冬木立 4         57句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬木立見上げる空に雲の無く 岡田香緒里 やぶれ傘 201804
立ち位置は自づから成る冬木立 久保夢女 201804
落すべきものは落して冬木立 安部和子 雨月 201806
みどり濃くぼっとしてゐる冬木立 長崎桂子 あを 201901
冬木立山の裾野の清しさよ 長崎桂子 あを 201901
錆色の夕日を梢に冬木立 丹羽啓子 馬醉木 201902
原発に分断されり冬木立 七郎衛門吉保 あを 201902
冬木立箒目著き法の庭 高木邦雄 末黒野 201903
武蔵野の風漉く音や冬木立 今井弘雄 春燈 201903
振り向けど人ゐぬ風の冬木立 及川照子 末黒野 201903
夕焼小焼微動だにせぬ冬木立 山岸明子 201904
冬木立電飾光のよそよそし 小沢えみ子 201905
山風と湖風出合ふ冬木立 池谷鹿次 末黒野 202002
冬木立人の温みを歓迎す 有松洋子 202002
吾もまたなりたきものや冬木立 出牛進 202002
新橋の旧停車場の冬木立 須賀敏子 あを 202002
冬木立舂く日イの早さかな 瀬川公馨 202003
冬木立落葉の山を前にして 菊谷潔 六花 202003
走り根の露はなるなり冬木立 手島伸子 雨月 202003
烏発ち雀らの国冬木立 森清堯 末黒野 202003
連れの背の闇をはがす灯冬木立 森清信子 末黒野 202003
冬木立坂道に空広がつて 渡邉孝彦 やぶれ傘 202003
隣との距離が遠のく冬木立 前田美恵子 202003
冬木立染めて落暉のあかあかと 野村重子 末黒野 202004
それぞれにそれぞれの影冬木立 梅村すみを 202004
冬木立欅はどれも男の樹 河口仁志 202004
孤独また一つの力冬木立 飯田久美子 末黒野 202004
騎手帽の上下に弾み冬木立 石黒興平 末黒野 202005
すれちがふ人の笑顔や冬木立 升田ヤス子 六花 202005
ブローチはみずうみのいろ冬木立 藪ノ内君代 船団 202006
冬木立天守と競ふ高さかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
絵日記の「たいひくんれん」冬木立 篠田大佳 あを 202101
冬木立膝に力を入れて立つ 甲州千草 202101
冬木立一本づつの刻移る 中野あぐり 春燈 202102
冬木立果てに顔なき地蔵かな 赤座典子 あを 202102
帆を畳むマストのやうや冬木立 大川畔美 末黒野 202103
冬木立日の斑踏みつつ尾根の道 大川畔美 末黒野 202103
冬木立小枝の影の迷路めき 五十嵐貴子 末黒野 202103
鳴き声の枝から枝へ冬木立 滋野暁 末黒野 202104
冬木立互ひの空を争はず 亀井福恵 京鹿子 202105
断捨離を済ませ静けし冬木立 飯田久美子 末黒野 202105
葉を落したる冬木立広々と 稲畑汀子 ホトトギス 202112
冬木立黄金に染めてゆく夕日 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
夕闇に色明け渡す冬木立 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
歌は旅する伯林の冬木立 井上菜摘子 京鹿子 202201
冬木立落日清に笑まふかに 安立公彦 春燈 202202
湖底より日の射して来る冬木立 岩木茂 風土 202203
茜してフォークの如き冬木立 長沢ひろり 202204
風音の硬さを強め冬木立 森清堯 末黒野 202204
冬木立夜は影絵の幕上がる 本郷公子 京鹿子 202204
谷戸渡る風のやさしさ冬木立 石黒興平 末黒野 202205
木洩日に枝振り揃へ冬木立 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
冬木立→ 1

 

2023年1月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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