古日記      80句

古日記母逝きしこと一行に   細川加賀

作品
作者
掲載誌
掲載年月
走り書きも想ひはありや古日記 いしだゆか 遠嶺 200003
古日記燃やして思ひつのりけり 門脇明子 200103
思ひだし忿りもありぬ古日記 坂本京子 200201
イマジンや膝の上なる古日記 栗栖恵通子 200203
退院と記して果てし古日記 高橋としを 酸漿 200203
闘病もふとなつかしき古日記 高橋としを 酸漿 200203
君の名はKのままなり古日記 木村みかん 200301
古日記しづかに雨を聴く日なり 田代史子 馬醉木 200303
看取る身の予定書けざる古日記 滝口美代子 200304
行間の傍線褪せり古日記 宇都宮滴水 京鹿子 200403
四月まで書かれてをりし古日記 河合大拙 百鳥 200404
スリープと父の絶筆古日記 岡崎真子 百鳥 200404
空白も語りてをれり古日記 柳沢典子 酸漿 200503
一行で足る日大切古日記 北村昌子 200503
古日記陳腐な言葉もちて閉づ 田中清之 百鳥 200503
空白は病みし日月古日記 川崎光一郎 京鹿子 200503
一年の重みずしりと古日記 栗原紘子 200504
秋ともし吾に青春の古日記 若江千萱 雨月 200601
言霊のこもれる夫の古日記 飯野てい子 馬醉木 200603
古日記閉ぢる可もなし不可もなし 水谷ひさ江 六花 200701
古日記余白の多き日も楽し 須賀敏子 あを 200702
古日記十年当用五冊となる 北原東洋男 200703
忘れ得ぬ思ひ出秘めし古日記 中村悦子 200802
網膜に浮ぶもやもや古日記 辻直美 200802
空白は心にとどむ古日記 長沼恒子 馬醉木 200803
一日も早く閉じたし古日記 伊藤康子 ぐろっけ 200804
ひととせの何と平凡古日記 北尾章郎 200904
炬燵居の昭和へ戻る古日記 田宮勝代 酸漿 200905
古日記曝書ついでにひろひ読む 山岸治子 馬醉木 200912
古日記ハッピーエンドとはゆかず 上田幸夫 ぐろっけ 201002
師の逝きし日は白紙なる古日記 小倉正穂 末黒野 201003
泣き顔の描かれてありぬ古日記 山上良江 万象 201004
悪筆の傾き癖や古日記 陳妹蓉 春燈 201004
抽出しにしまふ歳月古日記 斉藤雅子 末黒野 201004
こもごもの想ひ母看る古日記 鈴木セツ 201102
うれしき日の文字大きかり古日記 栗原公子 201103
平穏な日は真つ白な古日記 小倉正穂 末黒野 201103
行間に嘘のはみ出す古日記 桑名さつき ろんど 201103
古日記若き日々にも苦悩あり 山田悦子 酸漿 201103
養生の記録ばかりや古日記 高倉恵美子 201104
古日記以下同文のやうな日々 濱上こういち 201104
日の射して昭和の匂ふ古日記 鴨下昭 201104
屑籠に余白ばかりの古日記 柳澤宗正 万象 201108
古日記棄つるに惜しや紙魚走る 三橋玲子 末黒野 201109
遺されし者に重しよ古日記 中田みなみ 201201
空白もそこそこ有りて古日記 丹生をだまき 京鹿子 201202
乱筆のままに終りぬ古日記 中村紘 ぐろっけ 201203
半券を栞にしたる古日記 安藤久美子 やぶれ傘 201204
水害の空白頁古日記 大内幸子 六花 201212
手術日の無事の二文字古日記 川崎真樹子 春燈 201303
鮮明に旅の思ひ出古日記 門伝史会 風土 201303
空白は多忙の日なり古日記 三木千代 201303
古日記読むやあの日にたち返り 志方章子 六花 201304
禍福なき来し方思ふ古日記 安斎久英 末黒野 201305
忘れ去るさまざまいとし古日記 池田かよ ぐろっけ 201403
憂きことの筆に汚れし古日記 片山博介 春燈 201403
古日記余白は胸に母の顔 水谷直子 京鹿子 201403
押し葉してひと日白紙の古日記 池端英子 ろんど 201403
二つ三つ捨句拾ひぬ古日記 北尾章郎 201403
平穏な日はみな余白古日記 小倉正穂 末黒野 201404
大切な日は真白な古日記 柳川晋 201502
成長の記録の残る古日記 出口誠 六花 201503
省くこと枯木の如し古日記 福田周草 風土 201503
行間に真実置かれ古日記 高橋道子 201503
古日記青春の跡瑞々し 沼田桂子 春燈 201503
わが事と思へぬ件古日記 相良牧人 201603
一通り読み返し閉づ古日記 大内幸子 六花 201603
忘年の一語に締める古日記 伊藤希眸 京鹿子 201604
力作と自画自賛せり古日記 濱上こういち 201702
何も彼も玉響なりし古日記 宮崎高根 201703
消しゴムの消しきれぬ跡古日記 濱上こういち 201704
消しゴムに消したる謎や古日記 加藤翅英 京鹿子 201801
繰り言も生きる証や古日記 秋津令 201802
看病の記録途切るる古日記 荒井ハルエ 春燈 201803
古日記看取の日日もなつかしく 藤浦昭代 ホトトギス 201804
夫逝きし日の空白や古日記 久保寺眞佐子 末黒野 201805
純情や野暮な時分の古日記 中川のぼる 201907
古日記戦さのあたり紙魚走る 藤岡紫水 京鹿子 201910
古日記母の文字と見紛へり 田丸千種 ホトトギス 202004
読めぬ字も誤字もそこここ古日記 宮地静雄 末黒野 202004

 

2020年12月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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