十三夜 1     100句

泊る気でひとり来ませり十三夜    与謝蕪村

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
此岸より彼岸灯の濃き十三夜
山田弘子
春節
199503
頂に残る誰彼十三夜
山田弘子
春節
199503
朝の晴つなぎて今宵十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
199810
山降りて来て雨となる十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
199810
胡麻煎りてゐる韓の家十三夜
皆川盤水
春耕
199811
海底にぼらの網おき十三夜
神蔵器
風土
199812
離陸機の灯のまだ見えて十三夜
灘八朗
199901
ふるさとの山の正座す十三夜
神蔵器
風土
199901
十三夜帰る家へと人帰る
村越化石
199901
わが胃にも十三夜あり湖北あり
行川行人
藍の刻
199901
砂山の鼓動を聞かむ十三夜
矢三かつよ
馬醉木
199902
田の空に舞ふもの絶えて十三夜
関根初男
馬醉木
199903
十三夜この身このまま次の世も
鈴鹿百合子
京鹿子
199903
今宵十三夜へ曇りのち晴るゝ
稲畑汀子
ホトトギス
199911
集ふ場所ありてすなはち十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
199911
山下る頃は色得し十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
199911
珈琲を挽く香ただよふ十三夜
清水かつ
酸漿
199911
解く帯にかすかなしめり十三夜
小川昭江
199911
能面の影のおとがひ十三夜
関根洋子
風土
199911
速達を扉口で開く十三夜
千田百里
巴里発
199911
軒に吊る魚籠の匂へり十三夜
岡本久也
199912
ふり返るとは悼むこと十三夜
山田弘子
円虹
199912
あづかりし子に唄歌ふ十三夜
高橋作之助
俳句通信
199912
坂道を登りつめたる十三夜
米田泰子
俳句通信
199912
十三夜遥かなること多くなり
佐伯のぶこ
船団
199912
山のもの厨にとどく十三夜
宮原利代
ぐろっけ
199912
落人めき手漕舟ゆく十三夜
澤田緑生
馬醉木
200001
海峡の潮激ち合ふ十三夜
石本秋翠
馬醉木
200001
十三夜膠かたまりゐたりける
岡井省二
200001
山荘の黒き梁十三夜
夏秋明子
火星
200001
陵の森の深さよ十三夜
大塚洋子
酸漿
200001
海老網を繕ふ蜑の十三夜
湯淺苔巌
円虹
200001
通ひ禰宜の影の急げる十三夜
金森教子
雨月
200001
十三夜会へそで会へぬ人を待つ
松沢久子
いろり
200001
四万十川の川海苔芽生ふ十三夜
松崎鉄之介
200001
駆け落ちの猫に餌与ふ十三夜
鈴鹿百合子
京鹿子
200001
人形の関節いくつ十三夜
直江裕子
京鹿子
200001
妻へ出す手紙は白紙十三夜
神蔵器
風土
200001
兄弟におくれて一人「十三夜」
長谷川登美
ぐろっけ
200001
九十才吾に驚く「十三夜」
長谷川登美
ぐろっけ
200001
大震災過ぎて五年の「十三夜」
長谷川登美
ぐろっけ
200001
弘法も筆選びたり十三夜
細川知子
ぐろっけ
200001
十三夜いつも遅れて来たる癖
辻雅子
ぐろっけ
200001
十三夜歳月父を遠くしぬ
佐藤淑子
雨月
200002
創刊号読み返しゐる十三夜
長山あや
円虹
200002
天井に猫の抜け穴十三夜
代田青鳥
風土
200002
かりん酒の色の深まる十三夜
代田青鳥
風土
200002
十三夜等身大の影法師
三橋泥大
遠嶺
200002
友と入り温泉あふらす十三夜
田中藤穂
水瓶座
200002
富士消えて甲斐駒峨峨と十三夜
田中藤穂
水瓶座
200002
飛石のごとき漁火十三夜
清水谷法明
200002
湖国より戻りて美濃の十三夜
長田等
200002
赤い糸切れたと思う十三夜
わたなべじゅんこ
鳥になる
200003
膝抱いて影と居るなり十三夜
中村苑子
200006
知らぬ間に二人となりぬ十三夜
中川二毫子
夏木立
200008
稿債の果つることなし十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200010
抱へ来し仕事残して十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200010
計画のふくらんでゆく十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200010
原稿を又ことわれぬ十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200010
十三夜映るべき盃伏せておく
中原道夫
銀化
200010
十三夜よと言はれ歩をとどめたる
松尾緑富
ホトトギス
200011
十三夜手擦れ明りの笛袋
能村研三
200011
十三夜月露けさをきはめたる
阿部ひろし
酸漿
200011
十三夜すぎし月なり夜明前
阿部ひろし
酸漿
200011
くつきりと国栖の山影十三夜
朝妻力
俳句通信
200011
寝るのには惜しく見てゐる十三夜
熊谷みどり
いろり
200011
忘られぬ悲しさのあり十三夜
大平保子
いろり
200011
長考の石のしめりや十三夜
石田厚子
馬醉木
200012
吊橋に己が影追ふ十三夜
丹羽啓子
馬醉木
200012
来し方の刃こぼれ幾つ十三夜
松木実
200012
挨拶の美しきひとなり十三夜
上原若子
200012
後仕手に闇いよよ濃き十三夜
成重佐伊子
俳句通信
200012
忘れめの四万十川の旅十三夜
大橋敦子
雨月
200012
円相の墨の掠れや十三夜
横尾桂子
銀化
200012
甲乙の付けがたくして十三夜
桑垣信子
いろり
200012
裏木戸に遊ぶは栗鼠か十三夜
和田和子
馬醉木
200101
手をかけて門柱ぬくし十三夜
武井美代子
風土
200101
筆洗の水を濁らす十三夜
布施まさ子
風土
200101
止まり木に片寄る鶏や十三夜
鈴木卓
風土
200101
わが影に松影かかる十三夜
小澤克己
遠嶺
200101
静かなる思ひに更けて十三夜
有山光子
遠嶺
200101
伊勢海老の刺身出さるる十三夜
棚井文江
200101
巨いなる羽黒の杉の十三夜
井出智恵子
春耕
200101
人影の戸口にありし十三夜
八木愁一郎
ぐろっけ
200101
かさこそと鼠の走る十三夜
宮原利代
ぐろっけ
200101
十三夜午前三時のパン屋の音
金子皆子
海程
200102
硬質の風と軟水十三夜
大西政司
海程
200102
碁敵が正装でくる十三夜
内藤三男
ぐろっけ
200102
十三夜あしたは村を明け渡す
長しず子
京鹿子
200103
十三夜わたし降ろして空のバス
中原幸子
船団
200103
水ぐすりのんでひとりの十三夜
橋場千舟
船団
200103
十三夜云ひまかされてゐし電話
三井孝子
六花
200103
片雲の溶け十三夜なりしかな
佐土井智津子
ホトトギス
200104
十三夜打って送らぬEメール
今城知子
船団
200108
約束の宵に及びぬ十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200110
今日はまだ空を仰がず十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200110
訪ね来る人にも告げて十三夜
稲畑汀子
ホトトギス
200110
漕ぎ出して軋む田舟や十三夜
竹川貢代
春耕
200111
十三夜伯耆に忘れ得ぬ人等
大橋敦子
雨月
200112
薬師寺の新旧の塔十三夜
安養寺美人
200112

2019年10月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。