柿若葉 2

柿若葉丘の南は田もまぶし   水原秋桜子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
柿若葉農具に焼印押にけり
保坂加津夫
いろり
200107
柿若葉転勤辞令の報せあり
辻享子
六花
200107
柿若葉主なき家覆ふかな
物江昌子
六花
200107
空おほふ椨に日の透く柿若葉
松崎鉄之介
200107
いつもの道眼をつむりても柿若葉
河合笑子
あを
200107
陽の入りし柿の若葉のひんやりと
森賀まり
百鳥
200108
子につられ母の竹馬柿若葉
木原清彦
百鳥
200108
柿若葉釘打つ音のたしかなる
中村立身
百鳥
200108
柿若葉もうじき届く手紙です
室田洋子
海程
200108
柿若葉いくたりも人過ぎりけり
雨村敏子
200108
柿若葉風のすきまに陽をこぼし
佐藤康子
遠嶺
200108
柿若葉婦随装ふ山歩き
橋本靖子
200109
竹屋ア棹竹エいま柿若葉
雨村敏子
200109
柿若葉時間たっぷりありません
津田このみ
船団
200111
わら屋根が急傾斜して柿若葉
坪内稔典
船団
200111
この宿の美人女将や柿若葉
稲畑廣太郎
ホトトギス
200205
柿若葉旧家一軒のみの村
稲畑廣太郎
ホトトギス
200205
雨粒の眼鏡に撥ねて柿若葉
加瀬美代子
200206
醤油屋の黒板塀や柿若葉
伊佐春子
春耕
200206
縁側に朝刊届く柿若葉
兼藤教子
春耕
200206
酒蔵の井戸の深さよ柿若葉
芝尚子
あを
200206
新しき楽譜を開く柿若葉
菅原光恵
百鳥
200207
柿若葉母と娘はゼミ仲間
高野良
帆船
200207
柿若葉照りのはげしき昨日今日
大橋宵火
雨月
200207
嵐めく風も一ツ時柿若葉
大橋宵火
雨月
200207
日々みどり濃くなりそよぐ柿若葉
大橋宵火
雨月
200207
雨上がり光り見えたる柿若葉
山本田津子
200207
柿若葉古戦場あと風重し
田中章子
酸漿
200207
皿に置かれし霧吹きや柿若葉
望月周
百鳥
200208
柿若葉愛づるに唇を近づかす
村越化石
200208
風道のいくつもありて柿若葉
戸村よねこ
遠嶺
200208
児の未来光りかがやく柿若葉
矢嶋みつ江
遠嶺
200208
ヘルメットをはみ出す髪や柿若葉
小田道知
円虹
200208
常陸野は朝霧の中柿若葉
宮崎直子
200208
柿若葉幼等の声響きけり
大野ツネ子
酸漿
200208
柿若葉観音の顔浮きたたす
小林光美
春耕
200208
柿若葉終の栖の樋直す
野村信幸
200208
柿若葉吹かれて色を重ねをり
中野京子
200209
つるつると日差しも滑る柿若葉
林富男
ぐろっけ
200210
溶接の火花とどきし柿若葉
吉田康子

青山椒

200303
休耕田老婆の籠に柿若葉
芝宮須磨子
あを
200306
杖の人母に似てをり柿若葉
赤座典子
あを
200306
先頭は器先生柿若葉
平田紀美子
風土
200307
てらてらとてらてらてらと柿若葉
筧節子
築港
200307
憂き事の消えし朝の柿若葉
小林美恵子
築港
200307
柿若葉吾子と立ち寄る本籍地
山下青坡
200308
湯上りの肩先光り柿若葉
近藤真夫
遠嶺
200308
柿若葉表札に名の一つ増え
上澤邦彦
対岸
200308
やさしさは一雨のあとの柿若葉
若林花枝
200308
柿若葉髪を梳くとき空を見て
若林花枝
200308
柿若葉3→      

 

2021年5月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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