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鉦叩               165句

暁は宵よりさびし鉦叩    星野立子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
鉦叩塔ありし世を偲べとや 稲畑汀子 ホトトギス 199810  
己が律守りて打ちけり鉦叩 大橋敦子 雨月 199811  
鉦叩六角時計停りをり 柳生千枝子 火星 199812  
部屋内に紛れてをりぬ鉦叩 稲畑汀子 ホトトギス 199909  
忌日来しわが身ほとりの鉦叩 稲畑汀子 ホトトギス 199909  
鉦叩きたたき疲れてまだ明けぬ 林田加杜子 いろり 199909  
鉦叩しばし鉦置く日照雨かな 長谷川千枝子 199910  
鉦叩あとさきも無き闇にをり 小山森生 199911  
忙しげに道ゆく人や鉦叩 渋谷ひろ子 酸漿 199911  
廓あと今昔刻む鉦叩 山田弘子 円虹 199911  
詠はねば死ぬぞとたたく鉦叩 三浦勲 199911  
風干しの喪服のゆれに鉦叩 高田幸枝 199911  
敦盛に鳴くつく法師鉦叩 大橋敦子 雨月 199911  
初夜に聞き後夜覚めて聞き鉦叩 内山芳子 雨月 199912  
ミサ曲の鎮もるところ鉦叩 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
池の上に闇移りたり鉦叩 福井啓子 200001  
野に山に神住み分けて鉦叩 今城知子 船団 200006  
鉦叩けふの六甲五円安 山田六甲 六花 200009  
五百羅漢拝めばそこに鉦叩 熊谷みどり いろり 200010  
暗き灯をもてなしの宿鉦叩 黒坂紫陽子 馬醉木 200011  
鉦叩あしたも雨は降らぬらし 水谷ひさえ 六花 200011  
邯鄲の声の楔に鉦叩 渡邊千枝子 馬醉木 200012  
あるだけの山星いでぬ鉦叩 大森井栖女 馬醉木 200012  
鉦叩聞きをり別の闇にゐて 津田経子 火星 200012  
鉦叩ファックスのまた紙詰り 長谷川鉄夫 200012  
清水の舞台の下に鉦叩 宮永順子 俳句通信 200012  
夜は湖の漆延べたり鉦叩 岡田貞峰 馬醉木 200101  
禅寺のしじま深めて鉦叩 梶田敬子 200101  
湯上がりに稿書きつげば鉦叩 梶田敬子 200101  
愛でられしあとは疎まれ鉦叩 松崎幹 200101  
身のどこか綻びてをり鉦叩 小宮山勇 遠嶺 200101  
会話ふと途絶えたる間の鉦叩 内藤三男 ぐろっけ 200102  
鉦叩素顔誰にも見せませぬ 中尾杏子 船団 200103  
鉦叩また宵星をさがす径 豊田都峰 京鹿子 200110  
鉦叩超辛口の枡の角 山田六甲 六花 200110  
気まぐれもリズムの内か鉦叩 林敬子 酸漿 200111  
鉦叩打つたび闇の深まりぬ 山田天 雨月 200111  
祷る吾に朝な夕なの鉦叩 山田弘子 円虹 200111  
君生きよ生きよと叩く鉦叩 山田弘子 円虹 200111  
けふの一部欠落したり鉦叩 鈴木節子 200112  
灯を消してよりはっきりと鉦叩 岡淑子 雨月 200112  
鉦叩夕勤行に合せ打つ 細川コマヱ 雨月 200112  
鉦叩ふた夜律義な相聞歌 古川利子 200112  
鉦叩朱雀大路に引きし幕 村上瑪論 銀化 200112  
窓の灯の消えて人在り鉦叩 浜崎良彦 円虹 200112  
山宿の三面鏡や鉦叩 海輪久子 円虹 200112  
繕ひの針なめらかや鉦叩 武田孝子 春耕 200112  
阿弥陀堂裏に真昼の鉦叩 古市枯声 春耕 200112  
高潮や防潮扉鉦叩 間瀬淑子 春耕 200112  
命日の近づいて来る鉦叩 三村純也 ホトトギス 200201  
鉦叩聞えぬ母となりませり 下平しづ子 雨月 200201  
妣の文字は皆右下り鉦叩 石城幸子 百鳥 200201  
いち早く風雨去りしと鉦叩 稲畑汀子 ホトトギス 200209  
鉦叩宿のランプは琥珀色 池田冨美 帆船 200210  
鉦叩「お寄り掛かりの柱」かな 田村すゝむ 風土 200211  
胸中の小暗さへ打つ鉦叩 梅村すみを 200211  
鉦叩初め小さく打ちはじむ 前田青紀 馬醉木 200212  
虫のソロ終へて出番の鉦叩 乃美隆子 200212  
鉦叩狭庭の闇を深めけり 岩崎真理子 遠嶺 200212  
世を捨てて独人の居場所鉦叩 西岡残照 京鹿子 200212  
棟梁の地声の大き鉦叩 佐野幸子 百鳥 200212  
読経のつまづきしとき鉦叩 佐野布娑 雨月 200212  
夜更しのときを刻むや鉦叩 岩田登世 雨月 200212  
ひと雨ののちより近し鉦叩 村本真由美 遠嶺 200212  
裁ち屑の散らばつてをり鉦叩 亀田宏子 百鳥 200301  
草引けばひそかに叩く鉦叩 夏目満子 酸漿 200301  
留年を匂はす便り鉦叩 百田早苗 六花 200301  
キッチンに父の気配や鉦叩 中村房枝 六花 200309  
鉦叩過ぎ行く日日を惜しみたり 大森玲子 築港 200311  
鉦叩き打ち違ふことあらぬなり 波多野蟻仗 200311  
万霊の高野浄土や鉦叩 水島夜雨 京鹿子 200311  
父眠る墓所に名残の鉦叩 野田光江 雨月 200311  
鉦叩二重鍵つく古扉 左官治郎 200401  
鉦叩ききらきら星を奏したる 的池遙 百鳥 200401  
追悼の稿をしるすに鉦叩 荒井正隆 200401  
幻聴にあらず夜明けの鉦叩 鳴海清美 六花 200401  
声を出すことのなき夜の鉦叩 鈴木美智子 草の花 200401  
地震除の神へひたすら鉦叩 長谷川閑乙 馬醉木 200411  
奥宮へ九十九折なり鉦叩 辻井桂子 雲の峰 200411  
茅屋の興の最たる鉦叩 大橋麻沙子 雨月 200411  
耳すます寝覚の底に鉦叩 鎌倉喜久恵 あを 200411  
鉦叩挽歌と聞けり夜の闇 松浦光子 200412  
奥の間の奥の一夜を鉦叩 山崎祐子 万象 200412  
鉦叩き祖母と呼ばれて祖母恋し 佐野益子 百鳥 200412  
鉦叩離婚届の話など 小田元 六花 200412  
こころあふ夜半となりゆく鉦叩 吉弘恭子 あを 200501  
打ちつづけ闇ふかめゆく鉦叩 前田青紀 馬醉木 200501  
鉦叩嵐の夜半は叩かでも 滝川あい子 雨月 200501  
読み進むほど遠くなる鉦叩 斉藤利枝子 対岸 200502  
お弔いあらねどちんちん鉦叩 物江晴子 八千草 200504  
鉦叩忌日の心ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200509  
気に入りの切子のグラス鉦叩 芝宮須磨子 あを 200509  
今生の闇がぎつしり鉦叩 遠藤真砂明 波太渡し 200510  
鉦叩てふ伽ありて徹夜稿 八染藍子 200511  
鉦叩寡黙な母に近くあり 森理和 あを 200511  
鉦叩より始まりし虫時雨 谷本春代 200512  
決断に期日てふもの鉦叩 高木嘉久 200512  
こだはりの遠退いてゆく鉦叩 代田幸子 200512  
久々に訪ふ母の墓鉦叩 堀田清江 雨月 200512  
一つづつ心に打てる鉦叩 磯野しをり 雨月 200512  
鉦叩行けど行けども造成地 鳴海清美 六花 200512  
身の内のどこかに怠惰鉦叩 関口幹雄 遠嶺 200601  
鉦叩忍びの術も持ちあはせ 用名仁子 四葩 200601  
鉦叩き名残の鐘を打ちにけり 小坂アイ子 四葩 200601  
鉦叩となりへ越してゆきにける 近藤きくえ 200601  
鉦叩忌日の庭を淋しめず 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
鉦叩都心にもある住宅地 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
水音の中に確かに鉦叩 稲畑汀子 ホトトギス 200609  
縄文の埋没林の鉦叩 中村恭子 200611  
ゆり椅子や夜伽に適ふ鉦叩 吉田明子 200611  
徹宵の友やちちろと鉦叩 水原春郎 馬醉木 200611  
大土間の闇澄みきつて鉦叩 工藤義夫 馬醉木 200611  
共に来し月日はるかや鉦叩 千手和子 馬醉木 200611  
母が逝く夢に起され鉦叩 斉藤裕子 あを 200611  
鉦叩愚かに自問くりかへし ほんだゆき 馬醉木 200612  
数へゐて定まらぬ数鉦叩 大井彌雨 雨月 200612  
仏守る日々の過ぎゆき鉦叩 高橋照子 雨月 200612  
玉垣に芸妓の名あり鉦叩 三浦ひろみ ぐろっけ 200612  
鉦叩目つむり数う湯舟かな 芦川まり 八千草 200704  
海原の闇見えてきし鉦叩 百瀬七生子 海光 200705  
鉦叩都心の夜を彩れり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
ビル風に叩き損ねて鉦叩 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
娘の帰宅遅いおそいと鉦叩 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
鉦叩戸袋といふホールかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
鉦叩漫画に見入る男の子 滝沢伊代次 万象 200709  
吉里吉里の国へ来たれと鉦叩 片山タケ子 200711  
鉦叩まだ十二時と母の言ふ こばやしきょうこ 200711  
脱稿はまだ鉦叩さう急くな 富川明子 200711  
鉦叩静かに夕日落しけり 大西まりゑ 酸漿 200711  
最終便待つバス停や鉦叩 伊藤百江 春燈 200712  
心地良く聴いてをりけり鉦叩 筒井八重子 六花 200712  
鉦叩妻にも聞えゐるらしく 廣畑忠明 火星 200712  
星空のしづくのやうな鉦叩 長山あや ホトトギス 200801  
考への奥へ奥へと鉦叩 長山あや ホトトギス 200801  
目覚め癖つき鉦叩聞く夜々や 水野節子 雨月 200801  
曽て上司の通夜にて聞けり鉦叩 長谷川久吉 200801  
夜の稿反古を拠れば鉦叩 飛鳥由紀 200801  
汝が父の吾が母の忌や鉦叩 山田弘子 ホトトギス 200802  
鉦叩たたけば東京タワーに灯 池田忠山 200802  
老眼をすなほに掛けよと鉦叩 加藤富美子 200802  
鉦叩音色捉へし耳飾り 佐土井智津子 ホトトギス 200803  
人の世の刻をきざみて鉦叩 佐土井智津子 ホトトギス 200803  
鉦叩星に聞かせる楽ならん 稲畑廣太郎 ホトトギス 200803  
皆去にし後の空虚や鉦叩 森下康子 200810  
闇が闇生んでゐるなり鉦叩 鈴木直充 素影 200811  
七音に一音余り鉦叩き 足立幸信 200811  
テレヴィ観て死を待つ母よ鉦叩 丹沢亜郎 炎環 200811  
夜の静寂間をおきて打つ鉦叩 前川千恵子 雨月 200811  
鏡中に月日ふはふは鉦叩 安居正浩 200811  
母の忌やひたすらに打つ鉦叩 一民江 馬醉木 200812  
ファゴットを聴く傍耳に鉦叩き 岩本紀子 200812  
一芸は物にするべし鉦叩 北尾章郎 200812  
寿命少し重たくなりし鉦叩 今城あき子 炎環 200812  
辞任の弁夜もすがら聴く鉦叩 鴨下昭 200812  
仏壇にしきりに鳴けり鉦叩 岡野ひろ子 200812  
灯を消してよりの長さや鉦叩 佐久間多佳子 京鹿子 200812  
闇のはてまでとどまらず鉦叩 柴田靖子 200812  
どこかでなくここで生きます鉦叩 中野京子 200812  
絶妙な間のピアニシモ鉦叩 米原秋城 雨月 200812  
どことなく心かたむけ鉦叩 吉田陽代 200812  
鉦叩夕餉仕度を励ませり 石井邦子 酸漿 200812  
悩むなよどうにかなるよ鉦叩 伊藤憲子 200901  
相づちを打つも看取りや鉦叩  嶋田摩耶子 ホトトギス 200902  
残業のまだ終らぬか鉦叩 牧海南美 200902  
段落のやうな間をとる鉦叩 中村恭子 200902  

2009年8月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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掲載年月順です。

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