鴨来る 2    24句

空は飽きることなし日々に鴨の来る   吉見春子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鴨来る疾うに居たかのごとき顔 辻前冨美枝 201801
亀泳ぐ池にさざ波鴨来る 大野芳久 やぶれ傘 201710
渡り来て命果てたる鴨一羽 青木朋子 201808
渡り来し鴨に寄り添ふひと日かな 稲畑汀子 ホトトギス 201810
鴨渡り来て吃水を高くしぬ 和田照海 京鹿子 201812
伝統の川に千羽の鴨の来し 竹下陶子 ホトトギス 201901
心経橋殿橋や鴨来る 林いづみ 風土 201901
鴨来るきのふとちがふ今朝の河 谷田明日香 風土 201901
鴨の来て水嵩増せり湖中句碑 足立典子 雨月 201901
鴨来る確かに聞きし笑ひ声 奥田茶々 風土 201902
着水の声高々と鴨来る 堀井英子 雨月 201903
鴨来る東雲の雲開きつつ 佐藤喬風 末黒野 201904
沼べりを埋めつくすほど鴨の来て 坂入喜代枝 201905
渡り来し鴨の細身や心字池 若泉真樹 201905
初波の揺れもめでたく鴨来る 岩井京子 201907
鴨の来て鳰来て神の戻り来て 増成栗人 202001
引きどきの干潟に鴨の来るは来るは 増成栗人 202002
汐入の池泉に鴨の来りけり 宮原悦子 雨月 202003
鴨来る散歩楽しむ十五分 飯塚トシ子 202101
見晴らしの良き吉日に鴨来る 住田千代子 六花 202103
あかつきの空の一角初鴨来 大西乃子 202105
鴨来る水の分子を掻き分けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
鴨来る水面に楽を奏でつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
さざ波に水脈を重ねて鴨来る 石黒興平 末黒野 202302
鴨来る →1

 

2023年10月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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