案山子 2     105句

秋かぜのうごかして行案山子哉    蕪村

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
案山子三体立ち話の如く立ち 村上和子 対岸 200212  
フセインの顔の案山子が通せんぼ 片山タケ子 200301  
争ひて案山子に声を掛け戻る 上野孝行 百鳥 200301  
仰向いてをり出来たての案山子なり 木下野生 200301  
案山子抜く一本足を揺さぶりて 渡部義雄 200301  
残されし案山子幾人の冬田かな 永岡セツ 酸漿 200301  
畦に脚さらけ出したり捨案山子 田中嘉代子 ぐろっけ 200302  
無造作に積み重ねある捨案山子 岡野俊治 遠嶺 200303  
山畑に浮輪の案山子泳ぎをり 岡田麻枝 酸漿 200309  
ころり往生稲田の案山子見て御座りし 松崎鉄之介 200310  
鼻のなきことおそろしき案山子かな 中村房枝 六花 200310  
飛鳥にて昔ながらの案山子立つ 塩川雄三 築港 200311  
用済みし案山子おき去り千枚田 榎本みや 築港 200311  
カーボーイ姿の案山子田を守る 森田久枝 築港 200311  
向き合ふて翁媼の案山子かな 宮津昭彦 200311  
納屋に立てかけし案山子はオシラさま 品川鈴子 ぐろっけ 200311  
案山子立つ役に立たうと立つまいと 永川絢子 築港 200312  
児童の田ぐると案山子の取り囲み 神原操 雨月 200312  
応援に案山子出て来る運動会 甲斐ゆき子 百鳥 200312  
正午告ぐ案山子の肩のラジオかな 三遊亭金遊 百鳥 200312  
案山子にも大志あるらん角帽子 三遊亭金遊 百鳥 200312  
ジーパンの足しぼられて案山子立つ 平井改子 風土 200401  
案山子嬢に洗ひざらしのシャツ譲る 加藤峰子 200401  
威すなら女の案山子立つるべし 片山クケ子 200401  
道迷ふカッパ案山子に騙されて 石岡祐子 200401  
光りもの派手に纏うて案山子立つ 梶島邦子 築港 200401  
右手めてになほ放たざるもの捨案山子 鷹羽狩行 200401  
園児らの小さき稲田の大案山子 大房帝子 酸漿 200401  
平成の案山子にて候二本足 野口喜久子 ぐろっけ 200401  
守るものなくてベッカム案山子かな 杉本綾 200402  
散歩して案山子に逢へず戻り来る 花房敏 ぐろっけ 200402  
藁塚に佇む老の案山子めく 小石秀子 酸漿 200406  
こんなにも省略されし案山子かな 稲畑汀子 ホトトギス 200410  
所在なく見えて案山子でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200410  
村人の声かけ通る案山子つこ 常盤しづ子 馬醉木 200411  
山を向く後姿の案山子かな 鈴木實 百鳥 200411  
浦風や案山子の抱く縫ひぐるみ 高野清風 雲の峰 200411  
映画なら良き亜米利加で遠案山子 須賀敏子 あを 200411  
陵守るは片手失せたる案山子のみ 手島靖一 馬醉木 200412  
日の没ればけものの影す枯案山子 上杉静子 春燈 200412  
むきみ隈とりて案山子の機嫌かな 諸岡孝子 春燈 200412  
案山子まとふ昔日のわが一張羅 田辺博充 200412  
案山子等の夕陽を弾くカラーシャツ 今村能子 遠嶺 200412  
オルガンを一人で聞いてゐる案山子 高橋将夫 200412  
家族等の帽子揃ひし案山子かな 林敬子 酸漿 200412  
蕎麦案山子祖谷段畑の道細し 安藤孝助 200412  
人攫ひめきて案山子を担ぎゆく 託正夫 200412  
田の仕事終へしか案山子畑に立つ 早崎泰江 あを 200412  
落選の案山子のつぺらぼうの顔 長田等 200412  
実直に生きて案山子となりたるや 柴田佐知子 200412  
疲れ果て破れ案山子の前のめり 品川鈴子 ぐろっけ 200412  
担ぎては持ち寄る案山子コンクール 苑実耶 200501  
眼に力まだ残りをり捨案山子 鈴掛穂 200501  
アルプスの嶺はや白し案山子揚げ 川野喜代子 雲の峰 200501  
役終へて土手に伏し寝の案山子かな 高原純徳 河鹿 200501  
天仰ぐ棚田の隅の捨案山子 高原純徳 河鹿 200501  
ねぎらひて案山子の構へ解く夕べ 神宮きよい 馬醉木 200501  
見覚えのセーラー服を着て案山子 武友朋子 200501  
金メダル五つも下げて案山子反る 松浦途子 ぐろっけ 200501  
捨案山子まだ働ける眼かな 大串若竹 百鳥 200501  
葬列に案山子がまじる民話村 柴田朱美 京鹿子 200501  
夫の服案山子に着せてをりにけり 木下栄子 築港 200501  
畦道に案山子固めて置かれをり あさなが捷 200502  
捨案山子漢の矜持崩さずに 横松しげる 遠嶺 200502  
鳥追はんばかりの仕種して案山子 松尾緑富 ホトトギス 200503  
ハードロックで脅す案山子の抱くエレキ 山元志津香 八千草 200504  
雨に濡れ案山子の痩せて行きにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200510  
村はづれ長髄彦といふ案山子 須田紅三郎 200510  
恋をしてひと夜の窶れ女の案山子 須田紅三郎 200510  
女案山子の乳房なければ恋もなし 須田紅三郎 200510  
一本の竹にもどりし案山子かな 山田六甲 六花 200510  
ひと揺すりふた揺すりして案山子抜く 山田六甲 六花 200510  
実り田の呆然たるは案山子たち 今瀬剛一 対岸 200511  
一列の案山子が守る畑のあり 井上幸子 酸漿 200511  
ピカソ調十七体の案山子まつり 丸山佳子 京鹿子 200511  
台風を追っ払ひたる案山子翁 服部菰舟 雨月 200511  
振袖を纏ふ案山子に縄の帯 伊藤迪代 築港 200511  
案山子翁役を終へしにじつと立つ 伊藤迪代 築港 200511  
案山子翁一張羅なる背広着て 伊藤迪代 築港 200511  
少し身を反らす背広の案山子翁 伊藤迪代 築港 200511  
いつもこの案山子に会ひに来て憩ふ 伊藤迪代 築港 200511  
遠山を背にして案山子和紙の里 林芳子 四葩 200512  
捨案山子かくれもあへず川怒涛 戸田和子 200512  
案山子立ついましばらくの野の暦 豊田都峰 京鹿子 200512  
だぶだぶの野良着乾かぬ案山子かな 松本安弘 六花 200512  
立つことが役目と案山子立ちにけり 永川絢子 築港 200512  
余所行きも普段着もあり案山子立つ 佐脇葭紅 築港 200512  
明日香路に並ぶ案山子に見られ行く 前田久子 築港 200512  
酒臭き末期の吐息捨案山子 田口武 さうぢやなくても 200512  
今の世に弓持たされて立つ案山子 宇田秋思 ホトトギス 200601  
案山子とて流行の着物選びをり 藤一 四葩 200601  
千両に鳥追ひ案山子立ててやり 浜野清彦 四葩 200601  
休み田野球王さん打法の祖田案山子 丸山冬鳳 京鹿子 200601  
奔放に生きてふるさと案山子立つ 尾堂Y 河鹿 200602  
学校田案山子はあまた並びをり 清水靖子 四葩 200602  
一本の棒を抜くごと案山子抜く 下平しづ子 雨月 200602  
目と口の一際太し捨案山子 寺岡享 対岸 200602  
町内の畑の案山子を誉めそやす 相沢有理子 風土 200602  
楽しみを探しに案山子担がるる 丸井巴水 京鹿子 200602  
顔に泥つけて仕上る案山子かな 中谷まもる ホトトギス 200603  
マネキンの案山子を担ぎ畦を来る 坊城俊樹 ホトトギス 200603  
倦みておりへのへのもへの畑案山子 真木早苗 八千草 200603  
魔女も姫も義経も立つ案山子街 松井和恵 八千草 200604 深川
案山子の手吹き飛んでゆく野分かな ことり 六花 200605  
春浅き峡田にぽつんと案山子あり 上藤八重子 酸漿 200605 案山子 3→

 

2019年9月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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