色 鳥 2    112句

色鳥やきらきらと降る山の雨   草間時彦  ザ・俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
色鳥の飛び立ちし枝紛れたる 稲畑汀子 ホトトギス 201410
色鳥の影に飾られ去来祭 山田六甲 六花 201411
色鳥の声にぎやかに山の湖 吉田順子 201412
色鳥来言いだしっぺは原田はん 高貴美子 201412
色鳥や全く合わぬタイミング 鈴木みのり 201412
プラトンで終わるしりとり色鳥来 粟津さくら 201412
アルプスの谷間の街に色鳥来 横山昭子 雨月 201501
色鳥や山住みの日々飽かずをり 片岡良子 雨月 201501
色鳥が川をにらみてすぐに発つ 出口誠 六花 201501
色鳥や五百羅漢のささめける 北村淳子 ろんど 201501
色鳥やペットボトルに雨の粒 涼野海音 火星 201502
飛び継ぎて色鳥登る滝の山 沢辺たけし 万象 201502
色鳥やみすゞの生きし港町 村上絢子 馬醉木 201502
絵画館前の広場や色鳥来 有賀昌子 やぶれ傘 201502
色鳥や爪染めもせず看取妻 白神知恵子 女坂 201508
色鳥や藁家の廂行き交ひて 岡本まち子 馬醉木 201511
色鳥や太き音声はるかより 井上信子 201511
色鳥の疲れを知らぬ真昼かな 柴田佐知子 201511
クレープに挟むあれこれ色鳥来 篠藤千佳子 201512
色鳥に開け放ちたる厨口 黒滝志麻子 末黒野 201512
大声で軍艦あそび色鳥来 辻水音 201512
これがあのサイタサイタか色鳥来 のざきまみこ 201512
世界地図広ぐる少年色鳥来 柴田久子 風土 201512
色鳥の好む高さや漱石碑 柴田久子 風土 201512
子規の墓葉波山の墓へ色鳥来 中村洋子 風土 201512
行き逢うて森の婚礼色鳥来 落合絹代 風土 201512
色鳥やただ今「結縁灌頂」中 橋添やよひ 風土 201512
色鳥の羽根を濡らせる水鏡 那須淳男 馬醉木 201601
水神にきて色鳥に空深し 本多俊子 201601
色鳥を挿頭に吉備の仏たち 白神知恵子 春燈 201601
色鳥やレイの香りに迎へられ 森田節子 風土 201602
色鳥や五線譜著き白秋碑 西川みほ 末黒野 201602
色鳥来五年馴染みし角の店 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
色鳥の来たる我家に退院す 稲畑汀子 ホトトギス 201610
色鳥やがらがらぽんに先託す 中田禎子 201612
色鳥や宛名想ひて選る切手 栗原公子 銀の笛 201612
縁談のととのひし日や色鳥来 宮原悦子 雨月 201701
色鳥や湧水を汲む神の域 鈴木漱玉 馬醉木 201701
飼犬の躾教室色鳥来 川田好子 風土 201701
折紙は豚に仕上がり色鳥来 和田照海 京鹿子 201701
色鳥来ここに西行堂ありと 山田春生 万象 201701
色鳥来好きなとこだけ読む新聞 荒井千瑳子 201701
色鳥来「水の守護神」壺を持つ 中村洋子 風土 201702
スケツチの仕上げ色鳥止まらせる 西本郁子 京鹿子 201702
色鳥の色残しつつ木から木へ 西本郁子 京鹿子 201702
色鳥や真神原の五輪塔 中田禎子 201711
病む友の声を思えば色鳥来 火箱ひろ 201712
シャンプーの泡のこまかや色鳥来 はしもと風里 201712
水際にいて色鳥を待っている 波戸辺のばら 201712
色鳥や哲学の道歩みゆく 海村禮子 春燈 201712
色鳥来国の契りのままならず 鈴鹿呂仁 京鹿子 201712
余生かなあはあは生きて色鳥来る 北川孝子 京鹿子 201712
色鳥来葉騒の梢に見え隠れ 佐津のぼる 六花 201801
色鳥の枯山水を渡り来る 中田禎子 201801
色鳥の来てもののふの矢倉墓 コ田千鶴子 馬醉木 201801
色鳥を隠して木々のしずり雨 上辻蒼人 風土 201801
色鳥や水音を抱く風のこゑ 塩貝朱千 京鹿子 201801
色鳥のまぎれこみたるちひろの絵 佐藤千恵 京鹿子 201801
色鳥や哲学の道歩み行く 海村禮子 春燈 201801
色鳥や楊貴妃観音満願日 浅木ノエ 春燈 201802
色鳥の中にいるわよ青い鳥 江島照美 201802
色鳥来さて何鳥と問はれても 浜崎素粒子 ホトトギス 201804
色鳥や農事日誌に箋あまた 戸栗末廣 201804
物思ひとは大人のあそび色鳥来 千田百里 201810
色鳥に息をひそめてゐる家居 稲畑汀子 ホトトギス 201810
声ばかりして色鳥の所在問ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201810
色鳥の声より先に失せにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201810
又同じ枝を渡りて色鳥来 稲畑汀子 ホトトギス 201810
声ばかりして色鳥でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201810
図書館の明るき窓へ色鳥来 大山夏子 201811
候ふやさうらふやとて色鳥来 辻水音 201812
つるべつ子のぎつたんばつこん色鳥来 間島あきら 風土 201901
色鳥や三日天下の城の跡 嶋崎豊子 雨月 201901
色鳥や石組のこる釣瓶井戸 堀康代 馬醉木 201901
色鳥を土ふつくらと葬れり 田中とし江 201902
色鳥の神より賜ふ己が彩 涌羅由美 ホトトギス 201903
色鳥や百余年なる能舞台 山田閏子 ホトトギス 201903
朱をちらとこぼし色鳥去りにけり 今橋眞理子 ホトトギス 201903
色鳥のどれか一羽を我がものに 高橋将火 201911
殿様の像立つ広場色鳥来 菅谷たけし 201912
タッチして物買ふ暮し色鳥来 栗原公子 201912
枯野碑のほとり色鳥来てをりぬ 塙誠一郎 201912
人生の間に間に来たる色鳥よ 江島照美 201912
色鳥や結びつかない顔と声 高橋将夫 201912
色鳥や大恐竜展閉幕し おーたえつこ 201912
色鳥のこゑの降りくる木椅子かな 田中嘉信 京鹿子 202002
武蔵野の空は鈍色鳥の恋 宮内とし子 202006
色鳥となりて天竺訪ねたき 阪倉孝子 202008
色鳥のきてゐる狭庭抜けて来し 稲畑汀子 ホトトギス 202010
タッチして物買ふ暮し色鳥来 栗原公子 201911
殿様の像立つ広場色鳥来 菅谷たけし 201911
枯野碑のほとり色鳥来てをりぬ 塙誠一郎 201911
色鳥や喜寿のステップ軽やかに 松本胡桃 風土 202012
展げたる源氏絵巻や色鳥来 塙誠一郎 202012
寺裏は色鳥の森風の森 橋場美篶 末黒野 202012
色鳥の高音賑はひ城の森 市川夏子 末黒野 202012
色鳥の声降る水をにぎやかに 山田六甲 六花 202012
色鳥や空をゆたかに鶴林寺 笹村政子 六花 202012
色鳥の庭に漁りてをりにけり 延川笙子 六花 202012
空白のノート色鳥埋めにくる 本郷公子 京鹿子 202101
色鳥にふくらみ松の亭々たり 升田ヤス子 六花 202101
風残し色鳥去つてしまひけり 今橋眞理子 ホトトギス 202103
風と来て色鳥の声聴き難し 高田菲路 ホトトギス 202103
人の世の残り時間を色鳥来 服部早苗 202104
色鳥や朝の空より佳き声を(祝・てい女様) 西川保子 春燈 202110
色鳥の夢の続きのふくらめり 大谷満智子 春燈 202110
色鳥や古地図の海の上に住み 栗原公子 202111
幽閉の姫の伝説色鳥来 内山花葉 202111
色鳥の空広すぎる青すぎる 直江裕手 京鹿子 202112
色鳥来みな禁制の色を持ち 菊川俊朗 202112
色鳥や声の主役の変はる杜 森清堯 末黒野 202201
色鳥や小さき口の小さき実 大内由紀 末黒野 202201
色鳥や庭師に昼の来てゐたる 荒川心星 202201
色鳥→ 1      

2022年11月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。