88句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
磯鵯の声や立夏の雨上る 中本清 万象 201409
楪の若葉におしやれ鵯の来て 大坪景章 万象 201409
神天降る巌夏鵯身じろがず 中本清 万象 201409
青々の句碑なぞるとき夏の鵯 塩路隆子 201410
豪雨過の寧らぎ得たり鵯の声 小澤菜美 201411
鵯の青に浮きたつ遠筑波 鈴木阿久 201412
饒舌の鵯の一日のはじまりぬ 石谷淳子 雨月 201412
海鳴りや鵯啼く朝の松林 田中臥石 末黒野 201412
ベランダの鵯と目が合ふ昼下がり 赤座典子 あを 201501
北風の鵯がとらへし槻の枝 水原秋櫻子 馬醉木 201501
鵯のさわぐ暗峠口 湯谷良 火星 201501
鵯鳴けり翁の墓に詣づれば 大橋晄 雨月 201501
鵯の声に手を止む針仕事 小林和世 末黒野 201501
豚汁の沸騰すれば鵯の声 小山陽子 やぶれ傘 201502
鵯一声藪へ逃げ込む小鳥どち 松本文一郎 六花 201502
鵯の突切て啼く弐番街 荒木甫 201502
鵯鳴いて百日行の始まりぬ 三屋英俊 万象 201502
牛乳噛む鵯上戸の実を焦がし 柳本渓光 ろんど 201502
さっと来て雪をけちらす鵯の群 三川美代子 201503
千両の実を食ひ尽し鵯太る 内海良太 万象 201503
鵯騒ぐ佃小橋に潮さして 田丸千種 ホトトギス 201503
葉隠れに椿蜜吸ふ雨の鵯 飛高隆夫 万象 201505
鵯の来て寒雀来て婆の来て 小林愛子 万象 201505
餌を探す鵯の動きや藪椿 高橋光民 末黒野 201506
だしぬけに鵯越の花吹雪 笹村政子 六花 201507
青葉より喧目葉の闇へ鵯猛る 大内和憲 万象 201511
しづかなる国土地理院鵯の声 箕輪カオル 201601
鵯の絶叫にあふ冬木立 箕輪カオル 201603
登下校鵯子等に語りかく 伊吹之博 京鹿子 201603
酒粕に布目ありけり鵯のこゑ 丑久保勲 やぶれ傘 201603
枝移りの鵯の導く花の寺 久保東海司 201607
をちこちに鵯の声する花の昼 中村千久 万象 201607
ベランダの苺は鵯に食はれけり 岩崎眉乃 万象 201610
つくばひへ鵯の来る鶲来る 今井妙子 雨月 201611
仰臥して鵯の隠れ家暴き立つ 山口ひろよ 201611
野風呂岬波の起伏を鵯渡る 和田照海 京鹿子 201612
鵯や禅堂薄き玻璃ゆがみ 小田司 馬醉木 201701
合戦のさなかの鵯をまのあたり 鎌田光恵 201701
手作りのタレ上出来に鵯よぎる 山崎靖子 201701
鵯に朝の日矢満ち七五三 小田司 馬醉木 201701
鵯の一声残し翔ちゆける 服部珠子 雨月 201701
目を上げるたび痩柿を鵯の翔つ 竹内弘子 あを 201703
鵯鶫椋鳥争奪の木守柿 沼澤石次 馬醉木 201704
鵯跳ねて山茱萸の金零しけり 佐俣まさを 春燈 201705
何処に行つても鵯が鳴いてゐる 大島英昭 やぶれ傘 201711
磯鵯の高音も世界遺産なる 松本幹雄 馬醉木 201711
雨激し鵯の声なほ激し 柿沼盟子 風土 201801
鵯の来て師の家の庭賑ははす 土井三乙 風土 201801
訃報あり暫くあつて鵯の声 内海良太 万象 201802
刻刻と鵯越の紅葉散る 岩下芳子 201802
金柑や鵯にも残す実を選び 須賀敏子 あを 201804
鵯の高く飛び立つ梅の空 亀岡睦子 やぶれ傘 201806
鵯の来てゐる庭を見て家居 稲畑汀子 ホトトギス 201810
暗算の静思の眼鵯の声 能村研三 201810
実をつけてより鵯の木となりぬ 平田初音 京鹿子 201901
その中に病めるもあらむ鵯渡る 山田夏子 雨月 201905
野地蔵に村人がくる鵯がくる 増成栗人 201910
八十八番札所雀降る鵯が降る 森祐司 201910
山かげに近く鵯上戸の実 天野美登里 やぶれ傘 201911
絶叫の声まき散らし鵯の群れ 鈴木淑子 雨月 202001
男波越え鵯神島へまっしぐら 鈴木淑子 雨月 202001
実の反骨ぶぎつと踏まれ鵯は梢 伊藤希眸 京鹿子 202001
熟れ頃を鵯の群来て屋敷畑 荻野周子 雨月 202002
鵯鳴いて小鳥忽ち飛散せる 水田壽子 雨月 202002
獣道消えて鵯上戸の実 天野美登里 やぶれ傘 202002
鵯啼いて仏間に静寂戻りけり 荒川心星 202003
まつすぐに声引き飛べり冬の鵯 大坂正 末黒野 202004
ひらひらと初蝶鵯に追はれをり 田中藤穂 あを 202006
鵯の巣組にポスト明け渡す 永淵惠子 202010
象潟の雨の鵯上戸かな 増成栗人 202011
鷹躱す浪の起伏を鵯の群 和田照海 京鹿子 202101
鵯の鳴きつつ飛べる牧水忌 浜田久美子 六花 202101
庭木にも鵯鳴くや明けの空 池上昌子 春燈 202102
だう聽くも街の鵯哀しげに 佐藤喜孝 あを 202103
寒雀を蹴散らし鵯の庭となり 森高武 風土 202104
鵯の鋭き声に目覚めけり 佐藤まさ子 春燈 202111
鵯のけたたましきはいつも急 坂下成紘 202201
鵯の鳴いて鎮まる屋敷林 廣瀬蝗男 やぶれ傘 202201
鳴かぬ鵯止めて翳りぬ枯木の秀 枇杷木愛 202202
声がまづ来て鵯でありにけり 湖東紀子 ホトトギス 202203
立春や鵯の啄む昨夜の豆 森なほ子 あを 202203
梅真白逆さ移りをときに鵯 枇杷木愛 202204
金柑の色濃くなって鵯の影 須賀敏子 あを 202204
目白来て鵯来て終はる実千両 須賀敏子 あを 202204
立春や鵯の啄む昨夜の豆 森なほ子 あを 202205
伊予青石紀州青石鵯の声 増成栗人 202211
梅真白逆さ移りをときに鵯 枇杷木愛 202301
国分寺跡の鵯上戸かな 増成栗人 202301
鵯→1

 

2022年10月15日 作成

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