3      58句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梟が啼く能了へし奥社 ほんだゆき 馬醉木 201510
梟の啼いて方寸疑はず 鈴鹿呂仁 京鹿子 201601
灯を消せば鳴く梟が枕辺に 宮井知英 201602
梟啼く夜は小人の物語 伊藤希眸 京鹿子 201602
梟や眠りの森に誘はるる 中田禎子 201603
白梟かつ炯眼の虚子思ふ 水野恒彦 201603
梟の閉ぢぬ瞼や世に戦 佐藤千恵 京鹿子 201603
かつぽ酒酌み梟を聞きもらす 田代民子 201603
梟の捉あるごと振り向かず 柴崎英子 201603
梟の螺子あるごとく首回す 宮内とし子 201603
梟に法力のこと問はれけり 大畑善昭 201605
薄紅葉潜むは木菟か梟か 内田郁代 万象 201609
梟や少年は木の洞を知り 大畑善昭 201702
梟や森に探照灯二つ 内山照久 201702
邪魔するな梟はいま思案中 有松洋子 201702
梟の見てをり我に見えぬもの 近藤喜子 201703
つながれて梟細き息をする 加藤峰子 201704
梟の樹切られて久し電車の灯 伊藤希眸 京鹿子 201704
梟の鳴く夜は早寝せかさるる 柴田志津子 201705
青葉梟空の眩しき郷に住む 上辻蒼人 風土 201711
三味鳴るや梟の目は虹彩に 中島陽華 201802
梟の鳴きゐる母の湯殿かな 藤生不二男 六花 201803
梟の顔のくるりと薄笑ひ おーたえつこ 201803
梟に皆既月蝕極まれり 四方由紀子 風土 201805
金子兜太は梟将たりき春を逝く 大畑善昭 201805
梟を静かな鳥と思ひけり 宮井知英 201806
梟に夜通し点灯す作家かな 中田みなみ 201806
青葉梟遠く近くに闇に聴く 竹村淳 201808
里山に朝採りキュウリ梟も 大日向幸江 あを 201809
梟の一族かヤツ手がぬくい 坪内稔典 船団 201809
梟の眼を伏せている災禍山 近藤かな 201903
梟の眠さうな眼を向けられし 谷口摩耶 201904
梟に尋ねてみたきことありぬ 山本則男 201906
梟の一樹に一羽クリスマス 谷さやん 船団 201906
梟のころんと動き目を合はす 佐藤恭子 あを 201909
雛梟百羽見てきし夜の熟寝 田中藤穂 あを 201909
梟は人間観察梅雨晴間 田中藤穂 201909
梟のまばたき星をまたたかす 井原美鳥 202001
梟のおのれの声をさびしめり 井上菜摘子 京鹿子 202001
梟や眠れぬ夜の宝探し 中田禎子 202002
ベートーベン似の梟よ雌ですよ おーたえつこ 202003
梟の鳴き声急ぐこともなく 寺田すず江 202003
人界の遥かを見つめゐる梟 近藤喜子 202003
梟のふはりと風の生れにけり 藤生不二男 六花 202004
梟に会ひし気配の無音かな 中貞子 202004
梟の闇の厚さよ山国よ 小倉征子 202004
梟の夜を広げてゆく羽音 火箱ひろ 船団 202006
樹間飛ぶ梟は闇動かさず 柴田佐知子 202006
梟や術後の傷がまたひとつ 大西乃子 202007
牡丹粗朶焚く梟に見守られ 中根美保 風土 202102
森の神まこと梟かもしれず 是松三雄 末黒野 202104
紛れなく隠れの血すぢ梟啼く 荒井千佐代 202107
梟にふりむいたのは兄ですか 井上菜摘子 京鹿子 202201
山頭火ふと梟の鳴く夜は 増成栗人 202201
梟の話に夜の更けにけり 府川昭子 春燈 202205
梟が首を回せば厄日去る えとう樹里 202210
梟の鳴いて山気を整へる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
山姥と梟の里日暮来る 坂口学 202212
梟→ 1

 

2023年1月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。