柿若葉(2/3)

作品 作者 掲載誌 掲載年月
柿若葉農具に焼印押にけり 保坂加津夫 いろり 200107
柿若葉転勤辞令の報せあり 辻享子 六花 200107
柿若葉主なき家覆ふかな 物江昌子 六花 200107
空おほふ椨に日の透く柿若葉 松崎鉄之介 200107
いつもの道眼をつむりても柿若葉 河合笑子 あを 200107
陽の入りし柿の若葉のひんやりと 森賀まり 百鳥 200108
子につられ母の竹馬柿若葉 木原清彦 百鳥 200108
柿若葉釘打つ音のたしかなる 中村立身 百鳥 200108
柿若葉もうじき届く手紙です 室田洋子 海程 200108
柿若葉いくたりも人過ぎりけり 雨村敏子 200108
柿若葉風のすきまに陽をこぼし 佐藤康子 遠嶺 200108
柿若葉婦随装ふ山歩き 橋本靖子 200109
竹屋ア棹竹エいま柿若葉 雨村敏子 200109
柿若葉時間たっぷりありません 津田このみ 船団 200111
わら屋根が急傾斜して柿若葉 坪内稔典 船団 200111
この宿の美人女将や柿若葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 200205
柿若葉旧家一軒のみの村 稲畑廣太郎 ホトトギス 200205
雨粒の眼鏡に撥ねて柿若葉 加瀬美代子 200206
醤油屋の黒板塀や柿若葉 伊佐春子 春耕 200206
縁側に朝刊届く柿若葉 兼藤教子 春耕 200206
酒蔵の井戸の深さよ柿若葉 芝尚子 あを 200206
新しき楽譜を開く柿若葉 菅原光恵 百鳥 200207
柿若葉母と娘はゼミ仲間 高野良 帆船 200207
柿若葉照りのはげしき昨日今日 大橋宵火 雨月 200207
嵐めく風も一ツ時柿若葉 大橋宵火 雨月 200207
日々みどり濃くなりそよぐ柿若葉 大橋宵火 雨月 200207
雨上がり光り見えたる柿若葉 山本田津子 200207
柿若葉古戦場あと風重し 田中章子 酸漿 200207
皿に置かれし霧吹きや柿若葉 望月周 百鳥 200208
柿若葉愛づるに唇を近づかす 村越化石 200208
風道のいくつもありて柿若葉 戸村よねこ 遠嶺 200208
児の未来光りかがやく柿若葉 矢嶋みつ江 遠嶺 200208
ヘルメットをはみ出す髪や柿若葉 小田道知 円虹 200208
常陸野は朝霧の中柿若葉 宮崎直子 200208
柿若葉幼等の声響きけり 大野ツネ子 酸漿 200208
柿若葉観音の顔浮きたたす 小林光美 春耕 200208
柿若葉終の栖の樋直す 野村信幸 200208
柿若葉吹かれて色を重ねをり 中野京子 200209
つるつると日差しも滑る柿若葉 林富男 ぐろっけ 200210
溶接の火花とどきし柿若葉 吉田康子

「青山椒」

200303
休耕田老婆の籠に柿若葉 芝宮須磨子 あを 200306
杖の人母に似てをり柿若葉 赤座典子 あを 200306
先頭は器先生柿若葉 平田紀美子 風土 200307
てらてらとてらてらてらと柿若葉 筧節子 築港 200307
憂き事の消えし朝の柿若葉 小林美恵子 築港 200307
柿若葉吾子と立ち寄る本籍地 山下青坡 200308
湯上りの肩先光り柿若葉 近藤真夫 遠嶺 200308
柿若葉表札に名の一つ増え 上澤邦彦 対岸 200308
やさしさは一雨のあとの柿若葉 若林花枝 200308
柿若葉髪を梳くとき空を見て 若林花枝 200308

2005年5月3日 作成

俳誌のサロンの歳時記