犬ふぐり 4     70句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
陵の磴は急なり犬ふぐり 佐藤花木 雨月 201806
少しだけ変わった君は犬ふぐり 平井奇散人 船団 201806
犬ふぐり青い星団つくりけり 出口誠 六花 201806
空色の園児の帽子犬ふぐり 佐藤やすこ 風土 201806
日と風と夢を宿して犬ふぐり 高村令子 風土 201806
谷戸深くやはらぐ風や犬ふぐり 五十嵐富士子 末黒野 201806
人のみにあらず日を恋ふ犬ふぐり 湖東紀子 ホトトギス 201807
真青な空ぱつちりと犬ふぐり 遠山のり子 201808
犬ふぐり川の向かうは隣村 遠山のり子 201808
つかのまの薄日の中の犬ふぐり 倉澤節子 やぶれ傘 201808
高麗駅を降りてまづ逢ふ犬ふぐり 小巻若菜 やぶれ傘 201808
犬ふぐり思考回路をくすぐりぬ 松永みよこ 船団 201809
犬ふぐり水に光のよみがへる 佐久間由子 201810
軟らかに日差しまとふや犬ふぐり 安立公彦 春燈 201905
休日の馬塞の足許犬ふぐり 中上馥子 春燈 201905
太陽にみな顔を上げ犬ふぐり 近藤喜子 201905
縄文の遺跡や瑠璃の犬ふぐり 福岡かがり 雨月 201905
雨あとの瑠璃の玉置く犬ふぐり 菅野日出子 末黒野 201906
海の色広ぐる畦や犬ふぐり 大川暉美 末黒野 201906
朝明けの風の尖りや犬ふぐり 秋山文子 末黒野 201906
飛び石を伝へば跨ぐ犬ふぐり 渡邊孝彦 やぶれ傘 201907
昼下りの独り吟行犬ふぐり 村田武 やぶれ傘 201908
この先はもう行き止まり犬ふぐり 赤松赤彦 六花 201908
犬ふぐり空の青さへ花殖やす 本郷 公子 京鹿子 202001
覗き込む子らの輝き犬ふぐり 本郷 公子 京鹿子 202001
遠くより見て近く見て犬ふぐり 稲畑汀子 ホトトギス 202002
遠富士や柳瀬川畔に犬ふぐり 須賀敏子 あを 202004
急がずにこなせる予定犬ふぐり 須賀敏子 あを 202004
犬ふぐり踏み郷愁の畦辿る 松本鷹根 京鹿子 202005
花壇よりはみ出してゐる犬ふぐり きくちきみえ やぶれ傘 202005
犬ふぐりいつからとなくこの丸太 大島英昭 やぶれ傘 202005
犬ふぐり踏まねば行けぬ社かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
電柱の太き影置く犬ふぐり 廣畑育子 六花 202006
野仏のアルミ貨ひかり犬ふぐり 石黒興平 末黒野 202006
蒼天へ青き微笑み犬ふぐり 及川照予 末黒野 202006
校庭のフェンスに穴や犬ふぐり 浅嶋肇 やぶれ傘 202006
わが道は晴耕雨読犬ふぐり 酒井たかお 202006
犬ふぐり星の涙のひとしずく いき三椚淳 202006
犬ふぐり橋を渡れば東京都 湯本実 やぶれ傘 202007
覗き込む紅白帽や犬ふぐり 中村月代 末黒野 202007
天球の今ここに咲く犬ふぐり 村上葉子 202007
すぐそこに日暮きてをり犬ふぐり 黒滝志麻子 末黒野 202007
ぼこぼこの畑の道の犬ふぐり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
墓石の水すぐ乾き犬ふぐり きくちきみえ やぶれ傘 202007
犬ふぐり心に残る一作者 岩岡中正 ホトトギス 202008
立つてゐるここがふるさと犬ふぐり 岩岡中正 ホトトギス 202008
ふるさとは天上にあり犬ふぐり 岩岡中正 ホトトギス 202008
佇めば水音風音犬ふぐり 岩岡中正 ホトトギス 202008
神のこゑ地にあまねかり犬ふぐり 岩岡中正 ホトトギス 202009
踏まれても踏まれても犬ふぐりの野 稲畑汀子 ホトトギス 202102
太陽に応へし色よ犬ふぐり 稲畑汀子 ホトトギス 202102
会二つ終へたる安堵犬ふぐり 稲畑汀子 ホトトギス 202102
犬ふぐり犬の跨いでゆきにけり 藤原翔 202104
尼寺に続く小径や犬ふぐり 中山惠子 202104
杖突いて土手行く人や犬ふぐり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202105
木漏れ日や大犬ふぐり犬ふぐり 瀬川公馨 202105
垣根越ゆひとかたまりの犬ふぐり 久津摩英子 春燈 202105
優さの晴る百花数ふる犬ふぐり 長尾タイ 末黒野 202105
犬ふぐり門歯の抜けし子の笑顔 亀卦川菊枝 末黒野 202105
譲り合ふ散歩の犬や犬ふぐり 佐藤勝代 末黒野 202105
癒えて踏む大地の鼓動犬ふぐり 坂下成紘 202105
日本人墓地で肩寄す犬ふぐり 渡辺節子 202105
犬ふぐり園児は土手を駆け上がり 石塚清文 やぶれ傘 202105
庭に田にいまを盛りの犬ふぐり 眞田忠雄 やぶれ傘 202105
名は知らぬままに馴染みし犬ふぐり 高濱朋子 ホトトギス 202106
天の下媚びることなし犬ふぐり 金光浩彰 202106
兆しとはかくも小さく犬ふぐり 湖東紀子 ホトトギス 202108
犬ふぐり園児は土手を駆け上がり 石塚清文 やぶれ傘 202108
墓みちの風と日に湧き犬ふぐり 戸栗末廣 202108
犬ふぐり翳りて千の瑠璃瞑る 枇杷木愛 202204
犬ふぐり→1

 

2022年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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