地 震 5    42句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
猛暑台風猛暑台風地震までも 赤座典子 あを 201810
地震に覚む朝焼空のくれなゐに 和田慈子 末黒野 201810
梅雨狂ひや地震の恐怖に慄けり 播磨武子 雨月 201810
梅雨寒の大阪の地震友見舞ふ 小倉純 末黒野 201810
凌霄の飛び火しさうな地震の後 山中志津子 京鹿子 201810
台風と地震の国に生まれけり 須賀敏子 あを 201811
夏の地震かるく机をゆらしをり 山田健太 風土 201811
古宮の地震あとしるき大暑かな 西村しげ子 雨月 201811
大地震に自ら崩る秋の山 岩下芳子 201812
列島は長し野分と地震に暮れ 伊藤由良 末黒野 201812
そぞろ寒ニュース伝ふる北の地震 菅野日出子 末黒野 201812
美し国の地震台風鎮魂歌 渡辺富士子 末黒野 201812
地震去りぬ泡ひとつぶに水中花 田岡千章 201812
故郷の地震の記憶や寒灯 稲畑廣太郎 ホトトギス 201901
地震超えし北の便りや木々芽吹く 平野無石 201902
精霊螇蚸地震に傾く墓一基 山田夏子 雨月 201902
冬のとんぼ庭に来てゐる地震くるか 伊藤希眸 京鹿子 201903
北風に地震の記念の半旗かな 善野行 六花 201905
皇后の水仙根付く地震の地よ 荒井ハルエ 春燈 201905
黒南風や加へて地震のありし日に 稲畑汀子 ホトトギス 201906
地震ありぬ加へて梅雨の降りつのる 稲畑汀子 ホトトギス 201906
地震の夏過去の記憶の甦る 稲畑汀子 ホトトギス 201906
露涼し地震二日目となる集ひ 稲畑汀子 ホトトギス 201906
幹事まだ着かぬ齟齬あり地震の夏 稲畑汀子 ホトトギス 201906
地震ありしこととて梅雨の一日かな 稲畑汀子 ホトトギス 201906
台風も地震も一消息として 稲畑汀子 ホトトギス 201909
短夜や地震速報鳴り響き 中嶋陽子 風土 201909
夏の月赤しゆらりと小さき地震 栗原公子 201909
颱風に地震に列島縮こまる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
夜の地震盆提灯に目をやりぬ 田中藤穂 あを 201910
鰡跳んで地震の兆の此岸かな 和田照海 京鹿子 201912
地震あとにかかるサーカス山笑ふ 岩永みはる 追伸 202003
地震の地に一粒の星蒲公英黄 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
地震らし朝餉の膳の寒卵 鍋島武彦 末黒野 202005
地震のなき地へ高々と鳥帰る 黒滝志麻子 末黒野 202007
芍薬のはなびら崩す夜の地震 中野あぐり 春燈 202008
オルゴールの鳴り出す時計春の地震 黒滝志麻子 末黒野 202008
桐一葉地震の歴史を背負ひ落つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
地震の跡残る夏野に牛放つ 高倉和子 202010
秋暑し地震情報頻りなり 宮田豊子 春燈 202011
冬の夜のカフェざわめけり小さき地震 小山よる やぶれ傘 202101
あつ地震冬林檎むく手の止まり 小巻若菜 やぶれ傘 202103
地震 →1

 

2021年4月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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