抱 卵     84句

抱卵の気の澄み地動ゆるやかに   長谷部朝子

抱卵  卵抱く

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
抱卵の鳥仰ぎたる胸からつぽ 浜口高子 火星 199808  
抱卵の尾長の頭ありベレー帽 守屋井蛙 酸漿 199908  
おくれ毛にほどのよき風抱卵期 丸山佳子 京鹿子 199908  
抱卵の鳩を見上げて松手入れ 清水明子 遠嶺 199912  
抱卵期聖母子画像壁に古り 田中藤穂 水瓶座 200002  
白鳥抱卵水のゆくてに蝶のとび 渡邊牢晴 雨月 200009  
みづかきをどう分け振るや抱卵期 中原道夫 銀化 200103  
わらしべの椎に吹かるる抱卵期 深澤鱶 火星 200108  
常よりもはずむ瀬音や抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200108  
木もれ日や抱卵のごと妻を抱く 阿部吉友 海程 200108  
抱卵期回送列車をはべらせる 伊藤翠 船団 200109  
秋の雨雉鳩抱卵しつづける 森理和 あを 200111  
原爆忌抱卵の眼の険しかり 甲斐よしあき 百鳥 200111  
かはたれに睡気もよほす抱卵期 八條凛子 銀化 200205  
「P」」奥に一時あづかり抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200205  
抱卵の鶏に落花の二三片 鈴木恭子 200206  
交錯の枝の張りづめ抱卵期 加瀬美代子 200206  
黒潮の島へ島へと抱卵期 中村智恵子 200206  
水脈曳きて舟帰り来る抱卵期 湯浅夏以 遠嶺 200208  
雨の中抱卵の軽鴨身じろがず 上原カツミ 帆船 200209  
稜線のふくらんで来る抱卵期 志立佐知子 200304  
七福の一神在し抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200305  
樹の影をふんで気付きし抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200306  
抱卵の鴨の眼尖る双眼鏡 大沢美智子 200309  
細腰に帯の撓りや抱卵期 佐々木国広 築港 200406  
春雨や抱卵の鶏身じろがず 望月知恵子 万象 200407  
青葦の青立ち騒ぐ抱卵期 大野里詩 帆船 200407  
遠き海を見つめつづける鵜の抱卵 辻恵美子 栴檀 200407 知多、鵜の山
かすかなる水音森に抱卵期 生方ふよう 200408  
松落葉抱卵の鳩嘴あけて 竪ヤエ子 京鹿子 200409  
抱卵の雉子に気付かず通りけり 長田秋男 酸漿 200507  
抱卵のあひるや桜舞うてをり 中里とも子 百鳥 200507  
抱卵の雉子目をつむる夕月夜 須永トシ 栴檀 200508  
盛り砂に城の白鳥抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200508  
対岸の雨にけぶれる抱卵期 中村智恵子 200601  
柚子回る湯に抱卵の鶏ごこち 安藤しおん 200602  
遠くから盗み撮りされ抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200605  
抱卵のうすもも色に春の海 栗栖恵通子 200605  
抱卵の雌に距る雄の拠枝 品川鈴子 ぐろっけ 200606  
抱卵期の鳧羽立てて襲ひ来る 石垣幸子 雨月 200606  
夕さりの空青々と抱卵期 高橋澄子 200706  
森は音洩らさぬやうに抱卵期 北川英子 200707  
抱卵の木立を抜けて忌を修す 千田百里 200707  
ことごとく波光茫と抱卵期 高橋さえ子 200708  
花見船眺め白鳥抱卵期 宮川秀穂 200708  
あの山の答えは一つ抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200805  
抱卵の木のあり雛まつりかな 天野きく江 200805  
春の夢鳩サブレーの抱卵す 森岡正作 200806  
抱卵期昨夜の残り湯捨つるなり 風間史子 200807  
漸くに抱卵気配燕の巣 駒井のぶ 200808  
抱卵の鳩の目きびし袋掛け 林和子 200809  
抱卵の白鳥かがむ杜鵑花垣 鍋島広子 万象 200810  
膝の上のそぼろ弁当抱卵期 山尾玉藻 火星 200904  
神様にかしは手控えめ抱卵中 丸山佳子 京鹿子 200905  
朝靄の森のひそひそ抱卵期 北川英子 200906  
陰陽の五色のサラダ抱卵期 卜部黎子 春燈 200906  
抱卵期座蒲団を敷く力石 甲州千草 201006  
抱卵の胸毛吹かるる金峰山 雨村敏子 201007  
抱卵の飛花にも聡きフラミンゴ 足立典子 雨月 201007  
抱卵の雉子の瞼を日の跨ぐ 梶浦玲良子 六花 201103  
抱卵の小鳥目瞑る夕朧 中島静子 酸漿 201106  
王道は読み書きそろばん抱卵期 木戸渥子 京鹿子 201107  
牽制の声けたたまし抱卵期 中村ふく子 201108  
木の上に鷺の吹かるる抱卵期 竹内弘子 あを 201108  
抱卵の鳩に見らるる私生活 石川笙児 馬込百坂 201206  
抱卵の山鳩の眼に夕日満つ 須賀充子 パミール越え 201206  
抱卵の鶏のまばたき涅槃西風 久保東海司 201208  
巣の鳰の耳利き目ききして抱卵 和田照海 京鹿子 201210  
抱卵の鳰と目の合ふ雨上り 宮地静雄 末黒野 201210  
阿吽の息に抱卵代はる浮巣鳰 横山昭子 雨月 201210  
薫風に抱卵の鳩声もらす 酒井秀郎 返り花 201211  
抱卵のやうに村抱く初日差 布川直幸 201301  
抱卵の髭の鋭声や古墳みち 窪田粧子 馬醉木 201307  
黒南風や抱卵の鶏瞼閉ぢ 柿本麗子 千の祈り 201307  
抱卵期花粉を抱きし杉桧 塩貝朱千 京鹿子 201406  
ダーウィンの髭ふくよかや抱卵期 江澤弘子 201408  
抱卵期防犯カメラ増ゆるなり 甲州千草 201505  
藪に入り抱卵の雉子おどろかす 木下慈子 馬醉木 201506  
冠羽立て朱鷺の夫婦の抱卵季 山口ひろよ 201508  
島裏に抱卵の海猫ひしめけり 上谷昌憲 201510  
抱卵の紅のほんのり干鰈 佐津のぼる 六花 201706  
またたきて星座さだまる抱卵期 岡部玄治 201707  
抱卵の雉身動がぬ草の中 石橋邦子 春燈 201707  
重すぎる固定装具や抱卵期 甲州千草 201805  

 

2018年5月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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