人 日 (人の日)2    63句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
人日や早や顔を出す巻かれぐせ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201504
人日やさらりと転職する娘 上野紫泉 京鹿子 201504
人日の病院食は菜めしなる 今井千鶴子 ホトトギス 201505
人日の通勤鞄袈裟懸けに きくちえみこ 港の鴉 201510
人日や「お次の方」に見合ふ顔 鈴鹿呂仁 京鹿子 201602
人日の丸めようなき子煩悩 鈴鹿呂仁 京鹿子 201603
人日や蓄へてあり缶蜜柑 大日向幸江 あを 201603
人日の一会に百の志 播磨武子 雨月 201604
人日や妻の重みの籐寝椅子 松本三千夫 末黒野 201604
人日や短冊を切る紙の音 亀卦川菊枝 末黒野 201604
人日や屋敷周りの土竜塚 池田節 春燈 201604
窯口に人日の闇ありにけり 木暮陶句郎 ホトトギス 201607
人日や嬰に大きな注射針 七種年男 201701
人日の居間に戻りし余白かな 芦田しずく 京鹿子 201701
人日の句座に集ひし縁かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
人日や客間に残る煙草の香 中田みなみ 201703
人日のポテトサラダを丸く盛る 高橋道子 201703
人日のシンバル空気割るごとく 辻美奈子 201703
本能も野生もなくし人の日よ 江島照美 201704
人日や香炉の灰を捨てに出づ 小林愛子 万象 201704
人日や独り芝居の幕あきぬ 大草由美子 春燈 201704
人日やゆるき時間を刻む音 市川夏子 末黒野 201704
人日の猫なで声の気合かな 足立良雄 201704
人日の夜を親しみ紙の辞書 齋藤厚子 201704
人日や城下の屋根の照り合ひて 河原敬子 201705
人日の何気に鳴るや古時計 本郷公子 京鹿子 201801
人日や即ち妻の誕生日 松本三千夫 末黒野 201803
人日のリハビリ室の混み合へり 菊池洋子 やぶれ傘 201803
人日の駄菓子屋にあるみかん飴 きくちきみえ やぶれ傘 201803
人日の横歩きして入る隙間 笹村恵美子 201803
人日やレンジ頼りの独りの餉 卜部黎子 春燈 201804
人日や沢庵漬ですすむ食 鈴木直充 春燈 201804
人日や土の匂ひの立ち上がる 本多俊子 201804
人日や地図には載せぬ狼煙山 奥田筆子 京鹿子 201805
人日の改札口は川となる 高木晶子 京鹿子 201805
人日や金平糖の角のでき 鈴木みのり 201806
人日の浜の鴉を厭きず見る 東英幸 船団 201809
地下駐車場は薄き瓦斯室人日なる 篠田純子 あを 201903
人日の畑に野菜をとりに出て 白石正躬 やぶれ傘 201903
人日や鯨と犀を膝の上 竹内悦子 201904
人日や三里に灸をすゑてをり 柳橋繁子 201904
人日の笛吹きケトル高らかに 内田美紗 船団 201906
人日や銀行へゆき駅へゆき 服部早苗 201906
人日のこつこつ朝日昇りけり 三上程子 風聴くや 202003
人日や寿命の尽くる給湯器 荒井慈 春燈 202004
人日やもろ鳥の声よく透る 寺田すず江 202004
人日や数字で呼ばれることに慣れ 直江裕子 京鹿子 202005
人日の惰眠貧る臥龍かな 林紀夫 春燈 202103
人日の飴の包みは鶴になり きくちきみえ やぶれ傘 202103
人の日やエレベーターはひとりづつ 廣瀬雅男 やぶれ傘 202103
身のうちへ白帆立つるや人の日に 阪倉孝子 202104
人日のアールグレイに溜むひかり 河崎祐二 202104
人日や漆器収まる棚の上 岡田史女 末黒野 202104
人日のブルーブラックインクかな 井上菜摘子 京鹿子 202201
人日の「正常です」と検温器 卜部黎子 春燈 202203
人日へ踏み出す一歩迷ひなし 阪介孝子 202204
人日や悼句のための墨磨りて 中野陽路 薫風 202205
人日を人に会わずに早寝かな 大山夏子 202206
人日の畑仕事の空晴れて 青木朋子 202208
金魚玉二人の日々を映し絵に 井上宮子 春燈 202210
成人の日の午後の静けさちぎれ雲 赤座典子 あを 202303
人日や仮泊のやうに杜の月 奥田筆子 京鹿子 202304
人日や風呂敷包みより銘酒 山田佳乃 ホトトギス 202306
人日→1      

 

2024年1月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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