蕪 3 42句
山畑にもの思はゞや蕪引 松芳 |
|||
作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
蕪畑のみどりに染まる厠神 | 山尾玉藻 | 火星 | 201501 |
赤蕪や越後のかをり聞えたる | 今井充子 | 槐 | 201502 |
買ひ出しの夫を待ちたる蕪汁 | 箕輪カオル | 鴫 | 201503 |
子のつむり洗ふがごとく蕪洗ふ | 近藤紀子 | 槐 | 201503 |
大笊に蕪のひとつありにけり | 近藤紀子 | 槐 | 201503 |
昼間から日暮れ顔して蕪洗ふ | 戸栗末廣 | 空 | 201503 |
ぽこぽことボールに浮かぶ小蕪かな | 佐用圭子 | 璦 | 201503 |
素直さに救はれること蕪洗ふ | 有松洋子 | 槐 | 201504 |
夫と吾器異なる蕪蒸 | 粟倉昌子 | 璦 | 201504 |
手土産は雪の白さの蕪鮓 | 一民江 | 馬醉木 | 201504 |
幼子の握り拳のやうな蕪 | 佐竹千代 | やぶれ傘 | 201504 |
蕪の葉一菜だけの七日粥 | 大内佐奈枝 | 万象 | 201504 |
西洋料理の口直しとて蕪鮨 | 大橋晄 | 雨月 | 201504 |
蕪漬傾き据る重石かな | 水谷文謝子 | 雨月 | 201505 |
飛ぶものに月日蕪にあるしつぽ | 中原幸子 | 船団 | 201508 |
縁に干す蕪村生家の唐辛子 | 橋添やよひ | 風土 | 201512 |
耶蘇の島石くれ多き蕪畑 | 建部洋子 | 馬醉木 | 201602 |
蕪漬ひとふり利かす能登の塩 | 黒滝志麻子 | 末黒野 | 201602 |
蕪を煮る湯気に香のある日暮かな | 石川叔子 | 空 | 201603 |
大根や菊菜や蕪や紙袋 | 竹内悦子 | 槐 | 201603 |
蕪漬けていつか母似の言葉尻 | 西村梛子 | 馬醉木 | 201701 |
病人に合はせる日々や蕪汁 | 秋津令 | 空 | 201702 |
蕪汁秩父の雲の動きけり | 沼崎千枝 | 末黒野 | 201704 |
蕪菜をたぶさ掴みに提げてくる | 有賀昌子 | やぶれ傘 | 201712 |
蕎麦旨しあふみの蕪漬うまし | 南うみを | 風土 | 201801 |
朝採りの赤蕪並ぶ無人売 | 佐野和子 | 万象 | 201802 |
晴ればれと京にいびつな大蕪 | 高木晶子 | 京鹿子 | 201803 |
緋蕪の緋の色晒す湖風に | 播磨武子 | 雨月 | 201804 |
幼子の手を引く如く蕪引く | 篠原敬信 | 六花 | 201805 |
紅萩の蕪雑に守るや翁堂 | 鈴鹿呂仁 | 京鹿子 | 201811 |
初蕪漬けてこの世をまるく住む | 菊池和子 | 京鹿子 | 201901 |
湖へ立ててあふみの蕪稲架 | 橋添やよひ | 風土 | 201902 |
躍りつつ透きゆく蕪茹でにけり | 南うみを | 風土 | 202001 |
やつとかめ媼平たく蕪洗ふ | 安藤しおん | 沖 | 202001 |
湖風に緋蕪干せる湖北も奥 | 密門令子 | 雨月 | 202002 |
エプロンをはづせば蕪の重いこと | 井上菜摘子 | 京鹿子 | 202002 |
蕪漬の鞍馬の味の夕餉かな | 大塚たきよ | 槐 | 202003 |
千年の京洛漬けしや大蕪 | 高野昌代 | 槐 | 202004 |
芭蕉忌や近江の甘酢赤蕪 | 橋添やよひ | 風土 | 202102 |
糠床に埋め込む蕪の白さかな | 奥田温子 | やぶれ傘 | 202103 |
蕪→ 1 | |||
小蕪を引くと云ふより摘み上げ | 南うみを | 風土 | 202202 |
赤蕪の高山の上洗ひけり | 松本胡桃 | 風土 | 202202 |
2023年1月21日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。