瓢の実 ひょんの笛 2   39句

瓢の笛だれが吹いても遠音かな   竹林美和子  ザ・俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
瓢の笛不思議の国の音を発す 大橋敦子 雨月 201211
短きも長きも寂しひよんの笛 すずき巴里 ろんど 201212
瓢の実のいのちのうつろ鳴りにける 藤原若菜 春燈 201212
三吟の句碑に一笛瓢の笛 横山昭子 雨月 201301
不器用を自認瓢の実に触るるのみ 仙石君子 雨月 201301
幼な子に小理屈初まるひよんの笛 安田一郎 京鹿子 201303
瓢の実の寂しき人に鳴りにけり 近藤喜子 201401
戯れに吹けば高鳴りひょんの笛 西千代恵 雨月 201401
明史恋ふ鳴るか鳴らぬかひよんの笛 神蔵器 風土 201403
瓢の実やすとんと暮るる大社 柴田志津子 201403
ひょんの笛の音の古代めく法隆寺 石垣幸子 雨月 201411
ひよんの笛吹くや詩心呼ぶやうに 浅木ノヱ 春燈 201412
明史恋ふいま欲しきもの瓢の笛 神蔵器 風土 201412
瓢の実を振る元芦屋マダムかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509
思ひっきり枯れてこぼれて瓢の笛 安部和子 雨月 201511
瓢の笛吹いて一人の時過ごす 安部和子 雨月 201511
瓢の笛記憶に母の子守唄 金森教子 雨月 201512
ひよんの実を吹きこの先も身勝手に 高橋道子 201601
ひよんの実に穴ふたつあり敷島よ 柳橋繁子 201601
ぞんざいに扱ふなかれひよんの実を 前田美恵子 201601
瓢の笛吹いて唇うらがなし 吉村さよ子 春燈 201601
ひよんの実の現世覗く穴ふたつ 平田はつみ 馬醉木 201602
瓢の笛てふはふと鳴るやうに鳴る 後藤立夫 ホトトギス 201603
をちこちの風の便りや瓢の笛 東野鈴子 雨月 201604
瓢の笛吹いて一人め遊びかな 安部和子 雨月 201611
瓢の笛愚痴も恨みも思ひきり 松本文一郎 六花 201612
ひよんの笛吹くため並走を逸れる 井上菜摘子 京鹿子 201701
点る灯に闇の濃くなみひよんの笛 石田厚子 馬醉木 201702
ひよんの笛無用の用と世に謂ふも 片山博介 春燈 201712
ひょんの実の鳴るを確め拾ひけり 下田奉枝 雨月 201802
瓢の笛二人の不協和音かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810
瓢の実を拾ひ旅立つ漢かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810
ひよんの笛吹き誰彼を偲びけり 鈴木静恵 春燈 201812
風を呼ぶ「明史」の吹きし瓢の笛 小林共代 風土 201901
文旦のなほ青ければひよんの笛 森祐司 201910
ひよんの笛風に音符を乗せてゆく 中村洋子 風土 202002
置かれゐるひよんの実一つ蛇笏の忌 槇尾麻衣 202011
泣くごとく母呼ぶごとく瓢の笛 小田嶋野笛 末黒野 202102
ひょんの笛吹いて故郷を引きよする 大西逸子 京鹿子 202301
ひょんの実 →1      

2023年10月31日 作成

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