一 月 3    153句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
雲水の黙一月の平林寺 鈴木鳳来 故山 201505
一月の半島しゃがんだり仰いだり 津波古江津 船団 201508
一月やよく日のあたる家ばかり 久保田万太郎 春燈 201511
一月のサウナに時を刻む音 安藤久美子 やぶれ傘 201603
億・兆の数字飛び交ひ一月果つ 篠原幸子 春燈 201604
日めくりの一月一日切る淑気 神田恵琳 春燈 201604
一月の用なき日数五日ほど 山本無蓋 201604
新しき駅舎突つきる一月尽 今井肖子 ホトトギス 201702
一月のどこへも行かぬ山河あり 菊川俊朗 201703
一月の鯨の骨に波騒ぐ 宇都宮敦子 201704
一月や神木樹齢五百年 井上和子 201704
一月の旗振山や稚児走る 柳橋繁子 201704
一月は脱兎のごとし疾く去れり 大畑善昭 201704
一月の砂利屋の砂の濡れし色 佐藤喜孝 あを 201703
ひきがへる一月ぶりの街の風 佐々木秀子 201711
一月二日スーパームーンに手が届く はしもと風里 201803
ご贔屓に一月のドアさっと開け たかはしすなお 201803
九十九里一月の鳶横つ飛び 内海良太 万象 201803
一月や町の砂場の外の砂 佐藤喜孝 あを 201804
赤銅色の月出でて一月尽 田尻勝子 六花 201804
夜もすがら月蝕を見て一月尽 下田奉枝 雨月 201806
水鏡して一月の望上る 戸栗末廣 201806
一月十七日淡路の鮮魚入荷せり 松井季湖 201903
一月のエビゾウというマンドリル 火箱ひろ 201903
一月の上り方面よりの風 きくちきみえ やぶれ傘 201903
一月がゆくからからに空乾き 大崎紀夫 やぶれ傘 201903
一月の動物園に飲むココア 谷口摩耶 201904
一月の部屋より臨む丸き月 鈴木昌子 やぶれ傘 201904
一月の暦を剥いで大掃除 山田暢子 風土 201904
一月の画廊閑散ビユッフェの絵 黒滝志麻子 末黒野 201904
一月や人人人の芝居小屋 大槻春美 201904
一月尽光陰の矢をまぬがれず 亀井福恵 京鹿子 201905
一月一日鶴の土鈴の飾り紐 水谷はや子 201905
一月に植ゑし田を刈る島は首夏 佐久間敏高 201908
一月や一といふ字のよどみなし 成瀬櫻桃子 春燈 202001
一月も半分過ぎてしまひけり 稲畑汀子 ホトトギス 202001
一月や虎屋商標受話器四つ 森なほ子 あを 202003
一月一日落款の朱のうつくしき 増成栗人 202003
一月の野川に立てり二羽の鳥 東木洋子 春燈 202004
一月の特選句はや天国へ 黒滝志麻子 末黒野 202005
一月の妙な長さを猫通る 野本明子 船団 202006
宮島に一月の望上りけり 戸栗末廣 202006
雲切れて一月へ佇つ丸子富士 間島あきら 風土 202102
一月一日居る筈のなき妻の席 増成栗人 202103
一月のブルドーザーの一列に 雨宮桂子 風土 202104
一月の水の感触いつも父 直江裕子 京鹿子 202105
朝刊に曜日たしかむ一月尽 畑佳与 京鹿子 202105
老松の樹脂一月の日に透くる 井上和子 202107
半襟干す一月の水叩きつつ 小野寿子 202201
ぼうと見てをり一月のカレンダー 浅田光代 風土 202203
一月の光の中に母の家 兵藤恵 202204
一月の淀川息をしてをらず 出利葉孝 202204
一月の竹林風の棲みつけり 岡田史女 末黒野 202204
海は藍一月二日の霧笛橋 間島あきら 風土 202204
一月の上九一色村の黙 竪山道助 風土 202204
一月や銀座で句会あった頃 須賀敏子 あを 202204
一月 →1

 

2023年1月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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