雷 1 100句 雷に小屋は焼れて瓜の花 蕪村 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
一句会済めば雷雨の去ってをり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199805 |
雷鳴に真夜覚めしことうつつかな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199808 |
雷帝が決めし水深かと思ふ | 鷹羽狩行 | 狩 | 199808 |
雷激し水ふんだんに手を洗ふ | 神蔵器 | 風土 | 199809 |
遠雷やバックミラーに救急車 | 米須あや子 | 遠嶺 | 199810 |
遠雷や川面を流れゆきしもの | 水野恒彦 | 槐 | 199810 |
切株の走り根生きて日雷 | 岡本眸 | 朝 | 199810 |
雷火ありたり宮を焼き楠を裂き | 村松紅花 | ホトトギス | 199811 |
常陸一の宮の神威の雷ぞこれ | 村松紅花 | ホトトギス | 199811 |
燧岳より雷の連打や山毛欅林道 | 谷けい | 濱 | 199811 |
雷鳴を小箱におさめ午前二時 | わたなべじゅんこ | 船団 | 199811 |
訃報届けり遠雷の彼方より | 鈴木浩子 | ぐろっけ | 199812 |
北西を雷わたる眠らんか | 金子兜太 | 海程 | 199902 |
ぼくのへそあなたのおへそ遠雷す | 小倉喜郎 | 船団 | 199902 |
嵯峨狂言雷の一喝ありにけり | 山田弘子 | 円虹 | 199905 |
正座して飴を舐めれば日雷 | 中林明美 | ヒッポ千番地 | 199905 |
のたうちし雷の跡濡れてゐず | 中原道夫 | 銀化 | 199907 |
裏返る犬の食器や梅雨の雷 | 那須淳男 | 馬醉木 | 199908 |
夕立の噂をすれば雷鳴りぬ | 桑垣信子 | いろり | 199908 |
羽抜鶏呆けまなこに雷きざす | 立澤清 | 馬醉木 | 199909 |
遠雷や玉砂利を引く白波よ | 加藤みき | 槐 | 199909 |
昨夜梅雨の雷を聞きたる深眠り | 大畑善昭 | 沖 | 199909 |
日雷はたと鳴き止む牛蛙 | 高田幸枝 | 濱 | 199909 |
雷神に吹き拂はれしダムの碧 | 中森百合子 | 澪 | 199909 |
耳老いて梅雨雷を目で聴けり | 沢坂芳山 | 京鹿子 | 199909 |
雷の嗜めるものをお出しせり | 中原道夫 | 銀化 | 199909 |
夢破る雷鳴のあり二つ三つ | 保坂加津夫 | いろり | 199909 |
雷を呼ぶ神杉鉾を研ぎ揃へ | 愛須真青 | 馬醉木 | 199910 |
雷を来し機や喝釆を乗せて着き | 岩崎きゑ子 | 馬醉木 | 199910 |
夏を惜しみ雷神空を駈けめぐる | 林翔 | 沖 | 199910 |
雷鳴に雨音一大交響楽 | 林翔 | 沖 | 199910 |
夕立あと未練呟く雷もあり | 林翔 | 沖 | 199910 |
雷鳴にメトロ目指して走る走る | 大橋晄 | 雨月 | 199910 |
父の日や一本じめの日雷 | 笠間圭子 | 京鹿子 | 199910 |
遠雷がラジオに混じる負け試合 | 細川知子 | ぐろっけ | 199910 |
雷激し執刀の医師たぢろがず | 溝淵和幸 | ホトトギス | 199911 |
雷神に裂かれしごとく手術受く | 溝淵和幸 | ホトトギス | 199911 |
病巣を去る雷神に託せしと | 溝淵和幸 | ホトトギス | 199911 |
雷鳴の東西南北戸を叩く | 岡西恵美子 | ホトトギス | 199911 |
雷落ちて我が家のテレビ玉砕す | 岡西恵美子 | ホトトギス | 199911 |
凄じき闇を残して雷雨去る | 岡西恵美子 | ホトトギス | 199911 |
雷が呼び雷が応ふなる | 蔦三郎 | ホトトギス | 199911 |
雷といふほどのもの真上より | 蔦三郎 | ホトトギス | 199911 |
遠雷が遠雷を連れ去りゆきぬ | 蔦三郎 | ホトトギス | 199911 |
遠雷に小走りとなる別れかな | 林曜子 | ホトトギス | 199911 |
六甲の雷ぐせの三四日 | 山田弘子 | ホトトギス | 199911 |
奔放な雷光去りぬ稿を継ぐ | 山田弘子 | ホトトギス | 199911 |
罪もなき子らを雷神泣かしたる | 岡田順子 | ホトトギス | 199911 |
雷鳴にシュプレヒコールそがれけり | 吉田節子 | ホトトギス | 199911 |
遠雷に追ひつかれたる乳母車 | 吉田節子 | ホトトギス | 199911 |
落雷を語る手ぶりもまなざしも | 千原叡子 | ホトトギス | 199911 |
鎌の柄に雨ひと粒や遠雷す | 高瀬竟二 | ホトトギス | 199911 |
日雷灘へ抜けずにぐづりをり | 岡村紀洋 | ホトトギス | 199911 |
二つ三つ遣り過す雷主婦の昼 | 黒川悦子 | ホトトギス | 199911 |
雷去りて再び動き出す時間 | 黒川悦子 | ホトトギス | 199911 |
遠雷や鹿いつせいに立ちあがり | 貞吉直子 | 馬醉木 | 199911 |
遠雷やたぎるものへと駈け出す老友 | 宮川としお | 海程 | 199911 |
朝の砥石いじめすぎれば雷になる | 宮川としお | 海程 | 199911 |
まるで写真家海照らす雷神は | 三浦二三子 | 海程 | 199911 |
雷鳴にさへなつかしき小国かな | 佐藤冨士男 | 円虹 | 199911 |
野馬橋を雷雨の中にすぎにけり | 松崎鉄之介 | 濱 | 199911 |
雷近し池にざわめく鯉の群 | 長束房子 | 遠嶺 | 199911 |
白樺の幹裂けいたり落雷に | 長谷川登美 | ぐろっけ | 199911 |
雷とぎれがち数人が息ころし | 山田緑光 | 海程 | 199912 |
龍のゐる雲かも知れぬ日雷 | ふけとしこ | 船団 | 199912 |
近江富士一刀くらふ日雷 | 能勢京子 | 船団 | 199912 |
雷火落つ一閃光を棒立ちに | 富田美和 | 澪 | 200001 |
雷渡りそれより雨に広島忌 | 田中藤穂 | 水瓶座 | 200002 |
雷鳴に逃げ足速きヘルメット | 谷泰子 | ぐろっけ | 200002 |
遠雷よネッカチーフは緋の色に | 三宅やよい | 玩具帳 | 200004 |
雷の残してゆきし夕明り | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200007 |
なつかしや雷を嫌ひし父のこと | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200007 |
雷の通り過ぎたる雨上り | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200008 |
神杉や雷折れの跡まざと | 鷹羽狩行 | 狩 | 200008 |
捨印の訳も聞かずに梅雨の雷 | 能村研三 | 沖 | 200008 |
雷鳴に真顔でオヘソ隠す子や | 中野辰子 | いろり | 200008 |
山刀伐峠を越え来し夜の雷雨かな | 松崎鉄之介 | 濱 | 200008 |
北向きて後醍醐陵や日雷 | 朝妻力 | 俳句通信 | 200008 |
どの紐を引けば雷鳴るのやら | 松本康司 | 銀化 | 200008 |
梅雨の雷はげしついでに初七日も | 山田六甲 | 六花 | 200008 |
閃光と雷鳴の中往診す | 永野秀峰 | ぐろっけ | 200008 |
雷雨来て鴟尾の金色洗ひあぐ | 狭川青史 | 馬醉木 | 200009 |
木々騒ぎ早くも雷雨来るつもり | 狭川青史 | 馬醉木 | 200009 |
大きくてなかなか去らぬ今日の雷 | 狭川青史 | 馬醉木 | 200009 |
朽舟を焼く火の青し日雷 | 藤井寿江子 | 馬醉木 | 200009 |
肚くくる信楽狸大雷雨 | 長谷川翠 | 馬醉木 | 200009 |
長峰の砦に立てば梅雨の雷 | 山口秀子 | 酸漿 | 200009 |
雷鳴のそこは海牛溜りなり | 男波弘志 | 槐 | 200009 |
雷が嫌ひで遅参せし男 | 山田弘子 | 円虹 | 200009 |
雷神のジャンボ機離陸許さざり | 大橋晄 | 雨月 | 200009 |
遠雷や皿屋敷にて寄席の果つ | 松宮幹彦 | 俳句通信 | 200009 |
病室の母の眠りに梅雨の雷 | 大和田鏡子 | 俳句通信 | 200009 |
会心の一打なるべし雷落つる | 武田菜美 | 銀化 | 200009 |
雷が来て落着かず花活けて | 篠田三七子 | いろり | 200009 |
宵可惜雨こぼすなく雷去りし | 千代田葛彦 | 馬醉木 | 200010 |
梅雨明の雷讃ふべし冷奴 | 永峰久此古 | 馬醉木 | 200010 |
遠雷や使ひ慣れたる筆洗ふ | 細田いずほ | 遠嶺 | 200010 |
月山をふり出しにして雷の発つ | 神蔵器 | 風土 | 200010 |
六道の辻に足止めされ雷雨 | 大橋敦子 | 雨月 | 200010 |
日本地図ビリビリと裂き落雷す | 高木晶子 | 京鹿子 | 200010 |
雷 →2 |
2021年7月14日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。