冷 奴 3      36句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
時として夫と子遠し冷奴 森清信子 露の堂 202008
独酌のいつか身に付き冷奴 佐俣まさを 春燈 202009
私の好きな人誰でしょう冷奴 林田麻裕 202009
冷奴酒のつまみと出す女将 大日向幸江 あを 202009
京を捨て京に恋して冷奴 岡本尚子 風土 202010
責任はあるが取らない冷奴 青木朋子 202010
共白髪までと言ひしが冷奴 奥田茶々 風土 202010
冷奴水草柄のガラス鉢 中野千代子 末黒野 202011
冷奴いつも味方でゐてくれて 仲里奈央 202101
冷奴今も昔もそれなりに 亀田虎童子 202107
齢経るもまだ角とれぬ冷奴 西村白杼 京鹿子 202109
不器用に生き真四角な冷奴 守屋久江 202109
父の顔の思はず浮かぶ冷奴 江口恵子 やぶれ傘 202110
晩成の大器を持たず冷奴 川高郷之助 202110
冷奴爪を短く暮らしけり 松本胡桃 風土 202110
ふるさとの富士の湧水冷奴 飯田節 202110
冷奴一角崩し愚痴零し 岡野里子 末黒野 202111
手作りの皿の無骨や冷奴 菅野日出子 末黒野 202111
かぎりなくやさしき夕日冷奴 櫻本武志 末黒野 202111
冷奴薬味三皿をそろえけり 高畑太朗 202112
開け口の錆びし栓抜き冷奴 武藤弘海 京鹿子 202112
落柿舎に円座が二枚冷奴 三好康子 風土 202201
冷奴口に広ごる里の景 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
冷奴崩れ火襷浮ぶ皿 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
職人の早飯喰や冷奴 豊谷青峰 春燈 202208
無頼もう何処にも居らず冷奴 南うみを 風土 202208
消しゴムで消せる嘘なり冷奴 森岡正作 202208
浅酌の膳に添ふるや冷奴 高木邦雄 末黒野 202208
冷奴四角四面に疲れけり 中村朋子 春燈 202209
庭のもの摘みて薬味に冷奴 菅野日出子 末黒野 202209
名峰の尽きぬ名水冷奴 太田良一 末黒野 202209
着流しで薩摩切子と冷奴 北城美佐 202209
ライバルでベターハーフで冷奴 千田百里 202210
衰へは咀嚼に来り冷奴 山田健太 風土 202210
老いてなほ角はとれずに冷奴 塙誠一郎 202211
古伊万里に盛る冷奴贅ひとつ 岡美智子 末黒野 202211
冷奴 →1

 

2023年8月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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