悴 む 4     26句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
悴みて水琴窟の音しかと 大杉映美 馬醉木 201804
悴みて医師の次の言葉待つ 阪上多恵子 雨月 201804
悴みて迫はるる如くその場辞す 安原葉 ホトトギス 201806
悴んで鍵穴はテロの近道 岡田一夫 201807
悴みてあやふみ擁く新珠吾子 能村登四郎 201810
悴みて聞く消息のあることを 稲畑汀子 ホトトギス 201901
悴むや星野仙一逝かれしと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201901
悴むむや逆縁悼む言葉なく 長谷川閑乙 馬醉木 201902
悴みて長き手紙を読み返す 近藤かな 201903
悴みてパスモで払ふ缶コーヒー 青谷小枝 やぶれ傘 201903
悴みて耳順のみくじ結びけり 浅木ノヱ 春燈 201904
悴みてしぼりきれざる知恵袋 大杉映美 馬醉木 201904
点滴を日がな受くる手悴みて 片岡良子 雨月 201905
悴みて心といふ字乱れけり 小倉陶女 春燈 202004
若者と並ぶ写真の悴める. 吉清和代 202004
悴みを解いて踏み出す一歩かな 三村純也 ホトトギス 202006
日向へと悴む老を労はりて 安原葉 ホトトギス 202006
悴む手尻で温める会議室 白石正躬 やぶれ傘 202103
朝刊を悴んでゐる手でめくり 枝みや子 やぶれ傘 202103
悴めば記憶の底の貧しき日 山田暢子 風土 202104
悴かめる両手両足命惜し 斉藤マキ子 末黒野 202104
悴める手で鍵穴といふ至難 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
悴みて休園の札読む朝 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
悴かむや承知してゐる事なれど 太田庄子 春燈 202203
悴かみて胸に秘めゐる母の愛 萩原登代子 春燈 202204
今はまでわが詩悴むことなかれ 岩岡中正 ホトトギス 202205
思ひきり吹きかくる息悴む手 岡美智子 末黒野 202205
悴む→ 1

 

2023年1月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。