数珠玉(ずずこ・ずず玉)    134句

数珠玉や家のまはりに水消えて    岸田稚魚

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
数珠玉の陶と紛ふをつなぎけり 大橋敦子 雨月 199810  
身ぶるひをさせたし雨後の数珠玉は 山尾玉藻 火星 199811  
數珠玉に一の子分を付けてやる 中原道夫 銀化 199811  
数珠玉や伏流水は岸を削ぎ 岡本まち子 馬醉木 199812  
数珠玉を輪にして遠き日の子らよ 倉本美代子 ヒッポ千番地 199905  
数珠玉や流れに水の音遅れ 鷹羽狩行 199912  
数珠玉や頼みの医師の逝かれたる 白鳥武子 酸漿 200001  
数珠玉という浮標約束を思い出す 片岡秀樹 海程 200001  
君がつむ数珠玉こぼれこぼれ落ち 三宅やよい 玩具帳 200004  
数珠玉や釣舟舫ふ小桟橋 竹川貢代 春耕 200010  
数珠玉や神話のからむ壇具川 上野正子 200010  
数珠玉や傾ぎしままの水の神 田口千恵子 200012  
数珠玉や姥は無心に指紡ぐ 阿辺一葉 海程 200101  
数珠玉の川べめぐりて一万歩 二神節子 200101  
数珠玉に音の生まるる実朝忌 吉永すみれ 風土 200103  
数珠玉や秘密結社に三カ年 暮岸江 銀化 200112  
数珠玉に出水の芥絡みをり 塩谷康子 百鳥 200112  
数珠玉の畦が近道町工場 鎌倉ひろし 百鳥 200201  
数珠玉に昔話のはづみたり 宮本道子 酸漿 200202  
錦城の枯数珠玉を振りにけり 城孝子 火星 200202  
数珠玉に祖父の面影雲わたる 三浦ひろみ ぐろっけ 200301  
数珠玉や流れは音のなき程に 山越勝美 遠嶺 200302  
誕生日数珠玉百八つなぎをり 安永圭子 風土 200302  
数珠玉や手玉を作る布選び 林敬子 酸漿 200311  
数珠玉や日記の中の夫若し 泉京子 帆船 200311  
数珠玉青し遠き日々還らざる 吉武千束 200312  
お手玉に入るるにずずこ玉足らず 伊藤白潮 200312  
数珠玉や落日に子等髪吹かれ 岡本まち子 馬醉木 200401  
数珠玉の冷たきを手に物思ひ 田所洋子 雨月 200401  
数珠玉を摘みて夕べを濃くしたり 金澤明子 火星 200402  
自づから数珠玉に穴ありにけり 西村しげ子 雨月 200402  
待つとなく素逝忌がくる數珠玉よ 八田木枯 夜さり 200409  
数珠玉に憑く水音はそらの色 豊田都峰 京鹿子 200411  
数珠玉の葉先や朝の雨雫 森竹昭夫 遠嶺 200412  
数珠玉を探してをりて海に出し 櫻井多恵 200501  
雨上り数珠玉光る線路みち 山川里子 八千草 200504  
数珠玉や常陸乙女ら語尾撥ねて 須田紅三郎 200510  
数珠玉や嘗ては池のありしとふ 能村研三 200510  
園児らのための一本青ずずこ 伊藤早苗 200511  
数珠玉を天に蒔かんとほうり上ぐ 谷村幸子 200512  
数珠玉や母に言はずにおきしこと 浅田光代 風土 200601  
数珠玉に風渡りゆく川辺かな 兼子栄子 酸漿 200602  
井戸のある路地に数珠玉零れおり 舟橋千枝子 八千草 200603  
数珠玉の今が無心に草の実で 丸山佳子 京鹿子 200608  
刈り残されし数珠玉の鳴りはじむ 近藤きくえ 200611  
年寄の足を踏んばりずずこ採る 伊藤白潮 200611  
数珠玉にたちまち冷ゆる掌 南うみを 風土 200612  
下校児に川原のずずこ熟れにけり 今井忍 ぐろっけ 200701  
数珠玉を採り楽隠居めくことも 伊藤白潮 200710  
数珠玉を小筥に満たし婆逝けり 乃美隆子 200712  
数珠玉の乾びし音を天空に 加藤みき 200801  
数珠玉をつなぐ灯ひとつ姉いもと 浜田はるみ 遠嶺 200801  
数珠玉や遥けきものに父の愛 宮尾直美 200801  
大三輪の数珠玉に欲し柿の色 岡本幸枝 ぐろっけ 200802  
ずず玉の日向も母の在りしころ 木内憲子 200802  
城堀の数珠玉扱く煎じんと 品川鈴子 ぐろっけ 200809  
数珠玉の仕上にかかる風の吹く 神蔵器 風土 200811  
針千本呑んで下されずずこ玉 風間史子 200901  
数珠玉のこぼる或る日の空腹感 伊藤希眸 京鹿子 200901  
お手玉や掌に数珠玉の音残り 高木典子 雨月 200901  
数珠玉や出水のあとの泥乾び 根橋宏次 やぶれ傘 200901  
数珠玉の実りて黒し里の墓 萩原渓人 やぶれ傘 200901  
数珠玉の掌のいくつかを日に晒す 大崎紀夫 やぶれ傘 200902  
数珠玉や銹びしレールのインクライン 川合まさお ぐろっけ 200903  
入口は数珠玉繁る秘密基地 片野光子 ぐろっけ 200909  
数珠玉を子より贈らる誕生日 佐田昭子 ぐろっけ 200909  
吟行に摘みし数珠玉供へたり 塩出眞一 ぐろっけ 200909  
数珠玉の川を浚へてをりにけり 竹内悦子 200911  
字余りのごとく数珠玉手の中に 服部早苗 201002  
数珠玉を校舎の裏で競いとり 植田雅代 ぐろっけ 201002  
数珠玉つなぐ時ゆるやかに流れけり 梶浦玲良子 六花 201002  
数珠玉に日のぬくもりや夕磧 黒滝志麻子 末黒野 201012  
数珠玉やバケツ持つ子と攩網持つ子 丑久保勲 やぶれ傘 201012  
数珠玉や流れの速き濁り川 天野美登里 やぶれ傘 201101  
数珠玉の数珠の数個をポケットに 山内四郎 春燈 201102  
数珠玉や水路のつなぐ坂の町 岡野里子 末黒野 201104  
数珠玉やわれを捨てては生きられず 山口ひろよ 201111  
数珠玉やいつも水輪のよるあたり 豊田都峰 京鹿子 201112  
数珠玉や波紋をたたみためゐたる 豊田都峰 京鹿子 201112  
数珠玉を指を傷つけてしごきけり 山田六甲 六花 201112 明石高校西側隣接墓地・鳥川家
重陽に数珠一連を賜りて 古田考鵬 雨月 201112  
知らぬ子に手伝ってゐる数珠子採り 田中藤穂 あを 201112  
数珠玉や谷戸の水車の鈍き音 鈴木一三 末黒野 201201  
数珠玉を繰れば智に搖れ情に搖れ 松田都青 京鹿子 201202  
梅いちりん数珠につらなる宿世かな 西村純太 201205  
魂迎四年を重ね数珠を繰る 森下康子 201210  
数珠玉の生まれたてなるうすみどり 山田正子 201210  
数珠玉や青砥ゆかりの滑川 酒井秀郎 返り花 201211  
数珠玉や小流れ軽き音たてて 井手浩堂 万象 201212  
数珠の手を芙蓉の風の過ぎにけり 戸栗末廣 火星 201212  
数珠玉や接骨院の紅格子 佐藤凉宇子 ろんど 201212  
菩提子に形見の数珠を重ねけり 小原登志春 雨月 201301  
数珠玉の過ぎてより手に五つ六つ 森さち子 201302  
数珠玉も赤のまんまも小春の日 島谷征良 風土 201303  
窓側をどうぞ数珠玉2個どうぞ 中原幸子 船団 201304  
立ち枯れの斑入数珠玉艶褪せず 小川玉泉 末黒野 201304  
数珠玉の鈴なりを雨洗ひけり 安藤久美子 やぶれ傘 201312  
数珠玉のすでに暮れたる川の音 山内碧 201401  
数珠玉の未だやはらか雨滴垂れ 横路尚子 末黒野 201401  
数珠玉や貴船神社へ道一本 中田禎子 201501  
数珠玉採りお手玉遊び楽しめり 味村志津子 雨月 201502  
数珠玉の実の割り切れぬ堅さかな 渡邊孝彦 やぶれ傘 201502  
数珠玉を転がす猫の昼休み 鈴木みのり 201503  
数珠玉のるり色を濃く隠岐島 竹内弘子 あを 201511  
数珠玉や触るれば零る色となり 菅谷たけし 201511  
数珠玉や昨日の吾と今日の我 竹内悦子 201512  
数珠玉や母の手作りお手玉と 中春江 末黒野 201512  
数珠玉の咲くやみ寺に句碑披き 山田夏子 雨月 201512  
数珠玉をつなぎ絆を繋ぐ子等 石谷淳子 雨月 201512  
数珠玉のこぼるる色となりにけり 塩野谷慎吾 201611  
手と鎌のふたつがのびて数珠玉(ずずこ)刈る 大崎紀夫 やぶれ傘 201611  
数珠玉に出水の泥の乾きゐる 根橋宏次 やぶれ傘 201611  
数珠玉をつなぎなほさば百七つ 山田六甲 六花 201612  
数珠玉や流れは堰を越えて落ち 天野美登里 やぶれ傘 201612  
数珠玉の葉先の揺るる山の水 松尾芳子 万象 201701  
数珠玉や野坂昭如ノーリターン 赤松有馬守破天龍正義 六花 201702  
数珠玉採る一会の人の趣味へかな 田部井幸枝 201702  
数珠玉や堀川を目でとび越える 竹内弘子 あを 201703  
数珠玉の艶生まれくる海の風 黒澤志麻子 末黒野 201712  
数珠玉の艶のさみどり小糠雨 岡野里子 末黒野 201712  
粛々とずずこ色づく遠列車 高橋道子 201712  
数珠玉を一つ残してあきらめる 大坪景章 万象 201801  
川となる富士の湧水ずずこ玉 加藤静江 末黒野 201802  
百八ツに余る数珠玉摘みにけり 松田明子 201802  

 

2018年10月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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