冬 菜 2    43句

しみじみと日のあたりをり冬菜畠    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
俎板に残る冬菜の切れつ端 小山陽子 やぶれ傘 201701
あをあをと冬菜育てていのちなが 山口順子 馬醉木 201703
深大寺裏に二畝冬菜畑 原田しずえ 万象 201703
畑仕事たのしと友は冬菜摘む 三橋玲子 末黒野 201703
ここよりは十一丁目冬菜畑 大島英昭 やぶれ傘 201703
うどん屋をやめて冬菜を売つてゐる 大島英昭 やぶれ傘 201703
降る羽音飛び立つ羽音冬菜畑 戸栗末廣 201703
早朝の畑より冬菜持ちくれし 田代貞香 201703
万葉人の歩幅になりて冬菜畑 小林陽子 201704
迸る水にふくらむ冬菜かな 森清信子 末黒野 201704
阿夫利嶺のからりと晴れて冬菜畑 森清堯 末黒野 201705
素つ気なきこの味が好き冬菜漬 藤岡紫水 京鹿子 201801
引力を加ふ重石や冬菜漬 田中臥石 末黒野 201802
冬菜畑あをあをと川ゆるゆると 亀井福恵 京鹿子 201802
プランターに冬菜を蒔いて何思う 犬塚芳子 201802
坂下は行きにも見たる冬菜畑 大島英昭 やぶれ傘 201803
太平洋の波音足下冬菜畑 七田文子 201803
大鍋や冬菜の灰汁をとつてをる 植木戴子 201804
老僧の声よく透る冬菜畑 ほんだゆき 馬醉木 201901
遠煙り這ふ大原の冬菜畑 吉田政江 201902
冬菜畑通りすがりの貰い過ぎ 近藤かな 201903
敷藁に雨のしみゆく冬菜畑 秋山信行 やぶれ傘 201903
土寄せて冬菜を立たす反抗期 菊池和子 京鹿子 201903
朝取りの冬菜つめたくやはらかく 栗山恵子 雨月 201903
どぶ川も道もS字に冬菜畑 大島英昭 やぶれ傘 202002
山脈は遥かとなりぬ冬菜畑 黒滝志麻子 末黒野 202003
手分けして藁敷く作業冬菜畑 渡邉孝彦 やぶれ傘 202003
ゆつくりといつもどほりの冬菜道 .藤原明美 202004
なだらかな土塁につづく冬菜畑 服部早苗 202005
汐風に抱かれて揺るる冬菜かな 渡辺節子 202006
大笊をしとど濡らして冬菜売る 南うみを↓ 風土 202102
隅に水タンク置かれて冬菜畑 渡邊孝彦 やぶれ傘 202103
鉢巻の冬菜集団抗議かな 安田優歌 京鹿子 202106
冬菜畑を抜け通学や団地の子 六崎正善 末黒野 202203
少女期には旨さを知らぬ冬菜かな 佐々木澄子 末黒野 202203
冬菜畑日を拾ひゆく蝶一羽 田邑利宏 202203
無造作に土間に置かるる冬菜かな 北城美佐 202204
工場の敷地の端に冬菜畑 吉田悦子 202208
鳥除けに空缶吊す冬菜畑 井上和子 202210
逃げて行く時間をつかみ冬菜摘む 藤森すみれ 202301
ひとり居の早めの夕餉冬菜漬 都築繁子 あを 202301
お湿りの今か今かと冬菜畑 森清信子 末黒野 202304
自転車で行つたり来たり冬菜畑 岡村尚子 202308
冬菜 →1

 

2024年1月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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