十 薬 2      100句

十薬に西日死ぬほど飽きし景    熊谷よしゆき

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
十薬の八重ユトリロの白さかな 中村洋子 風土 200309  
十薬の花どきとなる杉林 檀原さち子 酸漿 200309  
裏木戸を十薬の花塞ぎをり 和田喜智子 酸漿 200309  
混沌と十薬の香を持ち帰る 後藤志づ あを 200309  
洗うても手に十薬の香の残る 加藤弘一 築港 200310  
十薬の花夕暮るる医家の庭 山口博通 ぐろっけ 200310  
十薬の増え安住の栖なり 遠野萌 200311  
憎からぬ十薬なれど茂り咲く 二瓶洋子 六花 200312  
物干しに十薬の葉の揺れてをり 田中和代 200312  
十薬や写楽の鼻の伸びにける 南一雄 200312  
十薬の一役買いし主かな 西島みね子 八千草 200401  
十薬や裏の生活に慣れもして 稲畑廣太郎 ホトトギス 200406  
十薬や蹴りたい石の一つもなく 中村房江 六花 200406  
十薬の薬効談義清掃日 早坂トミ子 帆船 200407  
十薬に雨いきいきとつづきをり 朝妻力 雲の峰 200407  
十薬を活けし札所の外厠 伊藤白潮 200408  
十薬の植ゑたるごとくはびこりぬ 久保田妙 百鳥 200408  
晩節を働かねばや十薬咲き 大橋麻沙子 雨月 200408  
十薬の花咲くころをうつごころ 佐野布娑 雨月 200408  
廃村を十薬悼むごと茂る 若山実 雲の峰 200408  
野仏や十薬の花ほつほつと 森木久美 雲の峰 200408  
十薬や杖手放せぬ母とゐて 川合八重子 酸漿 200408  
十薬や校門に佇つマリア像 高橋瑛子 河鹿 200408  
十薬の花叢烏天狗かな 加藤みき 200409  
十薬の盥を雨が叩くなり 伊藤多恵子 火星 200409  
十薬の八重の盛りに日照雨過ぐ 中村洋子 風土 200409  
よごれなき十薬の花畳かな 吉田眞弓 雨月 200409  
十薬を干して軒端に風生まる 松本安弘 六花 200409  
二つ目の嘘よ十薬干しにけり 瀬下るか 200409  
十薬の匂ひのこして掃き終る 館容子 200410  
十藥の矢倉や布袋尊祀る 木暮剛平 万象 200410  
十薬を母の花とぞ思ひをり 高橋将夫 200410  
十薬の庭一面の空き家かな 村瀬八千代 遠嶺 200410  
きざはしに十薬咲けり観音堂 長澤健子 酸漿 200410  
草叢の十薬の香を立たせたり 清水伊代乃 酸漿 200410  
出作りの小屋に十薬干してあり 印牧緑 築港 200410  
十薬や自刃の石に闇の来て さわいりまりこ 遠嶺 200411  
十薬の闇の中より匂ひけり 高倉恵美子 200501  
二つ目の嘘は十薬干しにけり 瀬下るか 200501  
十薬は三尺の虫の封じ手に 鈴鹿仁 京鹿子 200506  
十薬をかがやかす日のすぐ移る 宮津昭彦 200507  
十薬の家裏思ふ家にゐて 長田曄子 火星 200508  
墓地一つ埋めて十薬の花明り 村田さだ子 酸漿 200508  
その奥に十薬を干す長屋道 浜明史 風土 200508 熊川宿
分け入りて十薬の香を撒き散らす 伊藤とほ歩 ホトトギス 200509  
十薬や星なき夜の星の道 岩月優美子 200509  
十薬や以心伝心誰となら 伊藤早苗 200509  
雨含む山気十薬咲きにけり 藤田輝枝 対岸 200509  
十薬を刈る十薬の香のなかに 関根義行 対岸 200509  
十薬や女陶工下駄を履き 遠藤三鈴 栴檀 200509  
十薬の臭ひの中に屋敷神 長坂ヤス子 酸漿 200509  
十薬や観音堂へのぼり坂 花岡豊香 酸漿 200509  
轟々と十薬の香の飛び来たる 大磯幸子 河鹿 200510  
十薬の花案内する仮歩道 丸美砂子 ぐろっけ 200510  
十薬やきら星のごと堀割に 朝倉富次 酸漿 200510  
神々の走り雨して花十藥 丸山冬鳳 京鹿子 200511  
騒雨来る十薬の香の立ち上る 中村昭義 百鳥 200602  
月若く十薬の庭照しけり 水田清子 200605  
十薬の花に重たき白なりし 稲畑汀子 ホトトギス 200606  
十薬や今年の更に野づらめき 瀧春一 瓦礫 200606  
眼帯の母に十薬咲きゐたり 大東由美子 火星 200607  
十薬の流ふちどる花白し 阿部ひろし 酸漿 200607  
花十薬辺りの空気すがすがし 森理和 あを 200607  
十薬を干して夕日を惜しみけり 尾辻のり子 河鹿 200608  
十薬の闇に縋れるほのあかり 坂本京子 200608  
十薬の花一茎を残しけり 渡辺ひろし 200608  
十薬を挿して厠を明るくす 木村茂登子 あを 200608  
十薬の花の四弁の白き丘 沢聰 馬醉木 200609  
十薬の花の禁野にゐたりけり 石脇みはる 200609  
十薬の白さ肌には宥されず 加藤富美子 200609  
五輪塔より十薬の燈下り 下山田美江 風土 200609  
十薬の純白ほどの志 小林正史 200609  
十薬を敷き詰め議会閉会す 高田令子 200609  
十薬の真白扼腕されてをり 高橋道子 200609  
十薬の匂ふ手恥ぢつ握手しぬ 高橋美智子 200609  
十薬や水口に立つ水の音 永田二三子 酸漿 200609  
十薬に大日如来立ちたまふ 先崎きくよ 酸漿 200609  
十薬を庭の一花としておきぬ 西宮舞 200610  
十薬や堂内暗き義経堂 熊谷尚 200610  
植ゑもせぬ十薬ばかりが茂りたり 山火律子 200610  
十薬に座り込んだる帽子の子 河崎尚子 火星 200610  
十薬や今降りて来し雨に濡れ 長沼紫紅 200610  
雨落ちて来て十薬の花汚す 長沼紫紅 200610  
花十薬すぎゆく日々の速かりし 高尾幸子 遠嶺 200611  
十薬をたっぷり活けて謹慎中 桑原泰子 八千草 200612  
十薬や静の草屋に静の文字 奥田茶々 風土 200701  
十薬の匂ひ起して雨止みし 稲畑汀子 ホトトギス 200706  
十薬の群れて徒町静かなり 太田実 ぐろっけ 200706  
十薬や自縛にも似て自句自解 鷹羽狩行 200707  
十薬や一期一会の杖先に 村越化石 200708  
菖蒲守アトピーの子に十薬刈る 芹田敏子 200708  
若き主婦抱へるほどに十薬持つ 高塚診次 200708  
十薬を干して薬の香の立てり 高塚診次 200708  
花十薬また思ひ出す母のこと 小林共代 風土 200708  
十薬にシヨパンの雨や十番館 小林和子 風土 200708  
十薬の白さを闇が研ぎ澄ます 松本圭司 200708  
夕なづむ十薬にほふ母の膝 城孝子 火星 200708  
十薬の花の白さに風透る 池田光子 200709  
十薬やあやふき岩に上りをり 深澤鱶 火星 200709  
東京に生れ十薬の香を嫌ふ 大西八洲雄 万象 200709 十薬 3→

 

2020年6月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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