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案山子 3          50句

モジリアニの女の顔の案山子かな    阿波野青畝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
役終るむつつり案山子の宙深し 宇都宮滴水 京鹿子 200609  
山の田に目玉一つの大案山子 滝沢伊代次 万象 200610  
棒となる女案山子の下半身 滝沢伊代次 万象 200610  
雷雲や案山子笑ひて立ちゐたる 山田六甲 六花 200610  
をさなげに案山子は眉を濃く引かる 山田六甲 六花 200610  
捨案山子生涯里曲暮しかな 木多芙美子 春燈 200611  
自尊心忘れてゐたる案山子かな 高橋将夫 200611  
稗を抜く人突つ立ちて案山子めく 川上なみ子 200611  
日の力残せしままや捨案山子 岡本崇 200612  
宅地造成押し寄せ案山子とんと見ず 府川鈴 200612  
捨案山子悠然と空眺めをり 久保栞 200612  
長き棹利手に持てる案山子かな 工藤ミネ子 風土 200612  
病廊真夜案山子のかげが動きだす 荻野千枝 京鹿子 200701  
まだお前生きてゐたのか案山子君 岩松八重 六花 200701  
エプロンの働き者の案山子立つ 青木民子 酸漿 200701  
考へるさまに案山子の首かしげ 吉原一暁 200702  
校庭の案山子の帽子バケツかな 高橋道子 200702  
山案山子叱つてくれぬ父と母 瀬下るか 200702  
無心にはなれないといふ案山子かな 高橋将夫 200702  
若者も破れジーンズ案山子展 藤原りくを 八千草 200703  
空睨むまなこ怯まず捨案山子 藤原りくを 八千草 200703  
神の田の四隅のしでも苗案山子 八染藍子 200707  
しまはれて案山子の役目終りけり 稲畑汀子 ホトトギス 200710  
目鼻なき案山子まなざしあることを 稲畑汀子 ホトトギス 200710  
暮れてゆく案山子はいよよ紛れけり 稲畑汀子 ホトトギス 200710  
印南野の月の案山子を思ひけり 山尾玉藻 火星 200710  
野分かな案山子またたく間に老ゆる ことり 六花 200710  
山の端の日へ手をあげてゐる案山子 豊田都峰 京鹿子 200710  
母さんの赤いエプロン案山子かな 工藤ミネ子 風土 200711  
案山子立つ疲れて肩の斜めなり 中山静枝 200712  
千枚田に催す案山子のコンテスト 安井和子 200712  
ミス案山子ミスター案山子選ばるる 辻直美 200712  
案山子には過ぎて雅な目鼻立ち 林昭太郎 200712  
畦向かう人かと見れば案山子翁 近藤豊子 雨月 200712  
離宮田や衛士と見紛ふ案山子立ち 乗光雅子 雨月 200712  
湯沢駅稲架と案山子のお出迎へ 赤座典子 あを 200712  
振り向けば笑ひ返して案山子立つ 守屋井蛙 酸漿 200712  
案山子立ち賑はひ戻る母郷かな 山口順子 200801  
酒落者の案山子ひたすら嶺仰ぐ 吉澤利治 遠嶺 200801  
入賞の案山子の肩に鳥の糞 阪野徹 200801  
飄々と野の風を聞き案山子翁 高橋照子 雨月 200801  
今年限りとふ田を守りて案山子翁 丸尾和子 雨月 200801  
村中の案山子にとどく弥撒の鐘 柴田佐知子 200801  
山の田の並ぶ案山子に脅さるる あさなが捷 200801  
海を恋ふ案山子の首の伸びてをり 飛鳥由紀 200801  
黄昏が誰も案山子にしてしまふ 前川明子 200801  
役終えて山田の隅に案山子塚 沖則文 ぐろっけ 200801  
荼毘に付す案山子の嵩や珠なす日 梶浦玲良子 六花 200801  
ずつしりと収穫重し案山子捨つ 奥村鷹尾 京鹿子 200803  
まあまあの今年でありし案山子抜く 佐藤山人 200803  

2008年9月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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