螢 袋 2     49句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
むらさきの螢袋とわたつうみ 雨村敏子 201509
廃道に蛍袋の咲くところ 瀬島洒望 やぶれ傘 201510
予後の良き蛍袋を愛づる我子 久保田優子 末黒野 201510
螢袋ひとり遊びの子が覗く 山内碧 201512
わが無明へ蛍袋を供花とせり 本多遊方 春燈 201608
瀬の音をつつめる蛍袋かな 上谷昌憲 201609
面影は山路に孤高螢袋 木内徴子 万象 201610
蛍袋一つ一つに蛍欲し 安部和子 雨月 201611
螢袋夜のブランコに座す男 北川孝子 京鹿子 201611
水星を蛍袋に入れ帰る 中居由美 船団 201702
太平の世に住み螢袋かな 前田美恵子 201707
鐘の音の蛍袋に籠りたる 遠藤逍遙子 風土 201709
白尽す螢袋や和江の忌 上柿照代 馬醉木 201709
蛍袋ひと花づつの夕明り 卜部黎子 春燈 201709
夕闇や蛍袋のうすあかり 荒井ハルエ 春燈 201709
蛍袋しろがねの光(かげ)抱きをる 加藤みき 201710
白無垢の螢袋に隠れんか 藤田美耶子 201710
蛍袋ここよここよと灯をゆらす 西村白杼 京鹿子 201801
螢袋ことだま宿り灯しける 阪倉孝子 201808
螢袋覗いてゆきし羽音かな 竹内悦子 201809
俯きて螢袋は螢見ず 竹村淳 201811
雨の中蛍袋に痛みあり 田彰子 船団 201812
晩節の思ひとぢ込む螢袋 近藤紀子 201908
螢袋吐息をひとつづつ包み 小野恵美子 馬醉木 201909
螢袋の天使の化生なりしかな 瀬川公馨 201909
蛍袋秘密ひとつを打ち明けて 森清信子 末黒野 201909
蛍袋覗き見したき人の性 瀬戸峰子 春燈 201909
蛍袋犬の高さにのぞき込む 岡本尚子 風土 201909
蛍袋まどろむやうに揺れてをり 三好康子 風土 201909
蛍袋母の問ひ切りとうに過ぎ 升田ヤス子 六花 201909
日暮るるや蛍袋の灯るころ 藤生不二男 六花 201909
蛍袋かたへ暗峠越え 溝内健乃 雨月 201909
蛍袋人に知られてならぬこと 和田華凛 ホトトギス 201910
力み抜け螢袋へまどろみぬ 阪倉孝子 202008
日溜りの螢袋のなかに虻 山崎正子 202009
蛍袋ひらく日の中雨の中 岡田史女 末黒野 202009
おくゆかし蛍袋や蘇る 長崎桂子 あを 202010
螢袋うつむき過ぎて疲れさう 吉田政江 202108
底抜けの蛍袋や伊勢の夜は 山田六甲 六花 202207
蛍袋うすむらさきは思慕の色 七田文子 202208
反抗期蛍袋に閉ぢ籠り 福田肇 202208
川明り蛍袋に灯の入りし 秋山蔦 春燈 202209
祈ること螢袋の一途なり 平松うさぎ 202209
螢袋似てる似てない三姉妹 広海あぐり 202209
螢袋なればたましひ仮寝する 浜田はるみ 202209
蛍袋うつむく外はなきものか 志方章子 六花 202209
サプライズを蛍袋は知つてをり 住田千代子 六花 202209
螢袋は白き小石の隙間より 神山市実 やぶれ傘 202210
蛍袋なればたましひ仮寝する 浜田はるみ 202301
螢袋 →1

 

2023年6月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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