牡 蠣 2     103句

あたらしき声出すための酢牡蠣かな    能村登四郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
夏牡蠣の潮したたる網袋 渡辺政子 雲の峰 200411  
牡蠣啜る男ばかりが死ににけり 須佐薫子 帆船 200412  
遠目にも脈搏つてをり牡蠣筏 飛鳥由紀 200501  
腕組みの男の彳てる牡蠣筏 飛鳥由紀 200501  
午後からの雨はにぎやか牡蠣筏 須佐薫子 帆船 200501  
牡蠣フライとグラスワインと時刻表 中島隆 帆船 200502  
牡蠣飯より牡蠣雑炊を好むかな 大橋敦子 雨月 200502  
牡蠣割り女聞くに耐へざる猥談言ふ 託正夫 200502  
風花の舞うて夕づく牡蠣打ち場 朝妻力 雲の峰 200502  
牡蠣船を打つ上げ潮の音しきり 長谷川通子 雲の峰 200502  
牡蠣船の提灯に浮く屋号かな 渡辺周子 雲の峰 200502  
初凪やかもめ集まる牡蠣筏 岡村葉子 栴檀 200502  
酢牡蠣食ぶ牡蠣も持ちゐる乳のいろ 吉田陽代 200502  
われと妻の好みは一つ牡蠣雑炊 伊達荷声 春燈 200502  
舷に牡蠣うちあげし飛沫かな 石脇みはる 200503  
大皿にはなびらのごと牡蠣の紅 赤座典子 あを 200503  
牡蠣を剥く人牡蠣殼の山の陰 大串章 百鳥 200503  
牡蠣打ちの湿りし音の続きけり 仲村洋子 百鳥 200503  
酢牡蠣食べ身に牡蠣船の揺れのこる 山崎泰世 200503  
牡蠣焼きつ昔の漁の話聞く 石山民谷 遠嶺 200503  
牡蠣雑炊平均寿命とほきかな 数長藤代 200503  
百ならび百のかほもつ牡蠣の殻 飛鳥由紀 200503  
フライに揚ぐ牡蠣にまぶせりマヨネーズ 大塚初江 200504  
牡蠣棚の沖採石の島見ゆる 廣畑育子 200504  
牡蠣打のバイト学生怒髮なる 廣畑育子 200504  
牡蠣舟に歩幅大きく移りたる 杉浦典子 火星 200504  
牡蠣舟に夜ふかぶかとかぶさりぬ 戸田春月 火星 200504  
牡蠣縄の土手に積まれて熊木川 佐野和子 栴檀 200505  
牡蠣啜り低血圧の身を危惧す 禰寝瓶史 京鹿子 200505  
ヒロシマの牡蠣が美味しい建国日 荻野千枝 京鹿子 200505  
牡蠣を焼く枝を刃物にする漢 伊藤希眸 京鹿子 200505  
牡蠣剥きを終へて合羽を吊しけり 小山國雄 百鳥 200505  
真牡蠣から酢牡蠣になつてゆくところ 高橋将夫 星の渦 200507  
牡蠣雑炊ふと潮の香の口中に 宮川典夫 200601  
牡蠣を打つ女ちやきちやき広島弁 飛鳥由紀 200601  
満月の加茂湖に浮ぶ牡蠣筏 川原典子 酸漿 200601  
牡蠣うまき十一月は師を泣かす 神蔵器 風土 200601  
牡蠣鍋のとろりと嘘を呑み込めり 尾堂Y 河鹿 200602  
酢牡蠣大粒胃の腑にぽとり落ちにけり 川端正紀 春潮 200602  
写楽絵の酢牡蠣に噎せしまなことも 小石珠子 春潮 200602  
牡蠣棚は海に感謝をするやうに 高田令子 200602  
夕映えの松島湾の牡蠣美味し 嶋木勝次郎 遠嶺 200602  
日銀も牡蠣船も春灯しをり 山尾玉藻 火星 200603  
牡蠣舟に砂利船の波及びけり 大山文子 火星 200603  
牡蠣舟へ大きな背中下りゆけり 大山文子 火星 200603  
生牡蠣の殻にレモンの種のこる 宮津昭彦 200603  
牡蠣殻の山に梯子や軍手干す 安宅弘子 百鳥 200603  
牡蠣殻の山を蹴散らし恋の猫 大串章 百鳥 200604  
牡蠣割女座ぶとん厚く縛り付け 小田玲子 百鳥 200604  
牡蠣打女一つをひよいとくれにけり 山本あかね 百鳥 200604  
船を待つ人へ牡蠣焼く煙来し 仲村洋子 百鳥 200604  
無声映画に牡蠣むかれゆくドラの音 梶浦玲良子 六花 200604  
採りたての牡蠣を海ごと呑みこめり 直江裕子 京鹿子 200605  
酒やめて五年いつとせ酢牡蠣つめたけれ 瀧春一 常念 200606  
百千の牡蠣筏揺り涅槃西風 高橋ひろ 万象 200606  
牡蠣フライ食うて借財少しあり 前田貴美子 万象 200610  
巌牡蠣のしぶきて喉をとほりけり 永井雪狼 200701  
牡蠣船の潮の満ちくる軋みなり 黒坂紫陽子 馬醉木 200701  
殻つきの嵩ばる牡蠣の歳暮かな 鷹羽狩行 200701  
後生楽を唱へつつ牡蠣割るをんな 延広禎一 200702  
牡蠣雑炊好み昨日も又今日も 大橋敦子 雨月 200702  
夫少しいぢめてみたり牡蠣の飯 赤木真理 ぐろっけ 200702  
牡蠣打の母子息合ふ窓明り 水原春郎 馬醉木 200703  
黙々と牡蠣打つ手際風響き 水原春郎 馬醉木 200703  
青石に木の影ゆるる酢牡蠣かな 谷村幸子 200703  
荒牡蠣を剥くすばやさの刃のひかり 遠藤真砂明 200703  
酢牡蠣吸ひつつ人生を折り返す 川口襄 遠嶺 200703  
風評に身を縮ませる鍋の牡蠣 岩崎可代子 ぐろっけ 200703  
生牡蠣の海もろともに啜りこむ 上田敬 遠嶺 200704  
牡蠣鍋の煮つまる国を憂ひつつ 田原陽子 200704  
牡蠣筏かすり模様に日生湾 正木泰子 ぐろっけ 200705  
地球にはだあれもいない牡蠣の殻 あさなが捷 200705  
岬一つ越えたる浦も牡蠣祭 服部菰舟 雨月 200707  
日を跳ねて牡蠣棚ゆるる薄暑かな 竹田昭子 万象 200708  
牡蠣打を拒む荒磯でありにけり 稲畑康太郎 ホトトギス 200712  
牡蠣船と大和出航せし港 稲畑康太郎 ホトトギス 200712  
冷まじや牡蠣のひしめく波ころし 若槻妙子 200712  
牡蠣舟や吃水線まで殻を積み 中島玉五郎 200801  
手も口もよく動くなり牡蠣割女 代田青鳥 風土 200802  
干潮に岩牡蠣あまた畳岩 浜田南風 200803  
貝殻を脱がせてよりの牡蠣の糶 荻野千枝 京鹿子 200803  
黙黙といつものねこぜ牡蠣割女 飛鳥由紀 200803  
牡蠣割女大き薬缶の湯を飲めり 杉浦典子 火星 200803  
牡蠣舟へ雨傘下りてゆきにけり 西畑敦子 火星 200803  
うな丼と決め牡蠣船の客となる 西畑敦子 火星 200803  
牡蠣打ちのまはりがかくも濡れてをり 岩木茂 風土 200804  
紅葉卸しの酢牡蠣を食ひて友酔へり 安井和子 200804  
牡蠣育つ潮の満ち引きゆりかごめく 滝村みさ子 200804  
厨まだ低音なりし牡蠣の殻 伊藤希眸 京鹿子 200805  
旅人と焼きたての牡蠣すすりけり 吉沢陽子 200901  
瀬戸内に生まれ育ちて牡蠣が好き 先山実子 ぐろっけ 200901  
鯨石に竹影ゆるる酢牡蠣かな 谷村幸子 200902  
生牡蠣を喰ひ父のこと母のこと 岸ゆうこ 炎環 200902  
投錨音今は昔の牡蠣の海 禰寝瓶史 京鹿子 200902  
風邪癒えし夫に今宵の牡蠣フライ 中里カヨ 酸漿 200902  
牡蠣剥きに波音つづきをりにけり きくちきみえ やぶれ傘 200902  
引き上ぐる海の冥さや牡蠣筏 近藤暁代 馬醉木 200903  
牡蠣啜るつとよぎりたる日本海 田原陽子 200903  
ひたすらに牡蠣むく海女の頬被り 小山漂葉 酸漿 200903  
牡蠣殻に汐の香残る夜の厨 木内美保子 六花 200903  
自衛艦に大きく揺らぐ牡蠣筏 永本純子 200904  
牡蠣殻の山となりたり休耕田 大山春江 万象 200905  
生牡蠣をすすりよこしまなるこころ 内田美紗 船団 200906 牡蠣→ 3

2019年11月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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