冬ざれ 3    47句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ととのへる庭園に冬ざれのなく 稲畑汀子 ホトトギス 201612
冬ざれの物の怪はしやぐ重病棟 狭川青史 馬醉木 201701
冬ざれや柵噛む馬の耳聡し 大内マキ子 万象 201702
冬ざれや猫も通はぬ裏鬼門 吉澤恵美子 春燈 201702
冬ざれや根上りの松磯馴松 森清信子 末黒野 201703
雲間よりひかり縞なす冬ざれて 成田美代 201703
冬ざれや光となりて峡の川 松本三千夫 末黒野 201704
冬ざれや休耕田の草そよぎ 堺昌子 末黒野 201705
再会の句碑や冬ざれてはをらず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
冬ざれの芝公園に猫二匹 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
おもしろうてやがて冬ざれ舟溜り 千田百里 201801
鉄砲狭間より冬ざれの淡海かな 大沢美智子 201802
冬ざれの庭に降りくる雀かな 秋川泉 あを 201802
冬ざれの海神祀る岬かな 古谷昌女 春燈 201802
冬ざれの汀に溜まる光かな 住田千代子 六花 201803
冬ざれや夕日に染みゆく里の湖 吉田きみえ 末黒野 201803
冬ざれや堂々と建つ朱の鳥居 田島綾子 末黒野 201803
一点景冬ざれの田に鷺立てり 西川保子 春燈 201803
冬ざれやタイヤ滑りて足縮み 藤波松山 京鹿子 201804
冬ざれや込み合つてゐる獣道 宮井知英 201804
冬ざれの野面をあさる雀すずめ 竹村淳 201805
冬ざれの岸に一輪花咲ける 永田万年青 六花 201805
冬ざれの野山の未来ありにけり 竹下陶子 ホトトギス 201806
冬ざれや鏡の欠らまだ鏡 角野良生 201806
冬ざれの猫の抜け道闇深む 鈴鹿仁 京鹿子 201902
冬ざれやをりをりしみる手術あと 藤井杏愛 京鹿子 201903
冬ざれて回転木馬とまらない 井上菜摘子 京鹿子 201905
冬ざれや蘇鉄の幹の粗づくり 松尾龍之介 201906
冬ざれの路地に雀や一葉館 中山惠子 202002
冬ざれの堂に金色仏在し 森脇貞子 雨月 202002
冬ざれや痩せたる畦の道普請 磯野青之里 六花 202003
冬ざれや零れ落ちそな明日がある 平野多聞 202003
冬ざれや故郷に帰るところなし 寺元流泉 京鹿子 202005
公園の花壇冬ざれてはをらず 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
弁当を開けて冬ざれ遠ざける 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
タワーの秀冬ざれ天に放ちゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
冬ざれや一日諾ふ検査食 大西由美子 春燈 202102
冬ざれや海石の崩す五百重波 大川畔美 末黒野 202103
冬ざれや鏡に著き口の皺 吉清和代 202103
冬ざれの野川に魚の跳ねにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202103
冬ざれの見渡す畝の模様かな 西計郎 末黒野 202104
遠き日のコスモス街道冬ざれて 北川孝子 京鹿子 202203
冬ざれや天地無用の荷の届く 原光生 202203
冬ざれや庭に鋏の硬き音 上野静子 末黒野 202204
冬ざれや蒸籠ひたせる使ひ川 深川淑枝 202208
冬ざれと言ふ明るさや雑木山 角野良生 202208
鳴くものの絶え冬ざれの北の原 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
冬ざれ →1

 

2022年12月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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