数珠玉(ずずこ・ずず玉) 2   44句

数珠玉や家のまはりに水消えて    岸田稚魚

作品
作者
掲載誌
掲載年月
菩提子に形見の数珠を重ねけり 小原登志春 雨月 201301
数珠玉の過ぎてより手に五つ六つ 森さち子 201302
数珠玉も赤のまんまも小春の日 島谷征良 風土 201303
窓側をどうぞ数珠玉2個どうぞ 中原幸子 船団 201304
立ち枯れの斑入数珠玉艶褪せず 小川玉泉 末黒野 201304
数珠玉の鈴なりを雨洗ひけり 安藤久美子 やぶれ傘 201312
数珠玉のすでに暮れたる川の音 山内碧 201401
数珠玉の未だやはらか雨滴垂れ 横路尚子 末黒野 201401
数珠玉や貴船神社へ道一本 中田禎子 201501
数珠玉採りお手玉遊び楽しめり 味村志津子 雨月 201502
数珠玉の実の割り切れぬ堅さかな 渡邊孝彦 やぶれ傘 201502
数珠玉を転がす猫の昼休み 鈴木みのり 201503
数珠玉のるり色を濃く隠岐島 竹内弘子 あを 201511
数珠玉や触るれば零る色となり 菅谷たけし 201511
数珠玉や昨日の吾と今日の我 竹内悦子 201512
数珠玉や母の手作りお手玉と 中春江 末黒野 201512
数珠玉の咲くやみ寺に句碑披き 山田夏子 雨月 201512
数珠玉をつなぎ絆を繋ぐ子等 石谷淳子 雨月 201512
数珠玉のこぼるる色となりにけり 塩野谷慎吾 201611
手と鎌のふたつがのびて数珠玉ずずこ刈る 大崎紀夫 やぶれ傘 201611
数珠玉に出水の泥の乾きゐる 根橋宏次 やぶれ傘 201611
数珠玉をつなぎなほさば百七つ 山田六甲 六花 201612
数珠玉や流れは堰を越えて落ち 天野美登里 やぶれ傘 201612
数珠玉の葉先の揺るる山の水 松尾芳子 万象 201701
数珠玉や野坂昭如ノーリターン 赤松赤彦 六花 201702
数珠玉採る一会の人の趣味へかな 田部井幸枝 201702
数珠玉や堀川を目でとび越える 竹内弘子 あを 201703
数珠玉の艶生まれくる海の風 黒澤志麻子 末黒野 201712
数珠玉の艶のさみどり小糠雨 岡野里子 末黒野 201712
粛々とずずこ色づく遠列車 高橋道子 201712
数珠玉を一つ残してあきらめる 大坪景章 万象 201801
川となる富士の湧水ずずこ玉 加藤静江 末黒野 201802
百八ツに余る数珠玉摘みにけり 松田明子 201802
数珠玉や記憶の糸をたどる音 持田信子 春燈 201811
数珠玉の相打ち合ひて刈られけり 森岡正作 201812
せせらぎの中に数珠玉風に鳴る 森高さよこ 風土 201901
数珠玉や昔語りの母とゐて 宮本俊子 雨月 201901
土手に数珠玉対岸に山羊のこゑ 藤井美晴 やぶれ傘 201911
数珠玉や野川挟みてまた明日 中田みなみ 201912
数珠玉を飲み込みさうに増水す 加藤みき 202009
数珠玉を見てふくれゆく雲を見て 大島英昭 やぶれ傘 202010
数珠玉の移りゆく色数多付け 宮之原隆雄 末黒野 202012
数珠玉や丸太を渡すだけの橋 北村操 202101
数珠玉 →1

 

2021年10月22日 作成

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