊にねぎらひかくる思ひかな 大嶋洋子 春燈 201803
枯菊に日当る円居あるごとし 溝内健乃 雨月 201803
枯菊を焚きて御僧作務衣召し 服部珠子 雨月 201803
枯菊をあはれあはれと焚きゐたり 種田利子 春燈 201804
陽光の使ひ果たして菊枯るる 水野恒彦 201804
枯菊のなほも咲かんとする力 黒川悦子 ホトトギス 201805
菊人形殿も御供も枯れ始む 平野多聞 201812
枯れ菊を焚くや心眼みひらきて 渕上千津 201901
枯れ残る野菊の眸内湖映ゆ 松本鷹根 京鹿子 201902
菊枯れて祠の裏に猫車 渡邉孝彦 やぶれ傘 201903
積み上げて枯菊燃やす朝の月 白石正躬 やぶれ傘 201903
薄紅のいろを残して菊枯るる 多方清子 雨月 201903
枯れ菊の炎励ます通り風 時澤藍 201903
枯菊のざわざわと日の暮れかねる 荒川心星 201904
枯菊のくれなゐ一つ密やかに 今野明子 末黒野 201905
括られし枯菊なれどよく匂ふ 荒川心星 201905
枯菊を焚いてあの世の香りとも 大橋晄 雨月 202002
枯菊となりても菊の匂ひけり 立石まどか 202003
枯菊焚き横たふる儘灰残る 密門令子 雨月 202003
枯菊の小さくはぜて焚かれけり 菊地光子 202003
枯菊や束ぬる指に匂ひたち 大川暉美 末黒野 202003
枯菊のこんがらがつて立つてをり 吉田葎 202003
枯菊焚き天上の母よろこばす 片山喜久子 雨月 202003
枯れ菊となって空の青さを知る 波戸辺のばら
枯菊の焚かれて優る匂ひかな 黒滝志麻子 末黒野 202004
枯菊 →1

 

2021年1月16日 作成

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