稲の花 3     46句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
稲咲いて田を吹く風のゆるやかに 南うみを 風土 201810
あづみのの雨だれひとつ稲の花 雨宮桂子 風土 201810
稲の花誰に会うても故郷かな 熊川暁子 201811
当番で守る庚申稲の花 あさなが捷 201812
夕映えの水に色あり稲の花 藤生不二男 六花 201812
大風にいたぶられゐる稲の花 廣畑育子 六花 201812
稲の花エリートコースあゆむらむ 中堀倫子 201812
一塔のうしろに一塔稲の花 田岡千章 201902
峡里の日照時間稲の花 丸尾和子 雨月 201911
村にのこる一枚の田や稲の花 辻田玲子 雨月 201911
うつすらと日が見えてゐる稲の花 大島英昭 やぶれ傘 201911
水切つて泥の照りそむ稲の花 藤生不二男 六花 201911
雲流れ真昼静かや稲の花 浅田セツ子 春燈 201911
登り窯寂れ棚田の稲の花 古川しげ子 雨月 201911
青年の農継ぐ決意稲の花 丸尾和子 雨月 201911
思ひふくらむ朝日さす稲の花 柴田靖子 201912
生駒山並くつきり晴れし稲の花 中貞子 201912
稲の花古墳の風のやはらかき 浅田光代 風土 201912
塔婆持つ人歩きをり稲の花 原友子 202003
稲の花ここにも津波来しと聞く 稲畑汀子 ホトトギス 202008
稲の花遺言いまに還す晴れ 松本鷹根 京鹿子 202010
稲の花さゆらぐ音は鈴のやう 能村研三 202010
朝日子のあまねく触れて稲の花 南うみを 風土 202011
墓地まではだらだら坂や稲の花 渡辺やや 風土 202011
嫋嫋と風渡りけり稲の花 大川暉美 末黒野 202011
稲の花戦後開墾海ちかし 長崎桂子 あを 202011
さやさやと風に応へて稲の花 森清信子 末黒野 202012
稲の花田毎に畦の刈られけり 藤生不二男 六花 202012
久々の雨の気配や稲の花 加藤あけみ ホトトギス 202101
真実はひかりとなりぬ稲の花 木暮陶句郎 ホトトギス 202102
ほろほろと稲の花咲く刹那かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
故郷は風湧くところ稲の花 七種年男 202110
光凪ぐ海を遠見に稲の花 森村江風 202110
稲の花風労りの祈りあり 松本鷹根 京鹿子 202110
柔道の枝一瞬や稲の花 熊谷成子 202111
稲の花米一升は四方六千粒 水谷昭代 202111
水郷の風よどみなき稲の花 卜部黎子 春燈 202111
神の田のうすうす匂ふ稲の花 西村白仔 京鹿子 202111
大那岐の風が風追ふ稲の花 高村令子 風土 202112
農耕の血の脈脈と稲の花 中貞子 202112
稲の花人に無限の可能性 石橋みどり 202112
太陽系第三惑星稲の花 六車佳奈 風土 202201
稲の花朝なあさなの老の影 長尾タイ 末黒野 202211
白じらと明けゆく空や稲の花 大川輝美 末黒野 202212
神鏡へ日を照り返す稲の花 笹村政子 六花 202212
夜は星をかぞへてをりぬ稲の花 善野行 六花 202212
稲の花→ 1

 

2023年9月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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