神 楽 3    115句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
姫の面取らぬがよろし里神楽 栗原京子 201612
総代の背広似合はず里神楽 吉田葎 201701
春を待つ実朝舞ひし神楽殿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
夜神楽や大蛇の舞は父ゆづり 川村清子 馬醉木 201702
手と足をくの字に徹し里神楽 田村園子 201702
剣抜くや神楽太鼓の急調子 川村清子 馬醉木 201702
笛の音の別れ醸すや神楽舞 黒澤佳子 あを 201703
神楽面つけて神世に舞ひにけり 宮井知英 201703
渦なして蛇身高まる夜の神楽 柴田佐知子 201703
夜神楽の膝より神の進み出づ 柴田佐知子 201703
夜神楽の顔収まらぬ女面 柴田佐知子 201703
空つ風木目の粗き神楽殿 久世孝雄 やぶれ傘 201703
首のなき大蛇自ら去る神楽 柴田佐知子 201703
神楽宿鬼あつさりと退場す 吉田葎 201703
かっぽ酒熱く高千穂初神楽 栗山恵子 雨月 201704
猪鍋を食うて神楽の蛇となる 山本則男 201704
依代の篠竹高し神楽宿 永淵惠子 201704
出番待つおかめと会話里神楽 前原マチ 末黒野 201704
夜神楽や鈿女命の指太き 正谷民夫 末黒野 201704
早梅や猫の居座る神楽殿 山本とく江 万象 201704
初神楽ときどき混じる鳶の笛 深川淑枝 201705
きのう黒けふ黄揚羽の神楽舞 七郎衛門吉保 あを 201709
街騒に吸ひ込まれゆく神楽笛 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712
里神楽おかめ佳境の腰を振る 南うみを 風土 201712
八朔や雀寄り来る神楽殿 大久保進 万象 201712
くらがりに神を待たせて神楽笛 柴田佐知子 201801
武蔵野の欅の闇へ神楽笛 森田節子 風土 201802
夜の帷降りるを待ちて宮神楽 門伝史会 風土 201802
伊邪那美命いつぷく里神楽 熊川暁子 201802
路地の猫逃げず小春の神楽坂 石黒興平 末黒野 201803
草萌ゆる神楽岡にも歌碑ひとつ 鈴鹿仁 京鹿子 201803
二月や御上りさんで神楽坂 須賀敏子 あを 201804
小槌振る大黒舞や里神楽 持田信子 春燈 201804
夜神楽の真夜煌々と鈿女舞 城戸ひろみ 雨月 201804
夜神楽や天鈿女命の指太き 正谷民夫 末黒野 201804
夜神楽の高千穂峰に笛太鼓 城戸ひろみ 雨月 201804
節分詣銭湯残る神楽坂 門伝史会 風土 201805
舞台まで春日の届く神楽殿 廣瀬雅男 やぶれ傘 201805
夜神楽や懐の子を神奪ふ 三井所美智子 201806
夏神楽白き面の白からず 森なほ子 あを 201807
神楽の夜明け掃かれゐる夏落葉 深川淑枝 201809
神楽笛夜の底流れ岩魚酒 深川淑枝 201809
神楽坂の路地の奥より祭笛 石川倜子 馬醉木 201811
唐獅子の砒深し里神楽 楠本和弘 201811
神楽殿へかかる梯子や木の実降る 小林共代 風土 201901
バンドネオンの曲うららけし神楽坂 篠田純子 201902
並木まだ芽吹かず雨の神楽坂 田中藤穂 201902
秋神楽鈴を鳴らして舞ひにけり 篠崎志津子 やぶれ傘 201902
ひよつとことおかめゆらゆら里神楽 鈴木崇 201903
里神楽神木影を重ねをり 池谷鹿次 末黒野 201903
初神楽指が押さえる笛の穴 小林共代 風土 201903
神饌を捧げ摺り足里神楽 秋友昌子 雨月 201903
神饌は地で穫れしもの里神楽 秋友昌子 雨月 201903
子が舞へば父いきいきと神楽笛 くどうひろこ 201903
後ろ手に風の香を聴く神楽月 中島陽華 201903
まだ若き力士の脛や神楽月 高倉和子 201904
夜神楽のイザナミイザナギ藁匂ふ 岸洋子 201904
短日や行きつ戻りつ神楽坂 今村千年 末黒野 201904
腹這ひて父の夜神楽見つめをり 岸洋子 201904
分校の校長室に神楽面 吉田葎 201905
餅撒いて大団円の里神楽 永淵惠子 201906
里神楽荒ぶる神は千鳥足 山本則男 201907
十重二十重神楽の大蛇畳まるる 松田明子 201907
神楽笛二人静かの舞ひごころ 片山煕子 京鹿子 201909
神楽坂の夜の顔待つ春灯し 仁上博恵 201909
神楽舞ふ巫女早乙女となる神事 荻野周子 雨月 201909
神懸りしてゆく父や里神楽 和田照海 京鹿子 201911
川黒くうしろ流るる夏神楽 深川淑枝 201912
ひぐらしや石見は奥の神楽面 谷陽右 馬醉木 201912
大黒の小槌追ふ獅子里神楽 佐俣まさを 春燈 201912
神楽殿へ白無垢まとひ秋の天 田中美恵子 202001
夜業する匠の腕に神楽面 竹中一花 202002
宇佐宮は母のふるさと神楽月 柳橋繁子 202002
冬日和イマジン流る神楽坂 野村昌代 202003
竹林の闇のうねりや神楽笛 柴田佐知子 202003
神楽終へ息、づく大蛇畳まるる 松田明子 202003
荒星の空が蓋する里神楽 柴田佐知子 202003
夜の山の巡る底ひや神楽舞ふ 柴田佐知子 202003
高千穂の闇深々と神楽笛 一民江 馬醉木 202003
里神楽村に活気のUターン 七郎衛門吉保 あを 202004
小刻みに福撒く翁里神楽 三代川玲子 春燈 202004
初神楽呪文も楽の調べなす 森田節子 風土 202004
青シート敷けば舞台や里神楽 石黒興平 末黒野 202005
神楽果て榾のゆつくり崩れゆく 山本則男 202006
夜神楽のふるまひ酒は茶碗酒 山本則男 202006
春宵や路地の賑はふ神楽坂 石黒興平 末黒野 202006
ときどきは逆さに振りて神楽笛 永淵惠子 202007
混み合うて身じろぎならぬ神楽宿 永淵惠子 202007
神楽果て榾のゆつくり崩れゆく 山本則男 202007
夜神楽のふるまひ酒は茶碗酒 山本則男 202007
神楽面付けて般若となる漢 平松うさぎ 202101
残り香のマフラー借りぬ神楽坂 是松三雄 末黒野 202104
神楽殿の風より翔ちて鳥帰る 小林共代 風土 202105
格子戸の拭き窪みたる神楽宿 小倉征子 202105
方二間自在に使ひ里神楽 小倉征子 202105
狼籍を尽くし神楽の道化神 小倉征子 202105
酔ふ囃す囃し倒され神楽鬼 小倉征子 202105
一徹に神楽の笛の座を守り 小倉征子 202105
岩戸開き晴れ晴れと吹く神楽笛 小倉征子 202105
夜神楽の祝者に賜ふ縁起餅 小倉征子 202105
暁闇の星限りなし神楽果つ 小倉征子 202105
看取りゐて夏越神楽の胸にしむ 鳥居公子 202109
菊の日や鳥居に神楽時刻表 岡本尚子 風土 202201
花神楽鬼舞ふ中に友のあり 秋川泉 あを 202202
奉納の子供歌舞伎や里神楽 岡田史女 末黒野 202203
護符換へて二礼二拍手初神楽 本田豊明 202203
舞殿の床ふみ鳴らし初神楽 三代川玲子 春燈 202204
舞ふほどに憑かれてゆきぬ里神楽 森田明成 202208
初神楽笛にたまりし息雫 深川淑枝 202210
夜神楽の神たつぷりと睦みあふ 永淵恵子 202210
夜神楽の鬼の大きな喉仏 永淵恵子 202210
桐の実の神楽鈴めき中空に 小原紀子 末黒野 202212
面とりて恥ぢらふ乙女里神楽 森清信子 末黒野 202305
傘に玉回し祭の大神楽 篠田純子 あを 202307
神楽→ 1      

 

2023年12月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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