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亀鳴く 3     66句

亀鳴くと首をもたげて亀の聞く    中原道夫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
亀鳴くや亀の本字はもう書けず 松本圭司 200604  
電子辞書も亀鳴く声は引き出せず 伊藤白潮 200604  
亀鳴くや類句恐れぬ心もて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200605  
亀鳴いて古文書館の空き机 小澤克己 遠嶺 200605  
亀鳴くや真つ直ぐ線の引けずして 近藤喜子 200605  
亀鳴いてふしぎな国へうさ晴らす 鈴鹿仁 京鹿子 200605  
亀鳴くや年の功にはさからはず 堀内一郎 あを 200605  
パンドラの箱おかれゐて亀の鳴く 寺田すず江 200605  
大湯呑抱けば鮨屋に亀の鳴く 戸田春月 火星 200605  
亀鳴くやわれ函数は忘れけり 有働亨 馬醉木 200606  
亀鳴いてをり馬謖はも斬られたり 呉文宗 春燈 200606  
ことのほか亀鳴くことの寂しさに 水野恒彦 200606  
亀鳴くや朱の鳥居をくぐりをる 竹内悦子 200606  
石棺出土多き西山亀鳴けり 松崎鉄之介 200606  
眼の囲り赤き大亀鳴かんとす 伊藤白潮 200606  
亀鳴くや独り暮しに飽きもして 柳生千枝子 火星 200606  
ねね殿を少し離れて亀鳴けり 大山文子 火星 200606  
亀鳴くとなにやら妙になつかしき 黒田咲子 200606  
亀の鳴く縁切寺に立寄らず 浜口高子 火星 200606  
酔うてゐる白髪ふたり亀の鳴く 城孝子 火星 200606  
また一枚埋めらるる田や亀の鳴く 高橋千美 京鹿子 200606  
ヴィオロンの音止み亀の鳴きにけり 岩月優美子 200606  
亀鳴くや大道芸は火を吐いて 杉浦典子 火星 200607  
亀鳴くや水に灯をおく通天閣 戸栗末廣 火星 200607  
人同じからずと言へば亀鳴けり 河内桜人 京鹿子 200607  
束ね吊る馬の草鞋や亀鳴けり 鈴木庸手 風土 200607  
目つむれば若き父ゐて亀鳴けり 冨田正吉 200607  
亀の鳴く築地に真砂女探しゐる 浜口高子 火星 200607  
時雨亭の奥に傘亭亀の鳴く 浜口高子 火星 200607  
言ひ忘れ置き忘れして亀の鳴く 舩越美喜 京鹿子 200607  
亀鳴いて万年橋の番屋跡 小澤克己 塩竃 200608  
亀鳴くや顔にあててる低周波 桑原泰子 八千草 200608  
先生は亀の鳴くまで待つと言ふ 戸栗末廣 火星 200609  
料亭の塀のべんがら亀の鳴く 坂口夫佐子 火星 200609  
亀鳴くや恋の所在を明かさぬ子 真木早苗 八千草 200610  
亀の鳴く千年だって真っぴらと 山元志津香 八千草 200610  
図書室の一画波郷亀鳴けり 林いづみ 風土 200611  
干しあげし甲羅捨てたき亀鳴けり 苑実耶 200701  
桂郎のこゑと思へば亀鳴けり 神蔵器 風土 200703  
弟に結婚話亀鳴けり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200704  
亀鳴くや今年阪神あかんかも 稲畑廣太郎 ホトトギス 200704  
太白や浅き流れを亀鳴きて 松原仲子 200704  
亀鳴くと片手あげゐる埴輪かな 山尾玉藻 火星 200704  
てにをはの一語大事や亀鳴ける 津野朝子 馬醉木 200705  
亀鳴くや良寛を生み芭蕉生み 小形さとる 200705  
切りかけて切らぬゆび切り亀鳴けり 片山タケ子 200705  
生涯に亀鳴く声を聞きもらす 天野みゆき 風土 200705  
世も混沌われも混沌亀鳴けり 平子公一 馬醉木 200706  
本題を逸れしはなしや亀鳴ける 伊東恵美子 馬醉木 200706  
犬どちの亀の鳴くのを振り向かず 坊城俊樹 ホトトギス 200706  
如是によぜと亀鳴いてゐるあぶくかな 大島翠木 200706  
追風にふらつき居れば亀の鳴く 山崎靖子 200706  
亀鳴くを桂郎逝きてより聞かず 神蔵器 風土 200706  
百歳の宴に招かれ亀鳴けり 石田邦子 遠嶺 200706  
亀鳴けり男ばかりの蕎麦打ちに 蘭定かず子 火星 200706  
みほとけのさみしからむと亀鳴けり 天谷翔子 火星 200706  
亀鳴くや曖昧模糊の黄昏に 若江千萱 雨月 200706  
恍惚と亀の鳴く夜のひとり刻 塩路隆子 200707  
亀鳴くと人語さびしきものなりき 水野恒彦 200707  
亀鳴いて一つが池に落ちにけり 中谷葉留 風土 200707  
透きとほるほどの昼月亀鳴けり 藤井昌治 200707  
亀よりはよく鳴く隣の座敷犬 森下賢一 春燈 200709  
真昼間の亀を鳴かせて被爆川 荒井千佐代 200709  
亀鳴くや右を左といふもならず 野沢しの武 風土 200711  
重なりて亀は下より鳴きにけり 九竜庵玄 200711  
ムルソーにシャンベルタンに亀鳴けり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200803  

 

2008年4月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

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