富士山(冬)11   79句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
雪礫富士を背に投げてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201901
蒼天を白く染め上げ雪の富士 稲畑廣太郎 ホトトギス 201901
冬晴や富士見ゆる間の格天井 頓所友枝 201901
正面に初雪の富士圏央道 贄田俊之 やぶれ傘 201902
初雪の富士大観の絵のごとし 小田嶋野笛 末黒野 201902
淡雪となりゆく富士の仔細かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
観覧車より富士さがす冬の昼 堺昌子 末黒野 201903
雪を被て威儀の富士晴れ平成了ふ 伊藤希眸 京鹿子 201903
俯瞰して冠雪の富士海青し 笹倉さえみ 雨月 201903
冬日燦富士に向き干す子の道着 森清信子 末黒野 201903
雪の富士こちらは漢検試験中 山田暢子 風土 201904
観覧車より富士さがす冬帽子 堺昌子 末黒野 201904
冬の車窓一瞬見ゆる逆さ富士 赤松赤彦 六花 201905
遠富士が冬の山河を鎮めけり 良知悦郎 201905
吟行を終へて車窓に冬の富士 河野昭彦 ホトトギス 201905
雪解の富士の裾まで夕映えて 石川倜子 馬醉木 201908
即位礼富士山正装の初冠雪 松井志津子 202001
瞼めく冬雲富士を閉ざしゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
天国へ旅立ちさうな雪の富士 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
変幻の富士雪纏ひ雲纏ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
富士の雪伊吹の雪を越え句座に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
冬来る稜線しるき今朝の富士 角口秀子 202002
雨上がり初冠雪の今朝の富士 濱野新 やぶれ傘 202002
小六月富士山頂は雪化粧 箕田健生 やぶれ傘 202002
円錐はどこも正面富士に雪 大矢恒彦 202002
富士は富士伊吹は伊吹雪残る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
残雪の富士蒼々と日を弾き 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
甲斐行けば富士の笠雲冬はじめ 石井美智子 風土 202002
冠雪富士大きく坐してをりにけり 金森信子 雨月 202003
富士の影を浮かせ冬日の沈みけり 渕田則子 末黒野 202003
冬落暉まぶしきものは富士の雪 小田嶋野笛 末黒野 202003
富士を背に冬の怒濤の高まりぬ 及川照子 末黒野 202004
正面に雪被りをり富士の山 中村洋子 風土 202004
夕影の富士の雪間の拡がリぬ 赤座典子 あを 202004
雪富士を背にシャッターを切るテラス 村手雅子 202005
たつぷりと富士の雪解け甲斐駿河 宮岡弘 202005
荒富士の肌冬至の陽を惜しむ いき三椚淳 202006
雪止んで湖面に揺らぐ逆さ富士 植木やす子 202006
遠富士が冬の山河を鎮めけり 良知悦郎 202007
金魚玉背に遠き雪の富士 鍋島武彦 末黒野 202009
天城越え富士の雪女と別れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
富士凛と雪のアルプス従へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
刻々の富士の変幻雪を乗せ 稲畑汀子 ホトトギス 202101
影も又雪の富士山彩れる 稲畑汀子 ホトトギス 202101
廻り来し富士の残雪語らばや 稲畑汀子 ホトトギス 202102
冬の川富士くつきりと映しけり 木村みどり 春燈 202102
西病棟遥か彼方に雪の富士 大日向幸江 あを 202103
冬凪や富士薄墨に暮れ残り 金光浩彰 202104
暮初めて富士の影濃き冬至かな 森清堯 末黒野 202104
冠雪の富士裾野まで眩しけり 大庭美智代 末黒野 202105
冬晴の富士は完壁過ぎないか 水谷昭代 202105
吾妻小富士の雪形うさぎ現るる 江口恵子 やぶれ傘 202108
白々と富士を車窓に冬来る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
富士山は初冠雪といふニュース 田中藤穂 あを 202111
富士山の頂上浮べ冬霞 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
富士よりも伊吹は白し冬の山 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
この朝に初冠雪の富士を見る 大日向幸江 あを 202201
初雪の富士にみづうみ静もれり 藤井啓子 ホトトギス 202201
暮れそめて雲なき富士や冬はじめ 木村梨花 春燈 202201
富士凛と伊吹はでんと雪解風 稲畑廣太郎 ホトトギス 202202
冬帝の富士を娶りに降りて来る 森岡正作 202202
冬桜富士炭展望の美術館 門伝史会 風土 202202
高階の友誘う雪の富士を見に 都築繁子 202202
雪富士のあの稜線を滑りたき 上野紫泉 京鹿子 202203
遠富士を窓にとどめて冬晴るる 萩原登代子 春燈 202204
湧き出づる富士の伏流冬苺 渡辺富士子 末黒野 202204
越は雪富士は快晴ほしいまま 安原葉 ホトトギス 202205
富士雪解溶岩の濾したる伏流水 峰崎成規 202205
冬雲を押し返さむと今朝の富士 森清堯 末黒野 202205
遠富士の裾野ひろぐる雪解かな 西計郎 末黒野 202206
初雪の富士と言はれてみればまあ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
振り向きて富士と別るる冬の町 林れい 202210
冬霞富士塚よりの一望に 鈴木崇 202210
展望台ゆ初雪の富士青き湖 津野桂子 末黒野 202301
残照の富士は黄金に冬近し 秋川泉 あを 202301
青空に遠く初冠雪の富士 坂本和穂 やぶれ傘 202302
雪解の山を従へ富士真白 稲畑廣太郎 ホトトギス 202302
冬すみれ富士借景の辻地蔵 岡野里子 末黒野 202302
芦ノ湖の富士が見えたり冬麗 須賀敏子 あを 202302
富士山(冬)→ 1

 

2023年12月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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