冬 木 7      45句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
史跡とは焼失の地や冬木の芽 古賀しぐれ ホトトギス 202005
ブローチはみずうみのいろ冬木立 藪ノ内君代 船団 202006
少しずつ息吐き溜めている冬木 東英幸 船団 202006
底力ためされてゐる大冬木 井尻妙子 京鹿子 202006
船出する気分ぽつぽつ冬木の芽 藪ノ内君代 船団 202006
冬木立天守と競ふ高さかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
日の光集め尽して冬木の芽 石井美智子 風土 202011
葉を落し切れざるままに冬木かな 稲畑汀子 ホトトギス 202012
散るものは散りて冬木となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 202012
絵日記の「たいひくんれん」冬木立 篠田大佳 あを 202101
冬木立膝に力を入れて立つ 甲州千草 202101
凛として冬木の桜時をまつ 高井修一 春燈 202102
粛々と明日へ育む冬木の芽 高井修一 春燈 202102
冬木立一本づつの刻移る 中野あぐり 春燈 202102
冬木の芽やがて多弁となる気配 上村葉子 風土 202102
たなびける朝の船笛冬木の芽 笹村政子 六花 202102
夕月の淡く色づく冬木の芽 森なほ子 あを 202102
冬木立果てに顔なき地蔵かな 赤座典子 あを 202102
東京は生まれ故郷や冬木の芽 鈴木静恵 春燈 202103
愛はさまざま冬木はや芽を育て 木多芙美子 春燈 202103
蒼天を彫るかに冬木一列に 江草礼 春燈 202103
スマホもてルーペ代りや冬木の芽 森清堯 末黒野 202103
帆を畳むマストのやうや冬木立 大川畔美 末黒野 202103
冬木立日の斑踏みつつ尾根の道 大川畔美 末黒野 202103
冬木立小枝の影の迷路めき 五十嵐貴子 末黒野 202103
海光の貫く冬木癒えにけり 藤生不二男 六花 202103
使ふほどふくらむ「季寄せ」冬木の芽 根橋宏次 やぶれ傘 202103
下りる人なくてバス行く冬木の芽 山本久枝 やぶれ傘 202103
雲なべて水平思考冬木の芽 菊池和子 京鹿子 202104
塒烏に籠となりゐし大冬木 牛島晃江 202104
みほとけの指差す方に冬木の芽 小野寺束子 202104
待つといふ辛抱ありて冬木の芽 森清堯 末黒野 202104
鳴き声の枝から枝へ冬木立 滋野暁 末黒野 202104
門ごとの冬木の影や散歩道 小林廣志 末黒野 202104
冬木立互ひの空を争はず 亀井福恵 京鹿子 202105
メモ積むも生きる力や冬木の芽 高村令子 風土 202105
断捨離を済ませ静けし冬木立 飯田久美子 末黒野 202105
昨夜の雨吸ひ尽くしてや冬木の芽 中里よし子 春燈 202106
寂けさをつらぬくも意思一冬木 戸栗末廣 202107
冬木の芽赤し佳きことありさうな 窪みち子 202108
葉を落したる冬木立広々と 稲畑汀子 ホトトギス 202112
冬木立黄金に染めてゆく夕日 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
夕闇に色明け渡す冬木立 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
冬木の芽日本の明日を秘めてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
その中に明日を閉ぢ込め冬木の芽 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
冬木→1      

 

2022年12月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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