十三夜 2     100句

万太郎が勲章下げし十三夜    長谷川かな女

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
目の入らぬ大き達磨や十三夜
大島康弘
銀化
200112
 
十三夜過ぎて欠けたる空仰ぐ
林田加杜子
いろり
200112
 
丹波より芋届きけり十三夜
阿部ひろし
酸漿
200112
 
子が戻り夫が戻りぬ十三夜
野中弓子
酸漿
200112
 
糸底のまだ濡れてゐる十三夜
井尻妙子
京鹿子
200201
 
いま佇てば余韻消えゆく十三夜
田渕昌子
京鹿子
200201
 
十三夜月に濡れたる滑走路
河崎尚子
火星
200201
 
夫と行く小名路のあたり十三夜
小峯雅子
酸漿
200201
 
十三夜いつの間に雲広がりし
富田志げ子
酸漿
200201
 
女丈夫の歌人の逝けり十三夜
谷寿枝
酸漿
200201
 
ふんはりとみどり児を抱く十三夜
菊池共子
円虹
200201
 
佃路地照らし出されて十三夜
宮みさを
百鳥
200201
 
階段をとんとん上り十三夜
伊藤トキノ
200201
 
京菓子の紅紐を解く十三夜
服部かねよし
200201
 
荷の中の鈴が鳴るなり十三夜
代田青鳥
風土
200201
 
田の窪に湧く水絶えて十三夜
渡邉友七
あを
200201
 
十三夜鏡の中にねる少年
吉弘恭子
あを
200201
 
忌を修し熱き茶を汲む十三夜
久保恵子
200202
 
野の草の影の細れる十三夜
内田雅子
馬醉木
200202
 
手ひねりの茶碗窯出し十三夜
筏愛子
200202
 
學友の余技のフルート十三夜
杉本重雄
200202
 
犬小屋に犬の寝てゐる十三夜
土井ゆう子
風土
200202
 
十三夜師父の遺墨の匂ふかに
和田敏子
雨月
200202
 
師父の忌に適ふ三瓶の十三夜
中島知恵子
雨月
200202
 
宿願の虚子館訪ふも十三夜
藤田誉子
雨月
200202
 
十三夜母の漬けたる蕪旨し
桜井ともや
六花
200202
 
十三夜子の手を取ればほの温き
長沼三津夫
200202
 
十三夜見知らぬ人と「今晩は」
勝野薫
ぐろっけ
200202
 
老犬の明日をも知れず十三夜
松浦途子
ぐろっけ
200202
 
旅に出て短き別居十三夜
嶋田摩耶子
ホトトギス
200203
 
うすうすと魞の影あり十三夜
三村純也
ホトトギス
200203
 
灯りゐて隣家は遠し十三夜
湯浅夏以
遠嶺
200203
 
母許を辞すに名残の十三夜
福盛悦子
雨月
200203
 
さりげなく師の影を踏み十三夜
松本文一郎
六花
200203
 
能面の下の喉や十三夜
荒井千佐代
系図
200203
 
行きよりも帰りは遠し十三夜
今橋眞理子
ホトトギス
200204
 
十三夜ほまちひとまず仏壇に
須佐薫子
帆船
200208
 
ぐい呑みの少し大きめ十三夜
宮原みさを
花月亭
200208
 
いくたびも胸に問ひ来し十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200210
 
十三夜へと満ちゆける十日月
稲畑汀子
ホトトギス
200210
 
海底の火山活動十三夜
須佐薫子
帆船
200210
 
十三夜狸一匹入院中
竹田圭子
帆船
200210
 
円卓に上座なかりし十三夜
北嶋ひさ子
帆船
200210
 
間仕切りを開けてもひとり十三夜
鈴木恭子
200211
 
横書の手紙書きをり十三夜
芝尚子
あを
200211
 
尻に敷く手のあたたまる十三夜
竹中龍青
200212
 
魂棚にものの影おく十三夜
嵯峨根鈴子
火星
200212
 
朗読の前の黙読十三夜
須佐薫子
帆船
200212
 
大漁の港賑ふ十三夜
水野リヱ
帆船
200212
 
十三夜生涯膝を揺する癖
西田もとつぐ
雲の峰
200212
 
帆柱の並び連なる十三夜
西田もとつぐ
雲の峰
200212
白樺の肌つややかに十三夜
三代川次郎
雲の峰
200212
 
ほろ酔ひて影踏み帰る十三夜
宮原國夫
雲の峰
200212
 
よく揺るる列車の個室十三夜
長岡新一
200212
 
少年のジェルの香淡し十三夜
吉弘恭子
あを
200212
 
枕辺にいつも蝋燭十三夜
吉弘恭子
あを
200212
 
鍵をさす音指先に十三夜
後藤志づ
あを
200212
 
抱きもどす猫の見上げる十三夜
芝尚子
あを
200212
 
木偶蔵の閂かたし十三夜
小林成子
200301
 
十三夜百葉箱も塗り変へて
中村恭子
200301
 
応へるにほどよき遠さ十三夜
小林あけみ
200301
 
間を置かずメール返しぬ十三夜
田村園子
200301
 
からたちの棘の交差や十三夜
中谷葉留
風土
200301
 
十三夜近し芒の下見せん
小林清之介
風土
200301
 
籠飼ひの閻魔蟋蟀興添ふ十三夜
小林清之介
風土
200301
 
沖留の船に灯の入る十三夜
近藤幸三郎
風土
200301
 
あとひとり戻れば揃ふ十三夜
浜崎壬午
円虹
200301
 
十三夜天井ふいに軋みけり
平田倫子
百鳥
200301
 
寮生の越す荷僅かや十三夜
乗光雅子
雨月
200301
 
和紙を刺す千枚通し十三夜
中村葉子
帆船
200301
 
看取りとは祈りにも似し十三夜
原田かずゑ
200301
 
一粒の種を掌に受く十三夜
岡田千代子
200301
 
亡き人の色紙に見入る十三夜
岸野美知子
酸漿
200301
 
十三夜星なき空に佇めり
武田美雪
六花
200301
 
幹撫せば樹魂ささやく十三夜
駒井でる太
200302
 
十三夜牛舎の藁の匂ひけり
城孝子
火星
200302
 
十三夜痩せたる友と風呂にあり
島谷征良
風土
200302
 
小面の声もるるかに十三夜
立石萌木
雨月
200302
 
岩洞に波たたみきて十三夜
須佐薫子
帆船
200309
 
駅前のつづく藤棚十三夜
須佐薫子
帆船
200311
 
活花の基本三角十三夜
中村葉子
帆船
200311
 
廃寺して地蔵の行方十三夜
白鳥義岳
帆船
200311
 
歌舞伎町の女と言はれ十三夜
堀内一郎
あを
200311
 
いつからか艫漕ぎとなりて十三夜
館容子
200312
 
ゆつくりと雲流れをり十三夜
小石秀子
酸漿
200312
 
ささやかに野の花生けて十三夜
野中弓子
酸漿
200312
 
何も彼も息ひそめをり十三夜
谷口ゑみ
酸漿
200312
 
うながされ見る月白し十三夜
谷口ゑみ
酸漿
200312
 
引潮の早瀬きらめく十三夜
上原一郎
築港
200312
 
忘れめの十三夜月皓と胸に
大橋敦子
雨月
200312

櫻坡子

三十二回忌に

十三夜小筆が含む墨淡し
関口ゆき
あを
200312
 
十三夜そろそろ眠き天ノ邪鬼
関口ゆき
あを
200312
 
ひきしまる風もの寂し十三夜
長崎桂子
あを
200312
 
奥羽山系黒々走る十三夜
神蔵器
風土
200312
 
大浴場十三夜月手に掬ふ
神蔵器
風土
200312
 
人は田を遠巻きに住み十三夜
浜福恵
風土
200312
 
竹林のあはひにて十三夜かな
竹内悦子
200312
 
巻貝のふちのくれなゐ十三夜
松本桂子
200312
 
箒目の波の浮き立つ十三夜
三好智子
200401
 
新しき街お台場の十三夜
深田雅敏
200401

2019年10月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。