2    100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
柿の実に鵯の群がり連山晴れ 田中藤穂 あを 200403
沙羅咲いて幾度か聞く鵯の声 中里カヨ 酸漿 200403
旋回し急降下して鵯渡る 佐藤淑子 雨月 200403
訪ふは鵯ばかり大旦 早崎泰江 あを 200403
鵯のこゑに歳晩の日の上る 川上美穂子 酸漿 200403
鵯の声日に日に長く藪椿 岩瀬満里子 草の花 200403
ながながと鵯の夕鳴き春隣 柴崎英子 200404
鵯立ちしあとの揺ぎや花八手 井出やすはる 酸漿 200404
塚守としての饒舌番鵯 館容子 200404
一陽来福鵯来て家をゆさぶりぬ 田村みどり 京鹿子 200404
秋耕の畑なにを撒く鵯の声 中里カヨ 酸漿 200406
初午の供物を鵯がさらひけり 小山漂葉 酸漿 200406
雀よりすこし高きへ鵯番 佐藤恭子 あを 200406
磯鵯の忘我の歌に近く立つ 小田司 馬醉木 200407
鵯のちぎりし落花犀星碑 鈴木厚子 栴檀 200407
やまももに来る鵯朝をきれいにす 上野さち子 ぐろっけ 200407
首欠けの羅漢へ鵯の声しきり 若泉真樹 「瑠璃」 200407
木犀の大傘暗し鵯のこゑ 阿部ひろし 酸漿 200412
鵯どもが難波をとこの死を囃す 伊藤白潮 200412
鳩すずめ鵯も待つてる月まゐり 丸山佳子 京鹿子 200412
鵯の縄張の中歩きけり 後閑達雄 対岸 200501
鵯の屋敷林へ毎朝来る 椙山正彦 200502
鵙真似る鵯の機嫌の日和かな 杉山瑞恵 雨月 200502
鵯越旗の如くに枯芒 村井久美子 200502
磯鵯の胸のいろ濃し秋の果 永田二三子 酸漿 200503
春禽の一鳥として鵯一羽 朝妻力 雲の峰 200503
鵯鳴くや欅の径に寺いくつ 平野無石 200503
鵯鳴けり森に三十超す古墳 仙石君子 雨月 200503
梔子の実を食ひこぼし鵯翔てり 須永トシ 栴檀 200503
冬至祝ぐなれ樟の鵯きいききと 浅井青二 雨月 200504
鵯一声深雪の庭にひびきけり 金居欽一 万象 200504
稗入り飯いまは贅沢鵯猛る 山元志津香 八千草 200504
木守柿鵯のとり合ふ声ひびく 朱宮史郎 六花 200504
鵯の嘴の跡金柑に 須賀敏子 あを 200504
枝潜り来たるは鵯か椿吸ふ 浜福恵 風土 200505
鵯の啄みし萵苣掻きにけり 吉田康子 火星 200505
初声は磯鵯と記しけり 丸田安子 酸漿 200506
ぴいぴいと鵯の高鳴き庭にあり 松尾緑富 ホトトギス 200506
こもごもに鵯金柑を啄みに 松尾緑富 ホトトギス 200506
鵯の啄ばみ落す真赤な実 大高芭瑠子 炎夏 200507
天辺に鵯乗るしだれ桜かな 浜和佳子 百鳥 200508
磯鵯の梅雨入まへなる囀か 阿部ひろし 酸漿 200508
鵯越の谷をふはりと黒揚羽 堀田清江 雨月 200509
鵯のこゑただに枯萱の山を見る 瀧春一 菜園 200509
鵯の森名知らぬ鳥の声まじへ 能村研三 200511
鵯の声のほがらや少林忌 桑久保奈美子 酸漿 200512
鵯花はやくも絮をかざしけり 田宮勝代 酸漿 200512
鵯花四阿の裾かこひけり 松崎鉄之介 200512
鵯鳴けば人も囁く水音沿ひ 松村多美 四葩 200601
縄張を死守する鵯のみかん園 新田巣鳩 馬醉木 200601
鵯来鳴く彼方うすうす地震雲 相沢有理子 風土 200602
鵯の声を頭上に柚子を捥ぐ 長田秋男 酸漿 200602
甲高く鵯飛び立てり朴落葉 早崎泰江 あを 200602
黄落を突つ切る鵯の速さかな 大坪景章 万象 200603
まだきより鵯の高鳴く霜の畑 木山白洋 馬醉木 200603
鵯も庭に来てをり初句会 高木千鶴子 酸漿 200603
鵯の声のしきりや花吹雪 水野加代 万象 200603
鵯飛べり林中に冬日あればなほ 三関浩舟 栴檀 200603
鵯の触れざる椿選びけり 赤座典子 あを 200604
鵯に何のもめごと落椿 篠田たもつ 対岸 200604
鵯飛んで影の遅るる崩れ簗 迫田白庭子 百鳥 200604
赤き実を鵯ながめをる初景色 北島上巳 酸漿 200604
二ン月の鵯上戸空の青 石脇みはる 200604
つくばひに鵯が来て水温む 南原正子 酸漿 200605
春雨といふには激し鵯の声 渋谷ひろ子 酸漿 200605
桜新樹鵯と山鳩入れ替り 守屋井蛙 酸漿 200606
鵯の枝をはなれず春の雨 大山妙子 酸漿 200606
花好きの残りて花の中の鵯 西山美枝子 酸漿 200606
鵯も花を待ちしか飛び来たる 海老名ムツヱ 酸漿 200606
家に来て子に餌を与ふ鵯の親 籾山和子 酸漿 200610
鵯の庭いつぱいに鳴きにけり 滝沢伊代次 万象 200610
鵯の二羽ほど翔てり葡萄棚 竹内弘子 あを 200612
鵯のこゑ背に正午を黙祷す 高田令子 200612
茣蓙敷いて庭師まろび寝鵯の昼 野沢しの武 風土 200702
鵯来て十羽飛び去る寒雀 松崎鉄之介 200703
どんよくに蜜吸ふ鵯や紅椿 坂上香菜 時流 200703
群れ咲ける紅佗助に鵯も来る 松崎鉄之介 200703
鵯の嘴みかんの汁の光りをり 早崎泰江 あを 200704
初声の鵯よ千両食べてゆけ 大島翠木 200704
鵯のひいよひいよと寒の明 黒田咲子 200705
鵯の落としてゆきし椿かな 君塚敦二 春燈 200705
鵯のこゑ高麗王廟を離れざる 瀧春一 200706
初櫻上枝下枝に鵯飛来 佐藤恭子 あを 200706
ゆすら熟れ鵯たちとまた根競べ 阿部ひろし 酸漿 200707
岩に立ち磯鵯が見栄を切る 三村禮子 酸漿 200707
コンビニの明かりの傍に鵯そだつ 森理和 あを 200709
呼鈴押す鵯上戸の花仰ぎ 平田すみ子 風土 200709
巣立ち鵯身じろぎもせず三羽寄る 森理和 あを 200709
削ぎ立てる鵯越や瑠璃鳥のこゑ 石田厚子 馬醉木 200710
起き伏しに鵯越の芒活け 品川鈴子 ぐろっけ 200710
手繰ればある鵯上戸花も実も 松崎鉄之介 200712
出石白磁に鵯上戸適ひけり 松崎鉄之介 200712
掛花にと鵯上戸持ちゆけり 松崎鉄之介 200712
瓶に挿せる鵯上戸長く持つ 松崎鉄之介 200712
植木屋の帰りて鵯の声透る 早崎泰江 あを 200712
鵯(ひよ)の下をみな二人の長話 小林清之介 風土 200712
不作法に鵯がついばむみむらさき 斎藤道子 馬醉木 200801
地の神の屋根に鵯来て暗きゐたり 木野本加寿江 火星 200801
怠け癖そしらる鵯の高鳴きに 奈辺慶子 雨月 200801
鵯が来て夕日まみれの池光る 木内美保子 六花 200802
鵯→3      

 

2021年10月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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